井形慶子 イギリス
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青春リハビリテーション
宮古第一病院 初代病院長
CEO
加藤博先生
1958年1月生東京都出身。慶應義塾大学工学部卒業後、6年間の日立系貿易商社の日製産業㈱勤務を経て、1987年、東邦大学医学部に入学。同医学部卒業後、東邦大学大橋病院第3外科消化器外科研修医、東京女子医大第2病院消化器内科、目黒病院内科、岩手県滝沢中央病院内科、岩手県河南病院を経て、2006年、特定医療法人 弘慈会 宮古第一病院に初代病院長として就任。2012年1月、同病院CEO(経営最高責任者)に就任、現在に至る。

内科、消化器科、リハビリテーション科、眼科、歯科、療養病棟72床、回復期リハビリテーション病棟76床(全148床)

夢と希望を与える
青春リハビリテーション

 日本は、世界は、今大きく変わろうとしています。皆さんもそう感じている方が多いのではないでしょうか。今は何でこんなに暗いことが多いんだろう、何で世界中で争いが絶えないんだろう、何で何をやっても今一つ楽しいと感じないんだろう、何で周囲ばかり気にして本音で生きられないんだろう、何をやっても上手くいかないのは何故なんだろう、この社会全体を包み込む暗く重い閉鎖感は一体何なんだろう…。
 しかし僕はあまり心配していません。夜明け前は一番暗いのです。星と月が覇権を争う闇夜も太陽、そう、日の本が天に上がれば全て消え去ります。そうです。日の本の国、日本が眞の大和心に目覚めれば世界はどんどん明るくなっていきます。灯台もと暗しと言いますが答えは世界ではなく、日本人の心の中にあったのです。
 我々日本人は戦後、競争一辺倒の社会の中、その最も大切なことに気付かないような、素晴らしい日本古来の和と助け合いの心「大和心」をともすれば忘れてしまうような環境にあったとも言えます。
奪い合う社会に終止符を打つ

 実際、欧米諸国が提唱する資本主義、貨幣経済、自由競争、そして、その世界均一化標準を示すグローバルスタンダードですが、その通りにやっても上手くいったのは最初だけ、バブルがはじけて不景気になってからは何をやっても上手くいかない。これは何か違うんじゃないだろうか?少なくとも日本人にはどこか合わないんじゃないのかな?そんな風に感じてきた方も多いはずです。
 実は、僕も色々と悩んだり、今までに経験してきたことから僕なりに考えてみると、自由競争や合理主義、資本主義は一見素晴らしい考えに見えるのですが、それだけでは世界は決して良くならない。良くなるどころか、やればやるほど、世の中は争いと奪い合い、強い者勝ちの世の中になってしまう。
 まるで、日本の湖にブラックバスを放つと、湖に元々生息していた色々な魚が全てブラックバスに食べられて、湖はブラックバスだらけになってしまう。中には強いブラックバスも弱いブラックバスもいるけれど、いずれにしても弱肉強食の世界であり、そこで生き残る為には自分もブラックバスになるしかない。色々な個性のある魚達が共存共栄していたはずの湖が、ブラックバスだらけの均一化された弱肉強食化された世界になってしまうのです。
 そんな世界は実に殺伐としていてつまらないと思われませんか。ブラックバスだらけになった世界ではいずれブラックバス同士が共食いを始めます。最後は全て滅んでしまうでしょう。そんな湖にセーフティネットを張って仮に弱い魚達を保護したとしても、保護された魚達はもはや生きる希望もやる気も無くしてしまい、網の中から出る気になりません。セーフティネットから出るには自分もブラックバスになって、自分より弱い魚を食べねばならないからです。そんな勇気も自信もありません。
 今のはたとえ話ですが、世界が今まさにそんな風になってきていると感じている方も多いのではないでしょうか。いつまで、ブラックバスのふりをして生きねばならないのか、なぜ共存共栄の、争いや奪い合いの無い、そう、強いものも弱いものも、大きいものも小さいものも、どんな個性のものも、みんな仲良く楽しく共存共栄できないのだろうかと、実は日本人の多くの方がそう思われているのではないでしょうか。
 このように、残念ながら、資本主義、自由競争、合理主義だけでは、実際はその通りにやっていくと、意外なことに他の人々を、周囲の誰かを、他の企業を、他の国を踏み台にしない限り、いずれ立ち行かなくなるものなのです。

許し合い、感謝し合い
助け合う心の復活

 では、どうすれは良いかと言うと、実は日本人の心の奥底にその答えがあるのです。
 日本人ってとてもいいなぁっていつも思うのは、何よりも許せる心、悪い事を忘れることが出来る心、他人や他国からされた悪い事もいつの間にか水に流して忘れてあげることができる心があるところです。
 原爆を2発も民間人の生活しているど真ん中に落とされても、あまり他国を恨んでいない、とても辛くて悲しい事だけれど、そのことで他国の人をそんなに恨んだりしない。そんな民族は世界広しと言えど、そうそういるものじゃありません。つまり元々日本人は懐がとっても広いんです。
 たとえ、外から悪いものや悪い考えが日本に入ってきても、長く日本にいるうちにいつの間にかそれが良いものに変わってしまう。悪いものを叩き潰したり、否定したりせずに良い部分をどんどん引き出して、いつの間にか悪いものを良いものに変えてしまう。つまり、悪いものも生かしてしまうような力が元々日本には、日本人にはあるのです。
 これはとても大切な事で、たとえ悪いものであったとしても、それを真っ向から叩き潰したり、力にものを言わせて無理やり良いものに変えようとすると、意外なことに、物事は良くなるどころか、どんどん悪くなってくることが多いのです。これは叩き潰された方が、それを恨みに思ってやり返すことにより憎しみの連鎖となるからです。つまり、悪いものは叩き潰すのではなく、抱きかかえ、抱き参らせ、自ら改心させないと決して無くなることはありません。叩き潰すこと自体が悪と言えるものだからです。
 日本古来のこの心は分かりやすく言えば、「おもてなしの心」であり、「和と助け合いの心」であり、「おかげさま」の心であり、すなわち日本古来の「大和心」と言えるものなのです。このように、なんの目に見える得があるわけではないのに、人につい親切に「おもてなし」してしまう、人に「おかげさま」と感謝してしまう、困った人がいるとつい助けたくなってしまう、ごく自然に決して建前ではなく本音でそうできてしまうのです。この天から与えられたとも言える素晴らしい才能「大和心」を、もし、各々の日本人が各々の個性に合わせた天職の分野で、自由自在に思う存分に発揮できたら、世の中の様々な争いや、あらゆる不幸な出来事などほとんど無くなってしまうのではないかと思える程です。少し日本人をほめすぎたかもしれませんが、この素晴らしい才能「大和心」を今こそ日本のために世界のために役立てるべきです。
 欧米諸国がリードしてきた資本主義、貨幣経済、自由競争により、とても速やかに効率よく物質文明を発展させることができました。しかし、ここにきて明らかに行き詰まってきています。弱肉強食の物質偏重のこれらの考え方だけでは世の中の中心はブラックバスだらけになってしまい、後はもう共食いか奪い合いしかないような状態に近付いてきていると言っても過言ではないでしょう。
 その理由は、そこに「大和心」が抜けているからです。だからこそ、今こそ日本古来の「大和心」が大切になってきているのです。
 つまり、欧米諸国が中心になってお金の力で作り上げてくれた、発展させてくれた物質文明を決して否定することなく、無駄にすることなく、その素晴らしいシステムをそのままに、その素晴らしい恩恵に感謝しつつ、逆に今までの物質偏重や弱肉強食的考え方によって世界に生み出された歴史上の全ての悪い事件や酷い仕打ち、悲惨な出来事には各々充分反省した上で出来るだけ許してやり、お互いにもう全て水に流して、そこに日本古来の「大和心」を合体させる。
欧米が中心になって作り上げた物質文明に日本古来の「大和心」という魂を入れることによって、これから世界は素晴らしいものになっていくのです。

傾きかけた病院を
再生させた大和心

 当院は僕が病院長として就任した当時は岩手県宮古と言う土地柄の為に医師不足、看護師不足などで倒産寸前の経営状態でした。
 それを短期間で立て直すことができたのは、6年間の貿易商社勤務時代のノウハウを最大限に活用したこともあったのですが、何よりも職員全体のモラル(職業的道徳心)の高揚でした。派閥を作るのではなく、各々の立場の職員の各々異なる意見をできる限り生かすようにして、日本古来の和と助け合いの心「大和心」を中心に据えてやっていったのです。自分で言うのもなんですが、こんなに職員全員が明るくて、毎日働くのが楽しくて仕方がないような病院も企業もそうそう無いと思います。最初はパッとしなかったのですが、末広がりに良くなり、今では職員の1人1人がまさに社長になったつもりで一騎当千の働きで患者さんの為に尽くしてくれています。日本中がうちの病院みたいになったら、争いも派閥も無くなり、毎日明るくて楽しくなるのになぁといつも思っています。
 医療資格者も医師、看護師に加え、全国から理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など国家資格を持ったリハビリスタッフが50名以上集まって来てくれたおかげで、今ではリハビリテーションを主軸にした病院運営を行っています。
 リハビリテーションと言うと、失った機能を取り戻す辛く苦しい作業という後ろ向きなイメージも一般にはあるのですが、そうではなく当院では青春というテーマのもと、患者様に夢と希望を持っていただく明るく前向きなリハビリテーションを常に心がけています。青春時代も辛く悲しい時はあったと思いますが、常に前向きな気持ちで取り組むことで素晴らしい経験となります。そんな「青春」の力をリハビリに生かせないかと考えました。そんな中で生まれた「青春リハビリテーション」と言う明るく前向きな言葉は当院のリハビリを大きく変えてくれました。リハビリの治療を行うスタッフも、リハビリを受ける患者さんも、明るく前向きにリハビリに取り組むことで治療効果が大きく上がったのです。

青春リハビリテーション

 そこで、この「青春リハビリテーション」を岩手県中に東北中に、いや全国に広めたらどうだろうかと思いました。最初は皆さんにすごく違和感がある言葉でした。
「青春」は一般に前向きで明るいイメージがありますが、それがリハビリテーションの一般的なイメージとかけ離れていることが多いからだと思います。そこで、この「青春リハビリテーション」と言う言葉を岩手県中に、あらゆるメディアを使って広めていったらどうだろうと思い立ち、早速県内のテレビ、ラジオ、生活情報誌、スポーツ専門紙、新聞、雑誌、盛岡市内の看板7台、盛岡市内のバスの看板70台などで岩手県を中心に青森、秋田など北東北にどんどん露出していったのです。
 ちなみに僕は良いと思ったことはすぐにやることにしています。はじめは違和感のあった「青春リハビリテーション」という言葉でしたが毎日のように見ることによって、だんだん県民の皆さんにまるでメガネが顔に馴染むように馴染んでいったのです。もう4年になりますが、今では岩手県の子供から大人までほとんどの方々が、この「青春リハビリテーション」という言葉を認知して下さったと思います。そうなると、不思議なことに「青春」と言う力の強いイメージでリハビリテーションのイメージがどんどん明るく前向きになっていったのです。「青春リハビリテーションという言葉で岩手県のリハビリのイメージが大分明るくなったなぁ」と県内の皆様に時々言われると、とても嬉しくなります。
「青春リハビリテーション」と共に、当院のモットーである「明るく、爽やか、慈愛、そして懐の深さと大きさ」と、日本古来の和と助け合いの心「大和心」の大切さを強く県内のあらゆるメディアを使って訴え続けています。
このモットーは、実は数年前に島根県の出雲大社に御参拝に行った時に、たまたま心に浮かんだイメージです。勝手に出雲大社の御神徳なのではと解釈しております。
 出雲大社に列車が近付くにつれて、「明るく、爽やか、慈愛、そして懐の深さと大きさ」というイメージが頭の中にどんどん膨らんできたのです。当院では上の立場になればなる程、このモットー通りにやろうと職員みんなで励まし合っています。
 神社と言えば、やはり、数年前に神奈川県の箱根神社で偶然知り合ったノソラという音楽グループの「優しく強く」と言う曲を、現在「青春リハビリテーション」のテーマソングとして、テレビやラジオのコマーシャルで使わせて頂いております。全国的に有名な箱根神社で、土曜日であったにもかかわらず、なんとその時は参拝客が僕等とノソラの代表、青伊眞さんとその御家族だけだったのです。まことに不思議な出逢いでしたが、家族への感謝の気持ちを込めて作ったというその曲「優しく強く」を聞いて、すぐにこれこそ「青春リハビリテーション」のイメージにぴったりだと思いました。

日本古来の大和心で誰もが
楽しい共存共栄の世界を

 現在、日本の政界は揺れに揺れておりますが、残念ながら、どなたが首相になられても、どの党が与党になろうとも、政治だけでは日本は決して良くなりません。昨今の投票率の低さは国民が何となくそのことに気付いてきたからでしょう。いつまでも性懲り無くお互いの政敵をお互いに非難し合うようでは、どなたが首相になられても和と助け合いの心「大和心」を生かせないと思われるからです。
 この様な現在の政治の体質は、もちろん他国からの圧力や支配、マスコミの誘導、利権の絡んだ問題などもありますが、第一は我々国民のモラルが反映されたものであるとも言えます。
もし各々の国民が国が良くなることよりも「今だけ、金だけ、自分だけ」といった我よしの考えだけで政治家を選ぶようになれば、当然選ばれた政治家も我よしの考えになります。現在の官僚や政治家のレベルそのものは、良くも悪くも我々国民のモラルが反映されたものに他なりません。
我々もマスコミに誘導されて政治家や官僚を責める前に、まず我々自身のモラル(徳)を上げましょう。そうすれば最初はパッとしなくても末広がりに良くなり、いずれ共存共栄の弥栄(いやさか)の状態に至ります。
そのためには、何よりもまず各々の国民の皆様が日本古来の和と助け合いの心「大和心」に眞に目覚めることが大切です。
 その際に気を付けることは、自分を決して犠牲にしないことです。まず自分自身が「大和心」で幸せになりましょう。次に自分から溢れ出る幸せで家族や恋人を幸せにしましょう。そうしたら、そこから溢れ出る幸せで周囲の友人や会社の同僚を幸せに。こんな風にして自分から溢れ出る幸せを日本国中に広げて行けば良いのです。そうすれば我欲は大欲(全てを幸せにする欲)に変わっていきます。最後はアメリカもイギリスもドイツもフランスも中国もロシアもイランも北朝鮮も韓国も台湾も世界中の国々をみんな幸せにしてしまえば良いのです。「大和心」に目覚めれば決して不可能ではありません。
 世界の夜明けが近づいて来ています。その鍵を握るのはまさに日本古来の和と助け合いの心「大和心」だと確信しています。
もうそろそろ、憎しみの連鎖や奪い合いの世界は終わりにしましょう。
 みんなで手を取り合って、肩を組み合って、誰もが楽しい共存共栄の弥栄(いやさか)の世の中を実現しましょう。国民の皆様が「大和心」に眞に目覚めれば決して不可能ではありません。
(ライター/朝霞瑞穂)

 
特定医療法人 弘慈会 宮古第一病院
TEL/0193-62-3737 FAX/0193-62-3739
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三好デンタルクリニック 院長 歯学博士
三好敬三氏
1986年、昭和大学歯学部卒業。1999年、インプラントセンター21Ⓡ開院。
2003年、三好デンタルクリニック開業。昭和大学歯学部顎口腔疾患制御外科学教室兼任講師。デンタルコンセプト21会長。日本口腔インプラント学会専門医。OJ常任理事。EAOアクティブメンバー。
ノーベル・バイオケア・インストラクター。

4本のインプラントで手術当日から食事も可能になる画期的なインプラント治療、All-on-4(オールオンフォー)も行っている。
「インプラントセンター21Ⓡ」では、症例相談のほかに、研修・講習会・勉強会を行っている。
正確で安全なインプラント
中心となる施設で広めたい

 インプラント治療の良さが知られるにつれ、インプラントを始める歯科医院が増えてきている。しかし、質の高いインプラント治療には技術と経験の積み重ねが必要だ。「三好デンタルクリニック」の院長でインプラント治療専門クリニック『インプラントセンター21Ⓡ』を設立した三好敬三院長は次のように語る。
「最近はインプラント治療の講習会を受けただけで始められる歯科医さんも増えてきています。以前は外科の知識があり加えてインプラントの勉強を重ねてきたような方以外は、あまりインプラント治療を始めようとはしないものでした。しかし現在歯科医院を取り巻く環境が厳しくなってきたために、売上げのためにインプラントを手がけているのです。さらにインプラントの機材メーカーでは簡単に出来ると称してインプラントの講習会を開催しています。それですぐに始めてしまう歯科医が増えているのです。しかし患者さんの口の中というのは一人ひとりが多様です。インプラント治療がやりやすいケースにあたればあまり問題がでませんが、簡単に講習を受けただけで、難易度が分からないままで施術するため、問題が発生する可能性が高いのです。インプラント治療で喧伝されているトラブルというのは、そうした経験不足によるものが多いのです」
 通常、医療の世界では、がんの手術を学ぶ場合であればベテランの先生について助手として勉強を行なってから始めて執刀医として手術ができるが、インプラント治療の場合は、まったく経験がない歯科医が自分一人でやってしまうケースがあり、そこに問題点があると三好院長はいう。
「インプラント治療を受ける場合は、治療の回数ではなく、しっかりした治療かどうかということが重要です。インプラント治療のやり方も医院によりさまざま。例えば初回に診療室ですぐインプラントを入れることも可能です。しかしそれは、口の中がきちんとクリーニングされていない状態なのです。部屋の中も滅菌されていない状態。どこに菌がいるか分からない状態で施術すれば、トラブルの原因ともなります。しっかりとしたインプラント治療を学ばなければ、トラブルは防げないでしょう。
 インプラント治療ではどうした方法が安全で確実性が高いのか。インプラント治療専門クリニック「インプラントセンター21Ⓡ」で行っている方法を三好院長に教えていただいた。
「センターでは、インプラント治療に当たっては実際の施術をする前に、どういった歯を入れるかという最終目標を設定し、CTによる精密検査を行ってから治療計画を立てます。それから『ガイデッドサージェリー』というのですが、CT連動の3Dシミュレーションにより、最適なインプラント埋入ポジションを確定します。そのデータから作られる精密な手術用ガイドを作製することで、従来の手術のように大きく歯肉を切ることなくインプラント埋入手術を可能にしているのです。これにより出血や術後の腫れ、痛みなどを大幅に軽減することができ、縫合や抜糸といった処置も不要になるのです」
 従来歯科医が勘を頼りにフリーハンドでおこなっていた手術が、3Dシミュレーションによる精密なガイドを用いることにより、より正確で侵襲性の少ない手術を可能にしたのだ。それによりトラブルを未然に防ぐことができるようになった。
 同センターでは2000年より『ガイデッドサージェリー』の導入の検討を始め、03年よりシステムを使った手術を開始。さらに06年から当センターに自前のCTの設備を導入し、工程を一貫して行えるようにした。11年からはすべての症例を『ガイデッドサージェリー』で行うようになったという。三好院長は、このシステムの良さを全国的に進めたいと、講演活動で歯科の先生方に啓発を行っている。
「インプラントセンターを設立したのは、海外にはインプラント治療のメンター(指導者)のシステムがあるのですが、先に話したように日本では歯科医がベテランにインプラント治療を学んだり相談できる場所がありません。そこで当センターをインプラント教育や相談ができる施設として利用してもらいたいと考えています。また、難しい症例が有れば当センターで引き受けたいと思います。インプラントを始める先生が、この施設で私と一緒に手術を経験することで、技術を身に付けることができるのです」
 三好院長は、同センターでこれまで100人以上の歯科医の先生にインプラント治療の指導をしてきた。日本のインプラント治療の質の向上につながるこの試みに注目したい。
(ライター/本名広男)
 
三好デンタルクリニック
TEL/03-3708-8822 FAX/03-3708-8823 Eメール/info@bit-dent.com
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吉民整骨院 院長
西海晃斗氏
青森生まれ。学生時代、ボクシングをはじめ、野球、サッカーなど幅広くスポーツを経験。専門学校を卒業後、スポーツで味わった、肉体的・精神的な痛みや歪みの経験を活かし、地元で整骨院に就職。分院長として定期的勉強会に参加しながら、常に真剣に謙虚に愛のある行動をすることをモットーに行っている。

清潔感のある院内、待合室には様々なお役立ち情報や患者様
の喜びの声が貼られている。
痛みを解決するなら
根本からの治療を

 「長年悩んでいた腰痛が治った」「諦めていたゴルフができるようになった」――そんな感謝の声が壁にずらりと並ぶのが『吉民整骨院』だ。第一線で働くビジネスマンや経営者から大きな信頼を寄せられている。
『吉民整骨院』が構えるのは、台東区の昔ながらの商店街の一角。整骨、整体を看板に掲げる店が並ぶ激戦区で、『吉民整骨院』に足を運ぶ人が多い。その理由を院長の西海晃斗氏は、「よい患者様に恵まれ、運がよかった」と言うが、それだけではもちろんない。
『吉民整骨院』の治療は、武道をもとにした活法整体。少しずつ刺激を加えながら、骨格や骨盤、筋肉のバランスを整え、身体の自然治癒力を高めていく。丁寧な問診に基づき、綿密な治療計画を立てる。いわゆる"リラックス整体"とは一線を画し、短時間・短期間で最大限の効果を上げていく。
 西海氏は青森県の出身。高校生の頃からボクシングに没頭、将来も有望視されていた。社会人になっても好きなボクシングを続けたいがため、「残業がないというイメージがあった」(西海氏)という医療分野に進んだ。柔道整復師の資格をとるために専門学校に進学したものの、なかなか勉強が手に着かず、落第しかけたこともあった。だが涙を流す母の姿を見て、衝撃を受けた。「他者に喜ばれ、必要とされる職業で身を立てよう」と決意する。ボクシングをすっぱりと止め、勉強に打ち込んだ。専門学校卒業後は地元で広く店舗展開を行う整骨院に就職。わずか3年目で分院長を任された。しかしここで、西海氏の前に壁が立ちはだかった。その分院は、毎月100万円もの赤字を出す店舗。同氏は人員整理と賃金体系の改革に着手する。精神的にも辛かったが、得たものは大きかった。わずか半年で経営体質を健全化することに成功。西海氏自身の経営的手腕は飛躍的に伸びた。
 その後、上京。整骨院に勤めながら、技術の習得に貪欲に取組む。
 日曜・休日問わず自主学習とセミナー・研修会に明け暮れる日々。料金が十数万円もするセミナーも自腹で参加し、知識を吸収していった。その時に千葉・柏で整骨院を開く師出会い、「これだ」と直感した西海氏は、この師のもとに通いつめる。必死で求め、師の背中を追う日々。この努力が奏功し、ついに師に認められるまでとなった西海氏は、30歳の時「自分の理想の整骨院を開きたい」と独立し、『吉民整骨院』を開業した。
 だが、店は開業したものの、西海氏はここでも壁にぶつかる。一向に人がやってこない。「技術があれば患者様がついてくると思っていたのですね。でも、大きな間違いだった。患者様を思いやり、コミュニケーションをとる力、これが必要だったのだと反省しました」と西海氏。また時を同じくして、新たなる壁が立ちはだかった。結婚を考えていた女性と突然連絡が取れなくなってしまったのだ。「治療家でありながら、最も身近な存在の心の痛みに気づくことができなかった。本当に悔みました」
 しかし、西海氏はこれらをバネに変えた。患者様一人ひとりに丁寧に向き合い、話に耳を傾ける。患者自身が実感できる効果を出す。満足し、気持ちよく帰ってもらえるよう患者様を送り出す。地道な積み重ねで、徐々に来院者も増えていった。また社会的な影響力の大きい会社経営者などの間でも評判となり、クチコミで『吉民整骨院』の名が広まっていったという。
 同時に心理学の勉強も始め、心理カウンセラーの資格も取得した。ストレス、苛立ち、怒りや悲しみといったマイナスの感情が起こると筋肉が収縮する。その結果身体に不都合が生じ、痛みにつながるためだ。カウンセリングで身体と心の症状を読み取り、いかに治療に結び付けるか。心理学と治療家としての知識を総動員する施術は、西海氏の治療の根幹となった。サービス業としての精神も重視する。患者様に対するしゃべり方、患者が聞いて心地よい発声法にまで気を配るという念の入れようだ。
 現在は、次々にやってくる患者様の治療を行いながら、心理学の専門家と共同でセミナーを開催、講師を務め、後進の育成にも力を注ぐ一方で、高名な医師からコーチングも受けているそうだ。月に2、3日の休みは自主勉強に充てる。そのため、プライベートの時間はほとんどないというが、「小さい頃から、人のために何かしたいという気持ちがとても強かった。だから現在の職業で得られる喜びも大きいし、自由な時間がなくともまったく苦になりません」
 今後は、『吉民整骨院』の多店舗化を進めていきたいと語る西海氏。今日も朝から深夜まで、真剣勝負の治療に取組む。
(ライター/岡本茉衣)
 
吉民整骨院
TEL/03-3835-9144 FAX/03-3835-9144 Eメール/yoshitami2007517@nifty.com
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もみの木醫院 院長
上田操氏
金沢大学医学部卒業。金沢大学医学部付属病院第2内科に10年在籍。フランスのナンシー大学臨床内分泌部門、パリ中央研究所CNRSを経て、北陸中央病院内科部長に。その後北陸電力や石川製作所の産業医・診断所長を経て2002年12月に『もみの木醫院』開設。

医療分野の一つとして
オステオパシーを行う

 木造で家屋からも温かみを感じる『もみの木醫院』は、笑い声の聞こえる診療所。女医の上田院長を始め、管理栄養士、看護師、事務スタッフがチームワークを組み、診療は明るい雰囲気の中で行われている。同院は内科や整形外科などを診療科目とする医院だが、一つの病気を治していくというより、体全体の体調が改善できる様に指導するのを得意としている。一般的に病院診療所での治療は「病気」に対してであって、「調子が悪い」「体が何かおかしい」という状態に対しては、検査は保険診療でできるが、病名がつかない限り、保険診療による治療はできないことになっている。病名が決定できない場合は『不定愁訴』ということになり、患者さんがどんなに辛くても「検査では異常ありませんでした」 とか「何ともありません」、気の毒な場合は「そんなに言われるなら心療内科に行って下さい」という事になる。『もみの木醫院』では、時間の許す範囲で患者様のお話をお聞きし、質問をさせて戴いた上で、病状を解析するように努めている。そのため、幅の広い状態把握・対策ができる。治療も薬だけにたよるのではなく、その患者様の環境も考え、食事・家族の対応をも含む生活改善を指導している。そんな同院が扱う分野は幅広い。
 上田院長は、よく『何科が専門ですか?』とよく聞かれる。「冗談のわかる人には『なんでも可』と答えることもあります。でも、『もみの木醫院』は『養生しません科』がふさわしいかもしれませんね」
 と話し、独自の治療法について次のように語る。
「体調が悪いのに診断がつかず、困っておられる患者様に対しては、その原因を探るために、オステオパシー(後記)などの概念も統合して、視診や触診を充分に行います。その方の自覚症状と診察所見をあわせて、病状の原因・経過を病歴物語として構成します。病状の経過として納得できるものか、患者様と共に考えます。原因の憶則がついただけで『納得。やってみます』と帰宅される患者様も少数おられます。しかし多くの方は症状を改善するために一般に病院・診療所で行われている治療に加えて、生活改善を提案します。手術は行いませんが、オステオパシー手技で体調回復のサポートをさせていただく事もあります。当院では整形外科も診療科目としていますが、日本ではまだ確立されていない整形内科という診療科目があれば、それに近い診療内容かもしれません」
 オステオパシーとは、1874年にアメリカ人医師アンドリュー・テイラー・スティルによって発案された医学体系だ。治療法の一つというより、医療哲学といえる。治療に当たってはオステオパシーの考え方に基づいた手技を行う。日本ではオステオパシーを整体の一つとして捉えられることもあるが、オステオパシーは骨だけを対象にしているのではなく、骨、筋肉、神経、血管、リンパ、内臓、靭帯など人体をつくる要素すべてを観察し、機能障害となっている部分を改善する。最終目標は体全体のバランスがとれているかである。体局所の歪を改善していくと、バランスの取れていない体は自律神経や精神にも大きく影響していることが良くわかる。 オステオパシーの基本理念は、①「身体は一つのユニットであり、身体の諸器官や組織は互いに関連して機能している」 ②「身体は自己治癒力を備えている」 ③「身体の機能と構造は相互に関連する」 ④・①②③ に基づき治療することである。
「身体は一つのユニット……」という概念では、例えば手指の疼痛で受診された方にも、指だけでなく動作の流れに沿った部位の視診・触診が必要となる。腰が痛い場合でも、鎮痛剤で痛みを和らげるというだけではなく、痛みの原因、例えば精神的ストレスや間違った行動習慣などさまざまな原因が、腰本来の働きを妨げており、その根本を正さなければ、腰痛の全面治癒には繫がらない。逆に原因が解明されない腰痛が長引けば、精神的にも沈んでくるのは当然の事と思われる。肉体と精神は相互関係にあるのだ。自然治癒力に関しては、これがあるからこそ人間(動物・植物も)病的状態から復帰できる。肺炎や悪性腫瘍など多くの病気は特効薬や手術に頼らなければ治りにくい。これらの西洋医学的偉業は人間の自然治癒力がベースにあるからこそ成り立つのである。しかし姿勢が悪かったり、偏食、寝不足があったりすると治癒力低下を引き起こす。姿勢が悪いという形態的異常は免疫機能の低下だけでなく、腰痛、背部痛、肩こりの原因となる。また、血中脂質濃度や血糖値が高いと血流が悪くなり、該当する部位の機能低下や疼痛の原因となる。オステオパシーは以上の3つの理論を基礎にして骨格、筋肉、神経、血管、リンパ、脳脊髄液、諸内臓などを総合的に観察し、病態を系統的に考え、手技で調整することにより段階的に健康に導く。
 上田院長は、アメリカで医師と同等の資格であるオステオパシー医師の教育を受けており、西洋医学とオステオパシーの概念を統合して治療する日本では稀有な存在だ。行動習慣改善指導だけでは自然治癒力を発揮できない患者様に対して手技でバックアップしているのだ。
「私は、西洋医学の医師として、検査データや画像診断を重要視していますが、西洋医学からはじき出された患者さまに対しても対応できるように西洋医学と統合した医療としてオステオパシーを活用しています」。
 同院は西洋医学とともに総合的な生活改善やオステオパシーも含めた上で、患者が真に必要とする統合医療を行う医院なのだ。
(ライター/朝霞瑞穂)

 
もみの木醫院
TEL/076-239-0136 FAX/076-239-0256
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ホームページ http://mominokiclinicjp.web.fc2.com/
 
Star Heart 代表
MANA(マナ)氏
大学では英文学と心理学を専攻。数々の不思議な体験をきっかけに見えない世界への探求が始まり、沢山のサポートと共に『スターハート』を開設。米国クリアサイト認定透視チャネラー。日本スピリチュアル透視協会講師。正統派海外式レイキ8代目マスターティーチャー。全米催眠療法協会公認ヒプノセラピスト。

サロンはシックで落ちついた癒しの空間。「これからは我慢や制限、苦労するというモデルは消えて行くかもしれません。好きなことを仕事にする時代。皆で素敵な社会を作るというよりも、自分が素敵な心を持っていないといけません」とマナ先生は話す。
宇宙の真実を伝える
「空」のメッセンジャー

 2000年からスピリチュアル関連の活動を開始したマナ先生。現在は名古屋にサロン『スターハート』を構えて、個人セッションや講座・セミナー等のイベントを精力的に行っている。
 マナ先生は、生まれつき他人の感覚をすべて受け止めてしまうエンパス能力を持ち、「その能力を人々の幸福と愛のために使うように」と、スピリチュアルのマスターに導かれてこの世界に入った。
 さまざまなスピリチュアルの手法で幅広く対応し、多岐にわたる活動を行っている。執筆活動もそのひとつだ。
「古事記に関する書籍を執筆しているときに、最初古事記はなんて難しい本だろうと思っていたのですが、しかしそこには噛めば噛むほど命の深さが書いてあるのが分かってきたのです」と話す。
 一般的には古事記は神話と伝説と歴史から成り立っている。純然たる「おとぎばなし」と考えている人もいれば、「歴史」と考えている人もいるが、マナ先生は、もっと深いスピリチュアルな内容であることに気がついた。
「万物の根源、すべての物質の原点、あらゆる『いのち』の発生源、それを仏教用語で『空』(くう)と呼び、古事記では『あめのみなかぬし』と呼び、一般的には『天』と言うこともあります。もちろん、まだ形もなく、物質ではない状態です。そして、ある瞬間に『空』そのものつまり、まだ物理的ではない自分自身の存在をはっきりと感覚的に認識し、自分自身の存在を明確に【自覚】したのです。これが【覚醒】です。そして『物理的なものではないが、今ここに自分という何かが存在するぞ!』ということに気がついたわけです。そして『空』が自覚を持ったとき、その『空』から『最初の欲求(最初の意思)』が生まれました。『空』の最初の意思が発動したわけです」
 では、一体それはどのような『意思』であったのだろうか。
「それこそが【弥栄】(いやさか)の意思(弥栄の欲求)だったのです! 【弥栄】とは【全体繁栄】のことです。万物万我がなにひとつ漏れることなく、なにひとつ欠けることなく繁栄することを言います。これが、古事記が最も伝えたかった『宇宙の真実』でした。この【弥栄】の意思によって、万物の源である『空』から、無数の『光(素粒子)たち』が四方八方にバラまかれ、飛び散っていき、物理宇宙の空間ができていきました。
 当初は混沌の状態の『光たち』でしたが、徐々に『光たち』全員が【秩序】を保ちながら調和していき、共に発展繁栄を始めて、宇宙全体が栄えて拡大成長していったのです。この完全完璧な【秩序】は、もともと『空』のなかにすでに定められてあるもので、ここに全体の全員が従うからこそ、無理なく【全体繁栄】できるのです。
 ところが、元気に飛び散った『光たち』は、そのうち『ひと』という『いのち』の存在になったときから、各自が自分のことだけを優先しはじめ、【全体繁栄】のための【秩序】からずれて、全員の調和が乱れていくことになりました。多くの『ひと』が自分が優先となり、自分の繁栄だけが主眼となり、【弥栄】の欲求(天の意)から大きく外れることになったのです。
 しかし、もともと私たちは【弥栄】の意思からコピーされて生まれていますから、今までのような【秩序】の乱れを疑問に感じはじめ、もとの素晴らしい調和に戻そうという思いが心の深い奥からフツフツと湧きあがってきたのは当然の成り行きでした。心の原点回帰(=アセンション)をしたくなったのです。そして、自由意思を許された『ひと』であるがゆえに、各自の意思を【天の意思】に合わせ直して、もう一度【弥栄】なる世界を造り直す時代に入ってきました。これが地上での『神界づくり』ということで、ようやく始まったばかりなのです」
 最後にマナ先生はこう断言する。
「各自が無限に栄えて、常に本当の至福であるためには、絶対に『全体繁栄』でしかできないのです。『天の意思』が、『空』が、『創造の源』が、絶対に単独発展を許さないのです。これらの事実に気づいた『ひと』たちが、自発的に【弥栄】なる地球づくりを始めていくにつれ、その『ひと』の運気の流れが格段に豊かな循環へと変化するのを実感されるはずです」と。
 マナ先生は、私たちに宇宙の真実を伝えてくれる唯一の「空」のメッセンジャーなのだ。
(ライター/朝霞瑞穂)
 
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株式会社 椿 代表取締役社長
日原行隆氏
大島との出会いは30年以上前。自然の豊かさや山海の美味、そして美しい椿に魅せられ、毎夏セーリングヨットで大島に通い続けてきたという。椿油の製造販売を手掛けたのは2001年。『生の椿油』シリーズの販売開始は約6年前。現在は、伊豆大島の本社と渋谷にある東京事務所を行き来する多忙な日々を送る。

(左から)
『生の椿油』 ネイルケア 1,500円
『椿のミスト』 120ml 2,800円
『生の椿油 ジャポネイラ』
50ml 5,000円 15ml 1,600円

口コミ大ブーム到来!
大島の恵み「椿油」

 古来より、薬用や食用、美容、工芸にと日本人の生活に欠かせない樹木として愛されてきた椿。なかでも「椿油」は、平安の昔から日本女性の美に欠かせない存在として愛されてきた。そして近年、ナチュラル志向の高まりから、天然素材100%の椿油に注目する女性が急増。ヘアケアに欠かせないアイテムとして、若者からお年寄りまで幅広い世代に愛用者が広がっている。
 椿の名所といえばまず思い浮かぶのは伊豆大島だろう。島内には300万本以上と言われる自生のヤブツバキがあり、島の四季を彩っている。椿の本場であるこの大島に、いま爆発的な人気を博している椿油のブランドがある。有名通販雑誌で発売以来34万本以上を売り上げ、スキンケア部門年間1位を獲得。リピーターや口コミで人気が広まり、著名人にも愛用者が多いのだとか。ここで注目したいのは、ヘアケアとしてではなく、スキンケアオイルとして人気が高まっているという点である。その人気の秘密を知りたくて、大島を訪れた。
 大人気の椿油を作っているのは、その名も「株式会社 椿」。自慢の逸品『生の椿油』シリーズは、大島産のヤブツバキの種子を主原料とする、まさに大島の恵みそのものだ。しかし椿油そのものはけっして珍しいものではない。その中で、『生の椿油』シリーズが大きな反響を呼んでいる。そのキーワードは〝生〟である。
「植物の持つ自然の力は、私たち人間には計り知れないものがあります。その恵みを余すところなく活用したのが、『生の椿油』なのです」と社長の日原行隆さん。椿油にはオレイン酸が、なんとオリーブオイルよりも多く含まれているという。オレイン酸は人間の皮脂に近い脂肪酸。だから、椿油は肌になじみやすく、スキンケアに最適なのだ。しかし、一般的な椿油は精製過程で熱や圧力を加えるため、オレイン酸が変質してしまうおそれがある。
「オレイン酸の変質を防ぐため、当社では独自の非加熱精製法で『生の椿油』を製造しております。搾った油を高分子フィルターと活性炭でろ過します。無理な力を加えない、自然落下によるろ過を何度も重ねることで、純度の高い高品質なオイルができあがるのです」
 ではその製造工程をのぞいてみよう。

●種子選び 原材料となるヤブツバキは椿の原種とされる品種。大島産を中心に国産の良質な種子を、ひとつひとつ丁寧に手作業で選別する。
●搾油 厳選した種子を、生のまま加熱せずに搾油機にかける。種子1㎏からとれる椿油はわずか200~300g。搾った油は黄金色で、まだ実や皮が混じっている。
●精製 非加熱ろ過精製タンクで、ろ過を繰り返す。じっくりとタンクの中で自然に滴り落ちる原液が、ろ過を重ねることでしだいに無色透明に。独特の匂いも薄らぎ、さらりとしたオイルに。
●充填 1本1本手作業でボトルに詰めていく。外気に触れさせないことで、品質を保つ。

 贅沢なまでにじっくりと時間をかけ、出来上がった『生の椿油』。なかでも、最上級品である『生の椿油 三百つばき』は、完成まで4回ものろ過を繰り返すという。オレイン酸を損なうことなくフレッシュなまま精製された、まるで椿のジュースのようだ。北海道薬科大学の調査によれば、加熱処理した椿油に比べ『生の椿油』は保湿力が2・5倍も高いことが判明。すーっとなじみ、肌がふんわりみずみずしく潤う。この実感こそ『生の椿油』がスキンケア部門で大人気となった秘密といえよう。
 日原社長のもとには、「本当にピュアでナチュラルな自然派化粧品を使いたい」というお客様からの喜びの声が数多く寄せられている。天然素材、国産にこだわり、無香料無添加。「肌を休ませる安心のできる保湿オイル」「肌に軽く、なじみがよい」「オリーブオイルから乗り換えました」「幸せな気分になれるスキンケアに出会いました」……。
『生の椿油』シリーズのネット販売もスタートし、ますます手ごたえを感じている、と日原社長。「現在の化粧品業界では、なにかを〝足す〟傾向が主流です。しかし、化学物質のお化けのような化粧品を使い続けることにより、肌本来の大いなる力を封じ込めてしまう可能性も否定できません。本当に自分のお肌にあった本物をお探しの方に、『生の椿油』シリーズは救世主になりうると信じています」
「株式会社椿」のモットーは、「椿を愛し、人を愛し、自然を愛す」である。大島の豊かな自然のもと、丁寧に、じっくり愛を込めて作られた希少な椿油。作り手の想いをのせ、インターネットを通じ、世界へと羽ばたこうとしている。
(ライター/石井奈緒子)

 
株式会社 椿
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山下会計事務所 代表
山下勝弘氏
昭和31年生まれ。大阪府出身。関西学院大学経済学部卒業。会計事務所・監査法人事務所勤務。昭和60年、公認会計士第3次試験を合格し公認会計士事務所を開業。平成2年税理士登録。公認会計士・税理士。

2013年9月に新山下ビルが完成する。これも般若心経の成功法則のおかげだ。
「ほんとうの大不況と言える大混乱はこれからやってきます。どう身を守るかは自分で考えるしかないのです」と山下氏は語る。
大不況の混乱期を乗り切る
般若心経が導く成功法則

 「私は、2016年に日本の財政破綻とハイパーインフレで円は紙くずになってしまうと考えています。それは景気循環のサイクルが示しています。また、その不況が官制大不況だという側面からも、今の私たちが経験したこがない事態となるでしょう」
 そう語るのは、近未来の官制大不況と日本破綻を著書で示唆した『山下会計事務所』の山下勝弘氏だ。
「まず景気循環ですが、これは、景気が拡大期、ピーク、収縮期、どん底を繰り返す波、サイクルのことです。これには様々な説がありますが、便宜上私が考える景気循環説を『山下サイクル』とします。私自身がこの景気循環説に至ったのは、恩師である公認会計士島田信愛先生から示唆されたことからです。島田先生が教えてくれたのは日本の景気循環は八十年周期だということでした。私はそれをヒントとして70年周期とする『山下サイクル』を導き出したのです。明治維新以後からですが、1876年と1946年にどん底が訪れています。そしてピークは1919年と1989年に訪れています。このどん底とピークのサイクルは、70年の周期で訪れているのです」
 近年で分かりやすい景気循環はバブルの崩壊だ。1989年、日経平均株価が38957円という最高値をつけ、バブルはピークを迎える。そして1990年に入ると株価は下がり始め、収縮期に入っていく。この景気後退の局面が現在に至るまで20年以上続いていることになる。収縮期といってもその間には小さい波があり、短期的な収縮期と拡大期を繰り返してはいる。
「さて、バブル崩壊後続いてきた景気後退局面はどこまで続くのか。そのどん底はどの地点にあるのか。『山下サイクル』から導き出されることは、2016年にどん底を迎えるということ。景気循環を70年のサイクルとすれば、終戦時起こったハイパーインフレというどん底の1946年から70年目が2016年なのです」
 そのどん底の時期に何が起こるのか。山下氏は言う。
「過去のどん底の時には国債の切り捨てと新しい円の発行が行われました。来るべきどん底期にも同じ事が繰り返されるでしょう。それは、大混乱に乗じて行われるはずなのです。前回は敗戦という混乱に乗じて行われました。新円の発行などは官僚が行うのですが、自分の責任で行うということはせず、ある種の混乱に乗じて行うのが常道なのです」
 その混乱とは、かつては明治維新であり第二次世界大戦だった。現在の日本では東京直下型をはじめとする地震が大きな問題で、北朝鮮や中国の軍事的脅威もくすぶっている。大混乱から山下氏が懸念する事態が起こる可能性は高い。
「そうなれば国債の切り捨てと新しい円の発行が行われ、ハイパーインフレなど、経済は破綻状態を引き起こすでしょう。それはいわば官制不況と言えます。そうした状況に対処するには、現実的に、山田方谷の方法論が必要になります。そしてもうひとつ、心という側面も大事になります。心と現実を結ぶ成功の法則に般若心経があります。それを理解できれば危機を乗り越えることができるでしょう」
 色即是空の「色」は目に見える世界。「空」は心の奥底の我々が認識できない部分だ。それをマーフィは「潜在意識」、ナポレオン・ヒルは「思考」、ユングは「集合的無意識」という言葉で表現している。ユングによれば、それは宇宙に繫がっているものだという。自分の思いをその心の深い部分「空」までに浸透させることができるならば、それは宇宙に繋がり、この現実「色」に反映され、成功に導いてくれるのだという。
「今年の9月に新しいビルが竣工することになったのですが、私はずっと新しいビルを建てたいと思っていました。そうすると、巡り合わせで隣の80坪の敷地を購入でき、併せて約100坪の敷地に建てることになったのです。資金力や現実的な働きかけではなく、思いだけで実現することになりました。これは、般若心経の成功法則の裏付けとなるでしょう」
 しかし通常は、そんな思いを現実化できないと思い込んでしまう人が多い。だから成功法則とは遠ざかることになる。しかし成功している人は、自分は成功するという信念を持ち続けているので、それが「空」に反映し、現実世界で成功しているのだ。山下氏はこの成功法則を知っていれば官制大不況という危機的状況でも乗り越えることができると説いている。
(ライター/本名広男)
 
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RAYERED 株式会社 代表取締役
尾登正幸氏
大学3年生の時に「楽しい人生を手伝う」をテーマに起業を決意。3年後の会社設立という目標を同じ志を持つ仲間と共有し、ノウハウを得るため人材派遣会社に就職。2008年、仲間と共に『RAYERED 株式会社』を設立し、2010年に代表取締役に就任。「急成長20代社長ベンチャー50」に選ばれるなど意欲的に活動中。

適性検査で本質を見て
ベストな採用・人事異動

 企業向け人事コンサルティングと並行して若者向けの講演活動もサポートし、両者に意識改革を促している『RAYERED』。同社は、20代の社長が牽引し厳しい経済環境の中成長を続けている企業として「20代社長ベンチャー50」にも選ばれている。その成長はいかにして成されたのか。
「弊社では、企業様の採用と人事異動をサポートする事業を行っています。企業に取りその事業にあった人材を採用することは、成長のために最重要なことですが、選考方法や選考基準を適正に設定されていないケースが多いのです。重要な人材獲得のための面接のはずが、わずか数10分程度の時間で、学生側が書いた履歴書と面接官の目に映る印象に頼るだけの面接では適正な資質を持つ人材の採用は難しいでしょう。そこで弊社では、適性検査を用いて、それぞれの企業にベストマッチの人材獲得の明確な採用基準を提案しています」と同社の尾登代表。
 その適性検査は、25分程の時間を使い、応募者が日常習慣に関する設問を応えることで、その能力や性格、人や部署との相性、社会性、関心事、どういう事にやる気を出すか、仕事への姿勢、リーダーシップ能力など、さまざまな角度から資質や個性を分析できるのだという。それにより採用後に適正な部署への配属が可能となる。これは新規採用時だけでなく、現社員の人事異動の時にも利用できる。
「弊社の適性検査は、80種類以上ある適性検査から実情に応じた検査を選び行うことで、より正確な判断を可能にしています。さらに弊社では『フィードバック』を行っています。これは適性検査の結果を弊社スタッフが読み込んで、受検者の企業様へのお勧め度合いや、気になる所をレポートにて提出するもの。お客さまには弊社独自の強みと好評をいただいています」
 就職活動で、面接のテクニックに長けているだけの応募者が増えている今、従来の面接と適性検査では現在の就職市場には対応できないだろう。採用には本質をしっかりと見極める新しい方法が必要だ。『RAYERED』独自の適性検査はその大きな力になってくれるだろう。
「ただ、私たちのこの事業は、企業様だけのものではなく、採用を希望する若い方を応援したいという意図もあります。若い人に自分に適した企業に入って欲しい。若い人たちが夢を持って会社に入っても、会社に合っていなければ、その力が埋もれてしまう。応募者がそれぞれの個性に最も適した所を選べるようになり、企業と応募者がベストなパートナーとなることが、私たちの願いです」
 尾登代表は、この事業を通じて社会になにを成していきたいのか。
「人生を楽しむために夢を共有しよう、というのが私たちの一番のメッセージ。若い人がせっかく会社に入っても、夢を持っていなかったら会社はそれを引き出せなくなってしまう。そのための意識改革を会社と、応募する若者にして欲しいという願いでこの事業を始めました。若い人にただお金を稼ぐためだけに働いて欲しくないし、企業にも社員を働く機械として扱って欲しくない。それをこの事業を通して変えてきたいのです。そうすることでみんなで幸せの輪を拡げていきたい。マザー・テレサの言葉に次のようなものがあります。
『思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから』
 この言葉は逆に考えると、夢を持っていれば。いつかそれは叶う、とも取れると考えています。私自身、就活中に「起業したい」と夢を持ち周囲に公言するうち、同じような思いを持った人間が集まってきました。それがやがて『RAYERED』の設立に繫がることになったのです。そしてこの言葉に加え『あなたたち大人の運命をまず変えなさい。それは子供の運命になるから』を自分自身の行動指針として、まずは会社で働く大人たちを幸せにして行きたいと考えています」
 尾登代表自身がまだ20代の若者ではあるが、その志は若者を変え、そして企業を変えていき、幸せの輪を拡げていくだろう。
(ライター/本名広男)
 
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