注目情報はこれだ! 2018


イギリス生活情報誌 
月刊
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著書「がんとの共存を目指す『漢方がん治療』」
2017年12月 ルネッサンスアイ刊
他に16冊の著書

福田一典さん
熊本大医学部卒。日米の大学で研究。ツムラ中央研究所部長、国立がんセンター研究所がん予防研究部室長、岐阜大医学部助教授を経て、2002年、『銀座東京クリニック』開設。
研究で確信した漢方
がん治療の有効性

 がんに関する多数の著書を持つ『銀座東京クリニック』の院長福田一典さんの新著、「がんとの共存を目指す『漢方がん治療』」は、抗がん剤などによる副作用を軽くして、がん細胞の縮小、再発予防を目指して取り組んできた『漢方がん治療』の有効性の根拠がわかる一冊だ。
「がん組織の摘出やがん細胞を死滅させることががん治療の基本ですが、西洋医学のがん治療には免疫力、回復力を犠牲にする欠点があります。漢方治療は、がん治療後の再発予防、抗がん剤や放射線治療の副作用の予防と効果増強に加え、進行がんや末期がんにおいても症状の改善や延命にも有効であり、西洋医学の標準治療の欠点を補うことができるのです」
 漢方薬会社や国立がんセンター研究所、岐阜大学で研究を重ね、漢方がん治療の有効性を確信、この療法に特化した医院を開設した。医療法人の「扶正(ふせい)会」の名称は、体の自然治癒力や生命力を高める治療法を研究し、がん治療に役立てることを使命とし、命名された。
(ライター/斎藤紘)

医療法人社団扶正会 銀座東京クリニック
TEL/03-5550-3552
診療時間/9:00〜12:00 13:00〜17:00
休診日/土・日曜日・祝日
ホームページ http://www.1ginzaclinic.com/

大阪赤十字病院・クリニックプラザ内と提携した充実の医療体制。外来のみならず、「在宅療養支援診療所」の認可も受けている。

山口旭さん
自治医科大学医学部卒業。上北山村国保診療所長、県立奈良病院泌尿器科など経て、2014年『旭泌尿器クリニック』開院。日本泌尿器科学会泌尿器科専門医。
排尿を通して全人的医療
内科的泌尿器科を理念に

 内科的泌尿器科『旭泌尿器クリニック』の院長山口旭さんが実践する診療姿勢のことだ。奈良県の小村で「なんでも診る村のひとり医師」の経験から辿り着いた総合医療を意味し、尿の問題を通して全身の健康状態を診断し治療にあたる。その治療領域は、驚くほど多様だ。
「泌尿器の疾患から他の臓器の疾患が見つかる、泌尿器疾患の改善で他の病状が改善するということがよくあります。脳卒中やがん治療、認知症で半ば寝たきりの状態が続くと、おしっこの問題が必ずついてきます。泌尿器科を一つの入り口として幅広い治療の選択肢の中から最適の医療を見つけ出し、全身の健康管理につなげていきます」
 男性特有の前立腺疾患をはじめ、高血圧、高脂血症、糖尿病といった生活習慣病、整形疾患や婦人科疾患による排尿障害、睡眠時無呼吸症候群、男性更年期障害などの治療管理、寝たきり在宅訪問診療のほか、アンチエイジング、免疫細胞療法による癌の治療まで行う。
(ライター/斎藤紘)

旭(あきら)泌尿器クリニック
TEL/ 06-6770-0505
ホームページ http://www.akira-uro-clinic.com/

松本和隆さん
藤田保健衛生大医学部卒。三重大大学院医学系研究科博士課程修了。2016年、「松本クリニック」糖尿病・内分泌内科開設。医学博士。日本糖尿病学会専門医。日本内科学会総合内科専門医。
糖尿病に関する深い
知見で治療に注力

 健康寿命を短縮させる糖尿病。『松本クリニック』の松本和隆院長は、糖尿病患者の大半が該当する、血液中のブドウ糖(血糖)が正常より多くなる2型糖尿病に関する研究で医学博士の学位を取得した糖尿病専門医。多角的な診療体制を構築し、実績を重ねている。
 糖尿病内科で力を入れているのが血糖コントロール。管理栄養士による糖質制限などの食事療法、糖尿病療養指導士の資格を持つ理学療法士による運動療法で糖尿病の自己管理能力を高め、改善に導いていく。改善しない場合は、経口治療薬を投与、それでも血糖コントロールが不十分な場合は、インスリン療法やインクレチン製剤による治療など段階を追って治療を進める。
「糖尿病を放置しますと、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害を併発し易くなり、心筋梗塞などにもつながります。健診で高血糖と指摘された時には、専門家の指導を受けることが重要です」
 現在、遠隔診療(スマホ診療)の対応を行っているので、通院することなくビデオチャットで診察ができる。
(ライター/斎藤紘)

医療法人 松徳会 松本クリニック
TEL/0598-25-1240
診療時間/9:00〜12:00 15:00〜19:00
休診日/日曜日・祝日・ 木、土曜日午後
ホームページ http://www.matumoto-clinic.jp/

専門医や糖尿病療養指導士などの療養サポートチームが指導。

宮川潤一郎さん
広島大医学部卒。大阪大大学院医学系研究科講師、兵庫医科大学教授を経て、2016年、『医療法人恵生会 恵生会病院』院長に就任。日本糖尿病学会専門医、研修指導医。兵庫医科大特別招聘教授。
糖尿病と正しく向き合う
教育入院導入

 兵庫医科大学教授から『恵生会病院』の院長に転じた宮川潤一郎さんは、同病院を「日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰ」として専門医養成病院に発展させ、糖尿病専門医として治療体制を強化した。その象徴が1週間、2週間、3泊4日の3つのコースで糖尿病と上手に付き合う方法が学べる「糖尿病教育入院」だ。
「糖尿病は、放置しておくと様々な合併症を引き起こします。しかし、50%近くの患者さんが未受療といわれています。患者さん自身が病気の知識を持ち、自己管理を実践することが最も重要です。当病院の糖尿病教育入院は、糖尿病療養サポートチーム「KDST|7」で対応し、各種検査でインスリン分泌能力、血糖値コントロール状況、眼、腎臓や神経などの合併症の程度などを知っていただき、治療方針を検討していきます」
 入院中も各分野の専門家による食事療法や運動療法、薬物療法の説明、日常生活での注意点などについて喚起を促す生活指導、血糖自己測定やインスリン自己注射を安全に正しく実践できるように指導する教育も行う。
(ライター/斎藤紘)

医療法人 恵生会 恵生会病院
TEL/072-982-5101
診療時間/9:00〜12:00 14:00〜17:00(2018年4月1日より診療時間が変更)
定休日/ 日曜日・祝日・土曜日午後
ホームページ http://www.keiseikai.or.jp/

計画的治療と24時間即応の態勢築く。在宅診療

長坂不二夫さん
日本大学医学部卒。同大大学院修了。医学博士の学位取得。国立、公立病院などを経て、2009年、中国重慶理工大学医学部客員教授。同年、『シルバーケアクリニック』設立。
在宅診療に特化し
自宅の病院化目指す

 少子高齢化を背景に国が推進する地域包括ケアで重要な役割を担う在宅医療に特化した医院がある。東京・上石神井の『シルバーケアクリニック』。
 医学博士の長坂不二夫院長が2009年に開院、外来診療は行わず、患者さん宅を定期的に訪れて行う在宅診療で地域住民から厚い支持を得てきた。この診療スタイルで目指したのは自宅の病院化だ。
「訪問診療は、急病などに対応する往診とは異なり、比較的に病状が安定した慢性的な疾病などで外来受診が困難な患者さんが対象。入院しているのと同じように定期的に自宅で診察し、治療計画を立ててお薬を処方し、さらに、病状の変化には24時間即応して、場合によっては入院の指示、手配まで責任を持って行なうのが当院の診療体制です」
 経管栄養の管理、褥瘡の処置、インスリン管理、気管切開の管理、酸素療法、人工呼吸器管理、末期癌の療養などの専門的な診療から看取りまで対応する。
(ライター/斎藤紘)

医療法人社団朋祐会 シルバーケアクリニック
TEL/03-5903-9091
ホームページ http://silvercare.main.jp/

左上:「訪問看護ステーション みのり」
左下:「看護小規模多機能型居宅介護 然」

蔵谷弘子さん
香川医科大学(現香川大学医学部)卒。同大大学院医学研究科博士課程卒。脳血管に関する論文で医学博士の学位取得。2010年、『みのりクリニック』開院。認知症サポート医。
老婦人の遺詩を胸に認知症に向き合う
高齢者対象の包括的医療・看護体制構築

「私をもっとよく見て!」
 認知症とみなされていた老婦人が遺した詩の一節を胸に、認知症と向き合っている女医がいる。『みのりクリニック』の院長蔵谷弘子さん。認知症の患者数が徐々に増えたことから認知症サポート医の資格を取得、治療から介護まで担うようになった。高齢者に対する外来診療の限界も感じ、在宅医療にも取り組んでいる。
「かかりつけ医として、認知症の患者さんや介護者、家族を含めて充実した日々が送れるよう支援することを柱の一つひとつとして診療を行っていますが、患者さんご本人の思いや意向の把握に努め、尊重することが適切なケアを継続するうえで何より大事だと思っています」
 香川県坂出市の認知症初期集中支援チームにも参加し、認知症に対する啓蒙活動にも力を注ぐ。また、身体の状況などに応じて、通い、泊まり、看護師による自宅訪問を選択できる『看護小規模多機能型居宅介護 然』の運用も開始した。
(ライター/斎藤紘)

医療法人 然 みのりクリニック
TEL/0877-59-0082
ホームページ http://www.minori-clinic.jp/

著書『うつ・心の病気本気で治したいあなたに贈る本』

信田広晶さん
院長信田秀氏の個人病院として開設した院を改組。2006年には、医療法人社団心癒会『しのだの森ホスピタル』と法人名、病院名を変更。メンタルケアで社会的に大きく貢献する。
うつ病克服にホリスティック医療駆使
癒しを理念に重層的な診療体制を構築

『しのだの森ホスピタル』は、ストレスケア病棟と精神科病棟から成るこころの専門病院。信田広晶院長は、情報洪水や人間関係の希薄化などの社会状況の中で心を病む人々に寄り添い、「癒やしとおもてなし」を理念に、自然治癒能力を高めるホリスティック医療に力を注ぐ。
「ホリスティック医療は、個々人の症状に対して身体面、心理面、霊性面の三方向からアプローチし、その人に備わった自然治癒力を活性化して、健康な状態に導く医療です。当院で治療を受けられる方で圧倒的に多いのは、うつ病ですが、双極性障害という気分障害やパニック障害、社交不安障害の方もおられます。うつ病やこころの病気は、その人の自尊感情が下がってしまった状態であり、ストレスケア病棟では、尊厳の回復、自己実現の獲得を目指し、一人ひとりに担当心理士がつき、その人に合った心理療法、集団プログラムを提供し、サウンドヒーリングやアロマオイルを生かしたトリートメントなども取り入れています。薬漬け医療に不安を感じている場合は、薬の調整も行います」
 信田院長は、職場への復帰にも力を注ぎ、一般的なリワークプログラムだけでなく、なかなかリワークプログラムにのれない人のために、ホリスティック医療の経験を生かしたリワーク準備プログラムも用意。それぞれの事情に合わせた職場への適応策を考えていくことを重視し、職場との調整も含めきめ細やかに支援する。
(ライター/斎藤紘)

医療法人社団 心癒会 しのだの森ホスピタル
TEL/047-488-2218
診療時間/9:30~12:30 14:00~17:00
診療日/月・日曜日・年末年始 ※祝日も診察いたします。
ホームページ http://www.sinodanomori.or.jp/

大内徳次郎さん
宮城県出身。大手医薬品メーカーで千人以上いる営業マンの中でトップを獲った経験を持つ。退職後、高齢者福祉施設の館長を約3年務める。その後、業界の縁もあり、『大内商会株式会社】を設立。
独自の営業手法で医薬品卸の販路開拓
エアポケット的な地域を選び競合回避

 シェア争いにしのぎを削る医薬品卸業界で、共存共栄を大切に独自の営業方法で堅実に地歩を築いてきた経営者がいる。宮城県仙台市の『大内商会株式会社』の社長大内徳次郎さん。大手医薬品メーカーで医薬品の情報も提供するMR(エムアール)と呼ばれる営業マンとして活躍した経験を生かし、複雑な業界事情も考慮しながら販路を切り拓いてきた。
 同社が扱う医薬品は、約2千品目、卸先は医療機関や調剤薬局など20数ヵ所。卸先の所在地は宮城県内が2割で8割は福島県だ。
「宮城県は競争が激しく、無用なサービス競争に巻き込まれるのを避ける意味から、エアポケット的な地域に力を入れたのです。一般的に営業は、火曜から木曜に集中する傾向がありますが、月金にゆっくり訪問できるようにスケジュールを組んで差別化を図りました」
 一つひとつの出会いを大事に、痒いところに手が届くようなサービスも心掛けたという。
(ライター/斎藤紘)

ジェネリック医薬品卸 大内商会 株式会社
TEL/022-722-6227


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