注目情報はこれだ! 2019


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
 
カウンセラー&トレーナー
村本明嬉子(あきこ) さん
15年間に及び国内外の心理学を研究、延べ1万件超のカウンセリングを実施。2015年、独自の「リジョイン心理学」を発表。2016年、夫の真田雅一さんと『株式会社リジョイン』設立。ワークショップやカウンセラー育成に注力。

代表取締役 真田雅一さん
トレーナー、心理&現実コンサルタント。18歳から世界40ヵ国を訪問しながら、各国で心にまつわるワークショップ、禅、瞑想を極める傍、売り上げ3千億の上場企業に18年勤務し、サウジアラビア駐在、スペインでの起業も経験。
カップルでの相談は、ご主人で代表取締役の真田雅一さんと4人で話すことで、お互い話しやすい環境に。

・カウンセリング
面談カウンセリング:1対1で行うオートクチュールなカウンセリング。自分の問題に取り組みたい方。
パートナーシップカウンセリング:より現実的な分析やご夫婦で受ける際に男性からのアドバイスが必要な方。
電話orスカイプカウンセリング:電話またはスカイプで行うカウンセリング。カウンセリングを試してみたい方。

・ワークショップのスケジュール
第1回/ 5月:自分の本質で人と繋がる 〜リバランスで自分本来の思考(T)・感情(E)・感覚(S)「TES」につながる〜
第2回/ 6月:人生をスピードアップするカギは、あなたのWANT!
〜ディスカウントしない本当のWANTを見つける〜
第3回/ 7月:4Talents「才能/魅力/愛/本質」 〜あなたにしかない4Talentsを受け取る〜
第4回/ 9月:お金・パートナーシップ!すべてのバランスを整えて、人生を豊かにする〜心と現実のバランスPAC〜
第5回/10月 :「こんな人生を生きたかった!」を創るセクシャリティ(生命力)
第6回/11月:お金との関係を豊かにする!
第7回/12月:自分の壁を超えてつながる〜他者との親密感からパートナーとのセックスまで〜
第8回 /1月:根源的なあなた本来の男性性・女性性につながる
第9回 /2月:あなたの想像力を呼び起こす〜パートナーシップとお金を創造する力〜
第10回/3月:人生を共に歩く本物のパートナーシップ〜ビジョンを共有する関係〜

・特別キャンペーン
2019年6月末まで、村本明嬉子の面談カウンセリングと『リジョイン』のワークシップを20%オフでご提供。予約が取れない状況ですので、優待予約を受付いたします。面談カウンセリングは、すぐに予約が満席となりますため、初めての方は、優先的に受付けさせていただきます。ご希望の方は、メールにてご連絡下さい。
心理学研究の深い知見から
実効性あるカウンセリング・ワークショップを展開

深層意識のもつれ解く
リバランスの理論構築


 心理学を基に、望む現実の実現をサポートするコンサルティングとカウンセリング事業を展開する『リジョインre:Joyin』のカウンセラー&トレーナー村本明嬉子(あきこ)さんは、独自に開発した『リバランスコンステレーション』という斬新なカウンセリング・セラピー手法で存在感を高めているカウンセラー。心理学の幅広い研究に裏打ちされた理路整然としたプロセスを踏むカウンセリングは自覚的問題の解決や自己実現を目指す多くの人たちを惹きつけ、ワークショップの参加者は増える一方だ。
 村本さんは、人が人生で求めるのは夫婦や恋人、友人、同僚などの「人との関係」と仕事ややりがい、ビジョンなど「お金との関係」の2つのカテゴリーと見定め、望む方向と現実との乖離から生じる様々な葛藤や悩みに、無意識層や潜在意識など深層意識にアプローチする手法で応えてきた。その手法の軸となる『リバランスコンステレーション』は、人間の思考・行動に無意識的に影響を及ぼす隠れた力動を顕在化させるファミリー・コンステレーションを参考にしたほか、交流分析や発達心理学、トラウマ療法、音楽療法、瞑想法、心理学的現象学など様々な理論を取り入れている。
 自己実現とは、現実的には「望み(ゴール)を知る」「マイルストーンをたてる(道のり)」「継続して行動する」の、実にシンプルな3ステップ、このステップを繰り返すのみ。
 しかし、多くの人が自己実現できないのは、このステップのどこかで立ち止まっているからで、そこには、プロテクタという無意識の抵抗システムが働いている。この心の壁が「自分が何を望んでいるのかをわからなくさせる」「道のりを複雑に思わせる」「行動できない」という現象を引き起こしている。この心の壁を取ると、本来個々に備わっている心の力(才能・生命力・男性性・女性性・愛・魅力・本質)が取り戻され、自己実現が可能になる。この壁は、幼少期の死別や離別、叱責、環境からの間違えた観念の刷り込みや、「欲しいのに得られなかった体験」からでき、壁の分だけ、自分だけでなく、人や社会との間にも隔たりができる。幼少期の心の壁を取り払い、本来の心の力を取り戻すことを「リバランス」と呼ぶ。本来のこの壁のほとんどが幼少期にできるため、本人は、実は自分に自分がしらない才能が眠っていることを知らないまま過ごしている。
 リバランスの過程では、同時にアカウンタビリティマインド(自分に起こるすべてのできごとを自分の責任と捉え、行動する考え方)を学ぶことになる。
 心理学の本質は、人間の軸を育て、自分に起こることに納得し、責任を持って決断できる資質を育てること。リジョイン育成プログラムでは、アカウンタビリティマインドを使い、一生続く自分の人生に寄り添う力となる「自分カウンセリング力」の体得を目指す。
 ワークショップは、10人以上の人数で行うグループセラピーで、『リジョイン』コンテンツで最もパワフルなものという。『リバランスコンステレーション』のほか、ロールプレイング、イメージワークなどの手法を融合して参加者の無意識にはたらきかけ、参加者全体のエネルギーによって、個人では超えていけない課題を超えていくリバランスを体験することができるという。また、人生を実際に進めながら、最短で「無意識のもつれをリバランス」できるように自分カウンセリング力を体得するカリキュラムでカウンセラーを育成するプログラムもある。育成プログラムでは、夫婦でトレーナーを努めている。育成プログラム終了後には、認定試験を経て、プロカウンセラーへの道も用意されている。2019年3月、『リジョイン』初となる認定カウンセラーがデビューする。
 離婚の辛い経験をした村本さんは、15年間に及びフロイト心理学やユング心理学など国内外の心理学を研究。延べ1万件超のカウンセリングを実施し、2015年には『リバランスコンステレーション』を中核とする『リジョイン心理学』を発表、夫で心理&現実コンサルタントの真田雅一さんと『リジョイン心理学』を開発し、2016年に『株式会社リジョイン』を設立した。ワークショップなどに取り組むと同時に、心療内科医や精神科医などの専門家からのスーパーバイズも引き受けている。私生活では、代官山の事務所と千葉のセルフビルドの海辺の家を行き来し、休日は趣味のサーフィンや家庭菜園などを楽しんでいる。
「生きることを楽にし、本来の自分の人生を最高に楽しんでほしい」
 この想いがカウンセリングを貫いている。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 リジョイン
Eメール/info@rejoyin.com
ホームページ http://muramotoakiko.com/

代表取締役 千田明 さん
「株式会社ミライト」退職後、2011年5月に電気工事業、電気通信工事業を業務とする『株式会社GNR』を設立し、事業を牽引している。
左:大仏殿(国家の収入と国民の貧窮を招いた)
上:護王神社の鳥居/正倉院 (校倉造り)木材の膨張伸縮により湿気より護り千年前の聖武天皇の御物が守られた。
中:護王神社足腰を護る神様として鎮守/護王神社門前狛猪像(和気清麻呂を護ったとする)/蛤御門 (禁門の変の鉄砲キズがある)
下:和気清麻呂公の拾円紙(戦前まで使用されていた)/護王神社本殿(参拝者が絶えない)/護王神社.拝殿の猪/和気清麻呂公の像
上:菅原道真公産湯の井戸/菅原道真公生誕地 菅原院天満宮神社本殿/菅原院天満宮鳥居
中:京都御所御車寄/京都御所西清所門側/京都御苑建礼門前にあったとされる旧有栖川宮家(高松の宮家に承継)門前/現在平安女学院
下:小御所に書かれている天皇陛下の年中行事予定(半期分裏面に後期分が記入され、400日以上の行事があり、毎日国民の安寧を祈っておられます)/小御所/紫宸殿最も格式の高い天皇が即位の礼五箇条の御誓文の舞台でありひな飾りの見本ともなっており左近の桜・右近の橘(延命長寿の木、冬場は寒さに耐えられないのでかやで囲っています)
上:蹴鞠所と御学問所/小御所前の池泉回遊式の御庭
中:堺町御門 長州藩警備担当であったが禁門の変では薩摩・会津藩で固められ七卿長州落ちした所でもあります。/猿が辻 御所の鬼門に当たる為角を削り、日吉大社の御使いの猿がお守りしていますが、夜な夜な出かけていくので網で囲っています。/御学問所/堺町門より建礼門を見る。(明治以前は貴族の邸宅が立ち並んでいたと思われる)
和気清麻呂の忠心
道鏡の野心を挫く『護王神社』

京都を訪ねて 第5話

 前回、下賀茂神社・上賀茂神社を紹介して終わりましたが、今回は亥年でもあるので猪に縁のある護王神社を紹介したいと思います。
 護王神社の祭神は和気清麻呂公と姉の広虫(ひろむし)姫をお祀祭りしています。元々は、紅葉で有名な高尾の神護寺(付近には鳥獣戯画で有名な高山寺もあります。墓は神護寺)にありましたが、明治の時期に蛤御門(めったに開くことがなかった新在家御門が宮中の火災のおり開いたためハマグリになぞらえ俗称がついた。1864年禁門の変、または蛤御門の変と言われる、尊王攘夷派の長州が幕府会津藩主京都守護職松平容保の排除を目指し挙兵し会津・薩摩・福井・桑名藩・新撰組と戦闘となり、市内を火の海とした維新前の戦いの激戦地)の近くに移されました。和気清麻呂のことを語ろうとすれば、日々早朝から宮中で国民の安寧と五穀豊穣をお祈りして頂いている天皇家の御先祖のことを語らなければならないので、中々筆を持つことが重たく今日に至りましたが、新年を迎え、亥年となりましたので筆をとることとしました。
 祭神である和気清麻呂は、西日本大豪雨2018年を被った吉備町出身の吉備真備と同様、岡山県和気町の豪族出身で聖武天皇(藤原四兄弟により無実の罪に落としいれられた長屋王【藤原光明子を皇后となることに反対した】による祟りとして、天然痘による藤原四兄弟の死、藤原広嗣の乱等の政治情勢の悪化の中、東大寺大仏建立【当時の人口の約半分が役務に就く】・国分寺・国分尼寺の建立等仏教による国の安寧を計り、天平文化を開花させましたが、祟りを恐れ、都を平城京・恭仁京・難波宮・紫香楽宮・平城京と変遷)と光明皇后の娘であった女帝孝謙天皇が即位しましたが、光明皇后と結びついていた藤原仲麻呂(恵美推勝)の推す天武天皇の孫であった淳仁天皇(日本書紀の編纂にかかわった舎人親王の子息)に天皇の位を譲りましたが、弓削道鏡(物部氏を先祖とする大阪の八尾出身)に病気の治癒をされた孝謙太上天皇の仲を注意した淳仁天皇と仲麻呂との仲が悪化、光明皇太后が亡くなり後ろ盾を無くした太政大臣恵美押勝が乱を起こしたため、淳仁天皇は廃帝となり、孝謙太上天皇が重祚して称徳天皇となりました。
 称徳天皇は、道鏡を太政大臣法皇とし、国政に関与させ混乱を招きました。その折、宇佐八幡宮よりの神託として道鏡が天皇になれば国は収まるとの神託の報告があり、神威を聞くために広虫(称徳天皇が出家したため自身も出家し法均尼と名乗り身近に仕えていた)に宇佐八幡宮の神託を伺って来るよう依頼しましたが、女子で長旅は無理なので、弟の和気清麻呂が派遣されることとなりました。道鏡より朗報を持ってくれば、官位はもちろん褒美をとらす、逆であれば罰せられると脅迫されましたが、宇佐八幡宮に(明治の神仏分離策により宇佐神宮に改称)参詣して、自身が神託を得ようと祈ったところ大神が現れ、「我が国はその始まりから君と臣の別が定まっていた。臣下のものを君とするようなことは、いまだかってないことである。皇位には、必ず天皇の跡継ぎを立てよ。道理に外れた者は、早く取り除きなさい」との託宣があり、急ぎ帰り天皇にその旨を伝えました。
 野望を挫かれた道鏡は、和気清麻呂・弘虫は大隅の国(鹿児島)・備前の国(広島)に流され、清麻呂は途中刺客に襲われて脚の筋を切られ、立つこともできませんでしたが、流される途中に宇佐八幡宮に参詣するため、豊前の国(福岡)まで至ると、野猪が三百頭ほど現れ、清麻呂は野猪に護られながら参拝したところ、不思議なことに元通りに歩むことができるようになりました。その故事に習い、護王神社の狛犬が狛猪となっており、足腰の神様として尊崇されています。また、翌年には、称徳天皇が崩御され、代わって光仁天皇となり、天武天皇系が元の天智天皇系に戻ることとなりました。もちろん、清麻呂・弘虫は呼び戻され、道鏡は下野の国(栃木)へ配流され、一般人として没しました。また、清麻呂は、光仁・桓武天皇に重用され、万世一系の皇統を護ったとして戦前の拾円紙幣に印刷され続けました。
 功績としては、平安遷都の進言、摂津大夫の時、淀川と神崎川を直結させ、長岡京の物流を確保したり、洪水に悩まされた大和川を大阪湾に直接流す工事を進めましたが、費用が嵩み、途中頓挫しましたが、現在も掘削始めの地が河堀口(こぼれぐち)として残っています。また、茶臼山(大阪の陣で家康や幸村が陣を構えたところ)の河底池が開削の名残として知られ、和気橋が架かっています。
 護王神社の成り立ちはこれ位にして、周囲には菅原道真公の生誕地である菅原院天満宮、旧有栖川家、京都御苑(明治天皇が東京に遷都したため、公卿達も移転し、荒れ地となった所を整備された)、御苑内の京都御所(2年前ぐらいより宮内庁に許可申請しなくとも拝観できるようになり、開かれた皇室を身近に感じられる。)もあり、ぜひ訪ねて頂きたいことを紹介して筆を置きます。

株式会社 GNR
TEL/06-6910-0600
ホームページ http://www.gnr-a.co.jp/

代表取締役 宍戸信照 さん
神奈川県出身。『有限会社信和土建』を創建した父親の「仕事は見て覚えろ。ワザは盗むもの」という教えを胸に経験を積み、27歳のとき事業を継承。個人事業主の職人たちと協力し合い施工。基礎工事の配筋マイスター、転圧マイスター。
二人三脚で歩んできた職人たちと共に。
基礎工事で示すマイスターの技
妥協を許さず精緻整然を極める

コンクリート打設に光る
職人の気概と非凡な実力


 家づくりの工程で完成してしまえば見えなくなる基礎工事。家を長期にわたって支えるこの土台づくりで発注元から厚い信頼を得て地歩を築いてきたのが神奈川県相模原市の『有限会社信和土建』。精緻、整然を極める仕事ぶりを牽引するのが代表取締役宍戸信照さん。住宅検査専門会社ホームリサーチ社が優れた建築職人を顕彰するマイスター制度で、全国にわずか10人のみという最高レベルの三ツ星マイスターに認定された職人だ。称号は配筋マイスター、転圧マイスター。
 妥協を許さぬ仕事ぶりを象徴するのが、コンクリート打設。コンクリートは、押しつぶそうとする力に対しては強いが、引っ張る力や曲げる力に対しては弱い素材。宍戸さんは、その弱点を補うために引っ張りに対して強い鉄筋を組み合わせて強度を確保する配筋で実力を示す。現場の一つを確認したマイスター認定員は、「スラブ配筋は全箇所結束、継手は千鳥配置され、立ち上がり部分の配筋は多重結束を避けた割り付けがされており、整然とした規則正しい施工状態。アンカーボルトの設置状況も、通りや埋め込み寸法に誤差が殆ど見受けられず、すっきりとした配置」と評価した。
 コンクリートを流し込んで均す作業は、さらに精緻を極める。
「コンクリートは、気温や湿度の高低によって乾燥したり、伸び縮みしたりします。それがひび割れの主な原因になるので、外気温に応じて打設強度を変える強度補正をしながら設計強度になるように作業を進めていきます。外気温が高いと硬化の進行は早くなりますので、タンパーという道具でコンクリートを叩いて不要な水や空気を除去して密度を高めるタンピングやコテを使って表面を均す作業は時間との勝負になります」
 コンクリを打った後、計5回。サイズの異なるカーボン製の4つのコテを季節によって使い分け、朝から晩まで、コンクリートが乾かないうち、度何もコテで均す。角は、90°に整える。何故そこまでやるのかといわれるほどの徹底ぶりで、均された表面は綺麗でザラザラせず、掃き掃除もできるほどだ。タンパーは、知り合いの鉄骨業者に、コテも兵庫の伝統工芸師に特注で作ってもらったものを使うほど道具にもこだわる。
 宍戸さんのこうした工事手法を支えているのが、コンクリートを供給する株式会社KCP。宍戸さんはその日の作業の流れを予測して、何処からコンクリートを流していくかを判断するが、長年付き合いのあるこの会社は宍戸さんのこだわりを理解し、対応してくれるという。
 現場での厳格な仕事ぶりは、これに止まらない。建物の正確な位置を出す丁張り作業は、昔ながらの水糸を使って誤差を最小化する。穴掘りは、原則として機械を使わず、スコップで根気よく掘り進めるので雨が降っても崩れない。その後の砂利引きもコンクリートの厚さが変わらないように土質を見極め、砂利の大小を判断しながら引いてゆく。砂利を固めた後、水蒸気の流入を防ぐ防湿フィルムを全面に敷き込むが、それも同じ大きさにそろえる。コンクリートの上にたるみなく綺麗にビニールシートを張る。雨が降ってシートが汚れれば、雑巾で拭く。
 さらに、作業効率や仕上がりの美しさの観点から、鉄筋も既製品を使わず、自社加工場で加工する。鋼材メーカーから鉄筋用棒鋼を仕入れ、住宅の構造から必要数を割り出し、配置場所や形状を図面に落とし、構造に合うよう加工していく。その数、大小数千本。継ぎ足しが必要ない7・5mの鉄筋も作っている。
「基礎工事は図面通り、水平垂直の施工をすることが最も重要です。この当たり前を守るのがけっこう至難の業なのです。現場によっては、土の硬さが異なって思うように施工できなかったり、気温や湿度によってコンクリートの固まり方が変わってヒビが入ったり、苦労することは少なくありません。最初の掘削作業を手で丁寧に行うのは、このためです。余分な泥が発生しないため、寸分の狂いもない、美しく頑丈な基礎が仕上がります。お客様は、家を建てるために総額何千万円という費用をかけていらっしゃいますから、そのうちの一部を担わせて頂いているという意識は忘れないようにしています」
 仕事に誇りを持ち、高い技術力と強靭な精神力でそれを裏付ける職人魂がここにはある。「素晴らしい完成度の高い仕事に、いつも感動しています」。『信和土建』に工事を依頼した建築デザイナーの感想だ。
 借金を負って窮状にあった父親の仕事を少年期から手伝い、基礎工事の世界に入って30年超。工務店などから請け負った基礎工事が自社で負い切れない分、工務店やお客様に迷惑をかけないよう同じ志を持った仲間たちと手を貸し合ったりして、次々くる仕事をこなしてきた。事務全般を担当するだけでなく、職人の面倒をみたり、資材を現場に運んだりして仕事が円滑に進むよう支えてきた妻の直美さんや仕事仲間の職人たちと共に、目に触れぬ土台づくりに汗を流す日々が続く。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 信和土建
TEL/042-763-4443

上左:「幼保連携型認定こども園大東わかば保育園」屋外遊技場で遊ぶ園児たち。
上右: 理事長 兼 園長 山本良一 さん
関西学院大社会学部社会福祉・社会学コース卒。大阪市中央児童相談所で児童福祉司として活躍。1976年、「社会福祉法人弘法会」理事長、「大東わかば保育園」園長。大東市児童福祉審議会委員、花園大学非常勤講師などを歴任。
著書
「よい保育の場を求めて~大切なことはみんな保育園で学ぶ~」
出版文化社刊 1,429円+税
著書
「大切なことはみんな保育園で学ぶ~よい保育の場を求めて Part Ⅱ~」(DVD付)フォーラム・A刊 1,852円+税
著書
「子どもたちの輝く未来のために 子どもの力を伸ばす積極的保育のすすめ」現代書林刊1,200円+税
人間のための保育を追求する
理想(真理)を生きる

心の強さで課題を克服
広岡氏の近著書に共感


「現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考え、保育に取り組む」
 43年にわたって『大東わかば保育園』を運営してきた園長山本良一さんは、心身統一法で注目される哲人、中村天風氏(1876〜1968年)の積極的な人生哲学を心の座標軸に「積極的保育」という独自の保育理論を貫いてきた教育者だ。その独自性に着目した出版社幻冬舎の勧めで4冊目となる著書を執筆、保育をめぐる様々な課題と向き合う上で考慮すべき多様な視点を示す。この執筆に臨む山本さんの背中を押したのが、プロ野球の名将といわれた広岡達郎氏が2017年に85歳で刊行した著書「広岡イズム」だ。
「幻冬舎から出版に関するお手紙をいただく直前に、たまたま『広岡イズム』を読んでいました。中村天風先生の最後の直弟子の一人である広岡さんが野球人生を通じて会得した思想と体験を伝えるために書き記した書で」現在の状況をかえるためには広い意味の教育を正す必要がある』『指導には信念をこめろ』などと力説されている。「天命を生きるのか、宿命を終わるのか」とも問いかけているが、『絶対に逃れられない天命的なものばかりが人生に襲いかかるのではない。多くの人が苦しみ悩む、いわゆる運命は宿命。宿命というのは人間の力で打ち拓いていくことができるもの』という天風先生の教えを知っていたので、広岡さんのいわれることをよく理解できた。広岡さんのこの著書に勇気づけられて保育をめぐる体験を書き進めました」
 山本さんが私淑する中村天風先生は、公益財団法人天風会によれば華族に生まれながら熊沢藩山の生き方に刺激を受けて独立独歩の生き方を求めて、少年時代に家を出て自己修養・鍛錬に励み、その後縁があって中国満州に渡り、日露戦時下、軍事探偵として活躍。その後死病に取り憑かれた身で心の強さを求めて渡米。コロンビア大学の医学部を首席で卒業するもさらに病気の克服と心の強さを求めて、ヨーロッパに渡り、そしてインドにも渡り、ヨガの聖者に導かれて、独自の力で宇宙的真理を会得し病気も克服。帰国後、銀行の頭取などを勤めながら、一切の地位を投げ打ち、人々に幸福をもたらそうと辻説法者に転じた。その波乱の半生から得た人生成功哲学は、皇族・政治家そして各界の人々を魅了し、原敬・東郷平八郎・杉浦重剛・山本五十六・北村西望・宇野千代・双葉山・大佛次郎・三遊亭円生(六代目)・松下幸之助・ロックフェラー夫妻・稲城和夫・植芝盛平などなどの人々が師事し、それぞれ大きな影響を与えた。没後もその講演録の書・講演CDが広く読まれ続けている。広岡達郎氏は、セ・パ両リーグで日本一を達成した名監督。中村天風氏に師事し、野球に関する著書のほかに「意識革命のすすめ」や「積極思想のすすめ」など人生哲学に関する著書も多く出版している。
 山本さんの新著書の構成は、『大東わかば保育園』の卒園式での山本さんの挨拶を紹介したプロローグに始まり、2008年に保育園の建て替えで苦労した経験、43年間の保育現場での経験を通じて見てきた政治、行政、マスコミの実情へと続く。
「保育園の建て替えでは、弁護士や警察にも相談にのってもらったのですが、あまり力になってもらえませんでした。このとき役立ったのが天風先生の講義録『成功の実現』にある『およそ人生の一切の事件は、ほとんどそのすべてが自己の心の力で解決される』という言葉でした。心の強さによって建て替え問題を乗り越えたその経緯を著書で詳しく書きましたが、咋今、問題が起きると、専門家に相談するようにとか、一人で悩まない、がんばらないなどといわれたりする風潮に一面真理ではあるけれども、充分ではないと思い続けてきたこともあり、一人で悩み、考える心の強さを追求することが必要であると知っていただきたいという思いを込めました」
「積極的保育」では、「現実的な諸問題にとらわれずに」を前提にしているが、裏返せば現実的な諸問題が存在することを示す。著書では、行政への書類提出、各種審議会や保育団体などからの文書、研修会の案内、研究機関などからのアンケートなどへの対応などの事務作業に加え、不審者対策など多くの問題が押し寄せ、それらに多くの時間と大きなエネルギーをかけなければならず、余裕を失った状態にある保育園の現実にも触れている。さらに、現代の日本社会では、「子どもは社会が育てる」などと強調され、心や精神文化が置き去りにされていることが日本社会に生きる一人ひとりの人間に深刻な影響を与えているとも指摘している。
 山本さんは、若くして福祉の道を志し、大学で学ぶ中で日本の社会福祉理論の構築に貢献した岡村重夫氏の福祉理論に感銘。卒業後、児童福祉の世界に進んだ。この中で「もっと長期にわたり子どもと関わりたい」という気持ちが膨らみ、1976年、『大東わかば保育園』を開設した。
 保育園運営に当たって、保育のあるべき姿を追求し続け、教育家和田重正氏の著書「葦かびの萌えいずるごとく|若き日の自己発見」の中の「本心を生きる」「生きるとは選択である」「安心してまごころを丸出しにしよう」などの言葉、中村天風氏の講演集の中の「観念要素の更改」「積極観念の養成」などの言葉の意味を考えながら、信念ともいえる形で形成したのが保育理論「積極的保育」だ。
 現在、約100人の子どもを預かり、保育士、教諭など合わせて約20人のスタッフが保育しているが、「積極的保育」を象徴するのが「自由遊びの時間」。年齢ごとにクラス分けした保育とは別に、午前8時半~9時半、午後4時前~4時半の2回、1歳児から5歳児までが一緒に遊ぶ。昼食後も1、2歳児、3~5歳児の順に園庭に出て思い思いに遊び回る。1、2歳児が給食後に園庭に出て遊ぶ保育園は公立、民間ともほとんどないという。年齢の異なる子どもたちが合同で運動や劇あそびに取り組んだり、生活発表会、いもほり、星まつり、夏まつり、作品展、クリスマス会、ししまい、節分、レストランごっこ、山登りなどの行事を楽しんだりするのもその一環だ。
「子どもだけで家の外で遊ばせることに社会全体が消極的になっている時代、子どもたちが気持ちの向くままに遊ぶ時間を持つことは大切だと考え、導入したのが自由遊びの時間です。友達との遊び方を学んだり、危険を察知して避ける力を身に付けたりして、自分を伸ばすことに意欲的な子どもが育っていくのがわかります」
 山本さんは、こうした保育の実践の記録やその背景にある考えをまとめ、過去に「よい保育の場を求めて 大切なことはみんな保育園で学ぶ」「大切なことはみんな保育園で学ぶ―よい保育の場を求めて〈PART2〉」「子どもたちの輝く未来のために 子どもの力を伸ばす積極的保育のすすめ」の3冊の著書を刊行。保育士など保育に携わる人たちに考える視点を示し、広く社会に対し保育に現れる諸問題に目を向けるよう促してきた。新著書でその思いをより鮮明にした。
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121

院長 木村一史 さん
早稲田大学教育学部卒。教師、青年海外協力隊員を経て福島県立医科大学卒。ピロリ菌を発見した豪州のバリー・マーシャル博士のもとピロリ菌の研究。複数の病院勤務を経て、2016年『ヴィナシス金町内科クリニック』開院。医学博士。
中:NTT東日本関東病院と連携し、大腸検査と早期胃癌の治療をお願いしている。
右:NTT東日本関東病院と連携し、大腸検査と早期胃癌の治療をお願いしている。ピロリ菌の発見で、ノーベル賞受賞したオーストラリアのマーシャル博士と木村一史院長。
胃癌発症のリスクをなくす
ピロリ菌感染検査と除菌治療

ノーベル賞研究者に師事
経鼻内視鏡検査の専門医


 胃癌は、かつては日本人の癌の死因のトップでした(図1)。なぜなら、かつては、ほとんどの日本人はピロリ菌に感染していたからです。1980年代になり上下水道の普及に伴い、ピロリ菌に感染する機会が少なくなり、現在、ピロリ菌の感染者は劇的に減少しております(図2)。ピロリ菌は、かつては、環境(川の水、井戸水など)に遍在しておりました。胃酸が少ない免疫機能が弱い子どものころに感染します。現在は、子どものピロリ菌感染は非常に珍しくなりました。ほとんどが母子感染だといわれています。母親と同じ遺伝子のピロリ菌が子どもに見られるからです。
 かつては皆ピロリ菌がいたので、胃癌のリスクが高く、バリウム検査で、進行がんを見つけることにより、胃癌で死亡する人が減るという研究結果が出されていますが、今はどうでしょうか。ピロリ菌の感染者が減少している中、現在のように市町村の胃癌バリウム検診や健保組合で半強制的にされている、バリウムの胃癌検診はこのままでいいのでしょうか。私も、多摩のクリニックで年間5000人ぐらいのバリウムの読影しておりますが、ここ数年はっきりした胃癌を見つけた記憶はありません。
 現在でも、バリウム検査はエビデンスがある第一の胃癌検診であるということが厚労省の研究班ステートメントが出ていますが、はたしてそうでしょうか。葛飾区のバリウム検診で隆起性病変ということで本院に内視鏡検査に来られる人の7割は 胃底腺ポリープでした。胃底腺ポリープがある人は、ほとんど胃癌にならないという論文があるようですが(図3)、検診の読影者によってはまったく意味のない検診になってしまいます。
 実際、ピロリ菌の感染のなかった人は胃癌になりませんので、そのような人まで、毎年、多量の被ばく(表1)をさせるバリウム検診は現在の日本にとって必要でしょうか。最近、各市町村で始められている胃カメラによる胃癌検診も似たようなものが多いようです。2018年に始まった八王子市の検診を例に取ると、胃癌の原因であるピロリ菌の検査を一緒に受けてはならないとか、検診なのに、高額なコストの洗浄器を強制したり、まったく胃癌の原因を無視した本末転倒の検診内容です。つまり、補助金目的の検診のための検診で、胃癌で死亡する人を減らそうという理論的な意味はまったく無いと思います。鯛を釣りに川に行ったのでは、高価な釣竿を持っていってもつれるはずがありません。鯛のいそうな海でしか鯛が釣れないのと同じように、癌のありそうな集団を検診しなければ、胃癌(早期癌)が見つかりません。
 胃癌は、ピロリ菌の感染が原因なので、ピロリ菌がいるかどうかということと、血液検査で胃の粘膜の変化がわかるペプシノーゲン法を組み合わせたABC検診があります。この検診でピロリ菌の感染と胃癌のリスクを判定し、感染がある、または可能性のある人を胃カメラに回すのが理論的にまたコスト的にもいい、理想的な検診ですが、検診施設ではあまりうまく運用されていないようです。この検査は、本来ならリスクを判定するだけですので 初め1回だけ受ければいい検査ですが、胃がん検診として毎年この検査をしていたり、ピロリ菌が陽性でも経過観察の判定をしているところも見受けられます(本来は除菌治療しなければならない)。ABC検診で2年前までは、ピロリ菌の感染を診断する確定となる検査値の値(10以上)を診断に使っていたため、ピロリ菌が感染していても陰性と診断さててしまっていましたが、これをピロリ菌に感染の可能性のある値(3以上)にかえ、偽陰性になる人を少なくしました。ところが、3ぐらいでピロリ菌が陽性とそのまま診断されてしまい、ピロリ感染が無いのにもかかわらず除菌治療されてしまう例もあるようです。
 そういうことでしっかりした胃癌検診をしている施設もあれば、そうでないところもあります。本来なら、除菌治療したあとは胃カメラ検査によるフォローが早期胃癌発見のために必要ですが、健保組合のバリウム検診に回ってしまい、早期で胃癌を見つけることが難しくなります。
 それでどうすれば、良いでしょうか。
 胃癌に関しては、ピロリ菌感染が無かった人はまず癌になりません。このような人に関しては、バリウム検査などの胃癌検診は被ばくするだけなので、やめたほうが良いと思われます。ピロリ除菌治療することで、胃癌のリスクを減らすことができます。除菌判定までのしっかりした除菌治療が大切です。除菌した後は、内視鏡検査をして、胃癌の早期発見に勤める必要があります。胃粘膜の萎縮の程度により胃癌のリスクが変わりますので(図4)、それを考慮して内視鏡検査の頻度を考えるべきです。早期で胃がんが見つかれば、内視鏡で完治が可能です。
 しっかり胃癌に関して信頼できる医療機関を探すことが大切です。本院は、ピロリ菌感染を確実に診断治療し、早期胃癌があった場合、NTT東日本関東病院の大圃先生と連携をとって責任を持って検査治療にあたっております。
(ライター/斎藤紘)

ヴィナシス金町内科クリニック
TEL/03-5876-9416 Eメール/ venasis-kanamachi-naika@nifty.com
ホームページ https://www.clinic-kanamachi.com/

整術院長 アストラ―ル禮子 さん
幼少時に自身の不思議な力を自覚。指圧・按摩・マッサージなどの資格を取得し独自の施術方法を確立。医院の開業に至る。東洋医学博士、米国国際学士院大学博士号を持つ他、紺綬褒章、社会文化功労賞の受章暦がある。

左上:2018年12月3日に『神道最高位』を授与されました。2019年春には、ローマ法王より勲章が授与される。
「金色有功章」「銀色有功章」「紺綬褒章」
アストラ―ル禮子(REIKO)先生
マッサージ師(指圧・按摩・マッサージ)国家資格。自然医学食養士。東洋医学博士。I.A.Eユニバーシティ(米国・国際学士院大学)博士号。米国財団法人リンカーン記念平和財団ワールド・ピース・グランド・プライズ。国際文化推進協議会終身特別名誉会員。2009年、紺綬褒章受章。2014年、社会文化功労賞受賞(国際文化推進協議会)。
下右:「神奈川県日赤紺綬有功会 新春のつどい」にて
施術に光る神から授かった力
原因不明の不調にも救いの手

自然に手から出る極光
遠隔施術を行うことも


「押すのでも、揉むのでもない。パウダーでもつけているのかと思うようなすべすべする絹のような感じで、身体に軽く手を触れているだけ。不思議に思いながら10分程度の治療が終わりました。少々期待はずれと思いながら治療院を後にしましたところ、胸の中心がスースーする感覚がどんどん広がって、何かが浄化された感じがしました」
 肩と背中に激しい痛みを抱え、横浜市鶴見区の『アストラールREIKO治療院』の院長アストラール禮子さんの施術を受けた女性の術後の感想だ。女性はその時の不思議な感覚だけでなく、アストラール禮子さんが語りかけてくれた言葉が忘れられない。
「人には、情けが必要です。心をつくしなさい。我を張ってはだめ。あなたはあなたらしくあればいいの。人の心は水の流れのよう。あなたはそれを汲んであげなさい。一杯の水にすべてが含まれているから。あなたはそれができる。そう信じています」
 アストラール禮子さんは、東京医療福祉専門学校で治療法を学び、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を持ちながら、自らを心霊治療家、心霊カウンセラーという。
「治療とはいいましても、私は患者さんの身体に軽く手を触れるだけで、特殊な療術を施すわけではありません。そこが一般的なマッサージなどと違う点で、私は患部を強く押したり、もんだりはしません。治療中、自然に手からオーラ、極光が出まして、それが相手の身体を温かくし、血の流れを良くするのです。その間、約10分から15分。私が生まれ持って神から授かった不思議な力で、殆どあらゆる症状を軽減できます」
 東京・浅草生まれのアストラール禮子さんが、この不思議な力に気づいたのは3歳ぐらいのときという。
「夜中に人影を見て怯えていたと母から聞きました。家の中に誰かがいると私は泣くのですが、家族には見えなかったようです。他人を見ると、普通の人には見えない何かが見えたのですが、幼い頃はそれが何かわからず、とても怖い思いをしました。また、子どもの頃から身体の悪い方を見ると、自然に患部に手が伸び、そして私が触れると痛みが消えるという、不思議なことが起こっていたのです。そのうちに、両親が経営していた店に来られるお客様から、ついでに治してと声をかけられるようになりました。喘息に苦しんでいたお子さんの身体に私が触ると、喘息の発作を起こさなくなるといったことが続き、ご近所では評判になっていたようです」
 この不思議な力を生かす道として治療家の道に進んだ。
「不思議な力で癒しを行う方は、私以外にもおられますし、中には宗教家になられる方もいらっしゃいます。しかし、私は宗教に馴染めなかったため、治療家の道を選んだのです。指圧や按摩、マッサージやカイロプラクティックの技術、自然食の勉強も重ね、国家資格も取得してきました。様々な病気に苦しむ人々を救いたいと考えたのです」
『アストラールREIKO治療院』を訪れるのは、身体に痛みを抱えている人たちに止まらない。現代医学では解決できないと医師が匙を投げたような不調を抱えた人が不思議な力を求めて多く訪れる。
「来院される方が訴える身体の苦しみは様々ですが、私が神から授かった力が特に生きるのは、近代医学では回復が見込めないケースですね。私は、現代医療を否定しているわけでもなければ、拒絶するつもりもありません。神から授かった力を生かして治癒のお手伝いしたいだけです。時には入院中の方に対し、遠隔施術を行うこともあります。私の力は光であり、光は地球上のどこにでも届きます。実際に、イギリス在住の方の施術をさせていただいたこともありますし、電話越しにお話を伺うだけでもイメージが浮かびますから、遠く離れていたとしても、お力になれます」
 難病といわれる心臓病を患い、近代医学ではどうにもならなかった小学6年生が施術で順調に体調が快復したケースを鮮明に覚えているという。原因不明の病がCT検査で奇跡的に好転していると判断された人や血液透析の必要がなくなり、普通の日常生活を送ることができるようになった人。元気を回復した人たちからの感謝の声に接するのがなにより嬉しいという。
 アストラール禮子さんは、「人の命を尊重し、苦しみの中にいる者は、区別なく救う」という赤十字の精神に共鳴。日本赤十字社の活動に様々な角度から協力し、その功績で銀色有功章や金色有功章、2016年には神奈川県日赤紺綬有功会で紺綬褒章を受章した。また、国際文化推進協議会の社会文化功労賞も受賞、国際文化推進協議会終身特別名誉会員の称号も持つ。
「私と患者さんとの出会いは縁です。縁あって出会ったすべての方を苦しみから救ってさしあげられるよう、今後も力の限り尽くしていきたいと思います」
 アストラール禮子さんの優しい眼差しと不思議な力が希望の灯を灯す。
(ライター/斎藤紘)

アストラールREIKO治療院
TEL/045-573-7999
受付時間/火・金・土曜日 午前8:00〜9:30
<施術> 10:00〜13:00(要予約)
<相談> 13:00〜14:00(要予約)
定休日/月・水・木・日曜日・祝日
アクセス/JR鶴見駅西口バス乗車口10番より「北寺尾」バス停下車、または車で約10分

代表取締役 上村允郎 さん
大学卒業後、大阪の建築事務所に就職、転職を経て大規模修繕工事に出会う。2012年『K15建築設計事務所』設立。NPO法人集合住宅改善センター設計監理事業部長。耐震総合安全機構会員。

左上:「電磁波レーダー法ストラクチャスキャンSIR-EZ XT」
右下:『株式会社K10 DESIGN FARM』代表取締役 上村昂平さん
デザイン分野を新戦力で強化
業容拡大で顧客満足度高める

激化する競争の対抗策
連携のウイング広げる


 マンションなどの修繕コンサルティングを中心に新築設計や老朽化した団地再生まで手掛ける『K15建築設計事務所』の所長上村允郎さんは、建築技術の可能性をあらゆる角度から追求してきた建築家だ。自ら持つ実力にこだわることなく、新たな技術やノウハウを持つ事業者との連携を積極的に進めてきた。それによって広がる事業体制に2019年2月、新たな戦力が加わった。子息の上村昂平さんが代表取締役を務める『株式会社K10 DESIGN FARM(ケイイチマル デザインファーム)』。親子の連携で新たな地平を切り拓いていく。
 昂平さんは、神戸芸術工科大学環境建築デザイン科で学んだ気鋭の建築デザイナー。大学の卒展で奨励賞を得た「ーkaamー可愛い椅子には旅させよ~家具と建築の関係性ーピエール・シャローのガラスの家における金属フレームについて」のユニークなコンセプトから昂平さんの目指すものの一端が見えてくる。「椅子に対するこれからの新しい価値観や所有の仕方を示すことで、建築や都市の在り方にまで変化を及ぼしていく。椅子と建築の関係性は空間的な美しさのみが重視されてきた。しかし椅子を都市スケールで見ることで椅子が広告の媒体となり、椅子が人と都市を繋いでいく」
『K10 DESIGN FARM』では、建物の特殊なデザイン、パッケージデザイン、新規商品の開発・デザイン、販売支援、パンフ作成、ホームページ作成、店舗設計・デザイン、メニュー支援、ユニホームなどの総合的なデザインにそのデザイン力と発想力を生かしていく。その方向は上村さんの「優れたデザインには優れた知性と感性が宿る」という信念を体現するものだ。
「設計事務所として専門的な分野に特化して事業を展開し、クライアントも年々増えています。しかしながら、この分野の競争が年々激化し、価格低下圧力が増しています。こうした状況にあって価格を維持しながら顧客満足度を上げる方策として、これまで培ってきたノウハウやスキルに加え、多様なニーズが存在するデザイン分野を強化することを決断し、グループ会社として会社を立ち上げました」
 上村允郎さんはこれまで、電磁波レーダーなど最新鋭の探査器機を用いた検査で実績を重ねる1984年創業の「非破壊調査SST研究所」、タイル張りのマンションに高耐候性を付与して変色、剥離などを防止する機能性コーティング材のメーカー「ピアレックス・テクノロジーズ」、団地再生のノウハウを持つ「あつまり暮らすと」などと連携し、自社事業の推進力を高めてきた。これに『K10 DESIGN FARM』が加わることで、業容も大きく広がることになる。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 K15建築設計事務所
TEL/06-6809-4303 Eメール/k15-kamimura@yahoo.co.jp
ホームページ http://www.kei-ichigo.com/

2018年3月に完成した新本社。
3Dマシンコントロール・ガイダンスシステムを搭載したハイブリッド油圧ショベル「SH200HB-6」。最新型ICT建設機械 住友建機製 SH200-7MC(0.7㎡)3Dマシンコントロール(ニコントリンプル製)見やすく操作性に優れたモニターで、これまで以上にオペレーターにストレスがかからなくなる。

代表取締役 山根真司 さん
大工職人の父親の背中を見て育つ。高校の土木科に進み、入学時に建設業での独立を決意。卒業後、建設会社で5年間、現場監督を勤めた後、1997年に独立、一般土木工事、エクステリア工事を手掛ける『山根建設』を創業。2006年、法人化。
土木工事の情報化施工を推進
ICT建機で高作業効率を実現

土木技術の進化を直視
受注急増で売上が倍増


 広大な宅地開発予定地を油圧ショベルが狂いなく整然と造成して行く。工事を請け負ったのは、『山根建設株式会社』。稼働する油圧ショベルは、3Dマシンコントロールを搭載した最新鋭の情報通信技術ICT建機。代表取締役山根真司さんが業界内で先駆的に推進する情報化施工の光景は、土木技術が新たな時代に入ったことを示す。
 山根さんが建機のハイテク化に着手したのは、2011年。排出ガス規制をクリアした新型後方超小旋回ショベルから始まり、油圧と電気を利用する、イブリッドの油圧ショベル、そして、ICT建機へと歩を進めてきた。これまでに導入したICT建機は、3Dマシンコントロール搭載の油圧ショベルとブルドーザ、3Dマシンガイダンス搭載のハイブリッドショベルと油圧ショベルなど4台。工事現場では、無線LANの通信基地局を設置し、ICT建機が地球測位航法衛星システムなどで制御される。さらに、ICTを使って工事の調査から設計、施工、監督、検査、維持管理までの工程の効率化を図るICT事業部も立ち上げた。
「従来の建機は、長年経験を積んだ熟練工でなければコントロールが難しいという課題がありましたが、ICT建機ではオペレータはモニターを見ながら現場で迷わず作業できるので、初心者でも1〜2ヵ月程度の訓練で熟練工と同じ高度な作業を誤差もなく正確に遂行できるうえに、杭や糸などの独特の道具を使って構造物の位置を出す面倒な丁張りや検測も必要なくなり、工期は半分、安全性も大幅に改善しました」
 同社の業務は、一般土木工事とエクステリア工事だが、情報化施工の作業効率が高く評価され、大手建設会社から大型案件の発注が相次ぎ、今では自社のスタッフだけでは手が足りず、複数の協力会社の力も借りて現場に臨んでいる状況だ。工事単価が変わらないのに現場の数が増えた分、売り上げをほぼ倍増させることができたという。3Dマシンコントロール建機の販売元、住友建機販売のHPには『山根建設』による工事の動画が公開され、「工期短縮と安全性を両立した3Dマシンコントロール。生産性の大幅アップで、売り上げ2倍に!」のキャプションが添えられている。
 山根さんは独立後、進化する土木建築技術に真っ向から向き合い、構築したのがハイテクによる業務遂行体制だ。2018年には、最新のハイテク機器を備えた新しい本社も完成、更なる躍進を目指す。
「たとえ小さな一歩でも、昨日より確実に前へと進んでいること。これが当社のモットー。少子高齢化で人手不足が深刻化している今、人を増やさずに生産性を向上させるために導入したのがICTです。失敗しながら覚えていけという言葉を胸にこれからも成長し続けていく決意です」
(ライター/斎藤紘)

山根建設 株式会社
TEL/087-885-1888
ホームページ http://yamane-k.jp/


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