新時代のヒットの予感!! 2023

ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
頼れる専門家を
見つけよう

発想の連鎖で多様なビジネスを展開
環境改善の時代のニーズに的確対応

企業の課題解決に尽力
主力はPCB処理の支援


「環境ソリューション」と「エネルギーソリューション」の提案と具体化を事業に掲げる『株式会社環境技術』代表取締役の稲垣正泰さんは、現在の状況を突破し進化させることを意味する「Breakthrough」をモットーに、ビジネスを展開する中で新たなニーズに気づき、次のビジネスに繋げるという発想の連鎖で業容を広げながら前進してきた経営者だ。主に企業間取引のBtoB方式で企画開発から販売、施工までを担う事業は多岐にわたるが、一貫して追求してきたのは、生活や経済活動の場における環境とエネルギー消費効率の改善だ。
 現在展開している事業の割合は、「有害化学物質PCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物処理コンサルティング事業」が70%を占め、「LED事業」が15%、残りはその他の事業スキームだ。ただ時系列で見た場合、少し先の次世代事業の展開が目白押しだ。
 静脈事業であるPCB廃棄物処理の次の事業は、「廃太陽光パネル処理コンサルティング事業」だ。特にFIT終了に伴う太陽光パネルの大量廃棄時代となる2040年問題は、今後大きな課題とされている中で3R(Recycle・Re-use・Re-duce)、及びその後の土地活用に関し、トータル提案を行うコンサルティング業務だ。その内容は多岐にわたり、代表的な内容は「マテリアルリサイクル、海外輸出によるリユース」となる。そのために最も重要なポイントは、「運搬中の破損防止」であり、そのためのノウハウが弊社の強みだ。また、同社の協力会社の開発型の不動産企業や金融機関などにより、その後の土地活用やM&Aのご提案も可能だ。
 動脈事業である「エネルギーソリューション」に該当する事業では、全体の総電気消費量の40%以上を占める 「空調」にターゲットを置き、既存の省エネ業務用個別空調でもきわめて効果が高い冷媒液化促進装置「TOP-ECO(トップエコ)」の普及促進だ。冷媒を使用する空調機や冷凍機などを対象とした省エネ装置で、室外機に取り付けることで独自の内部構造により冷媒の液化促進効率が向上し、大幅な消費電力量の削減を実現する。電気・ガスなどの度重なる値上げの中、省エネ意識が高まる企業に普及を図る。また、EV車両の台数増加に伴う「EV充電器の設置コンサルティング事業」にも参入を計画している。 
 もう一つの「エネルギーソリューション」事業は、室内の熱の出入りの約70%を占める「窓」にターゲットを置いた遮熱断熱ガラスコーティング剤「IR/UVシールド」だ。窓ガラスは日射熱、紫外線、赤外線の影響により室内環境を受ける大きな要因であり、結果的に省エネ効果に大きな悪影響を及ぼしている。真夏の南向きの部屋でエアコンの温度を下げても熱くてどうしようもないという現象がその代表的な例だ。この商品は、ナノレベルの金属微粒子の技術を活用したコーティング材料で、既存のガラスの室内側にコーティングを施工することにより、日射熱、紫外線、近赤外線を大幅に遮断することにより結果的に冷暖房効率の改善に寄与することができる。夏だけでなく冬も同様の効果を得ることができる優れた製品だ。施工性、耐久性も非常に高い。また、剥離も容易なため、賃貸物件などでも原状復帰が容易である利点もある。この提案の際には、同社のオリジナル製品である空気中のイオンの反発作用を誘発させる撥水防汚剤「イオンプラスコート」を外側に施工することにより、メンテナンスの優位性も併せて提案するようにしている。この製品は、あらゆる素材に対応できるため窓だけでなく、外壁のほぼ全面を施工することにより、外壁の劣化を防止し汚れに関するメンテナンス費用の削減にもつながるすぐれものだ。さらに、コンビニやショッピングモールなどの商業施設を対象に床などの滑り止め対策「防滑工法」の施工も提案、安全面からの環境改善が目的だ。
「雨の日のコンビニやショッピングモールで滑りそうになった経験があると思いますが、建築物のバリアフリーの推進を図る高齢者・身体障害者などが円滑に利用できる特定建築物の建築の促進に関する法律、通称ハートビル法で、商業施設などの床は定められた一定の滑り係数を下回ってはいけないと定められているのです。万が一、人が転倒して重大な事故が起きた場合、過失がどこにあるかの調査が入り、是正命令に従わない場合は罰則もあります。滑り対策をすることは、人々の安全だけでなく、企業を守るためにも必要です」
 このほか、内壁断熱・抗菌消臭コート「クリーンエアガードSP」、防カビ・遮熱塗料「冷暖遠赤シールド」などの販売、施工も手がけている。主力の「PCB廃棄物処理コンサルティング事業」は、処理に困っている事業所を支援するもので、社会貢献度の高い事業だ。PCBは、その化学的特性から絶縁油や熱媒体、潤滑油などに使われたが、強い蓄積毒性のために、1975年に国内での製造、輸入、使用が禁止され、2001年にPCBを使った電気機器などの廃棄物の処理を促すため、処分期限と罰則を設けたPCB処理特別措置法が制定された。その処分期限が迫る中、処分に必要な煩瑣な手続きや手配の全プロセスをワンストップで請け負うのがこの事業だ。
「PCB廃棄物は、古いビルや工場にまだ多く残っています。処分期限は地域などによって異なり、PCB濃度が5000ppmを超える高濃度PCB廃棄物は2022年~2024年にかけて、5000ppm以下の低濃度PCB廃棄物は2027年です。期限内の処分に違反した場合は、改善命令の対象となり、これに違反すると3年以下の懲役若しくは1000万円以下の罰金がかされますので、速やかな対応が必要です」 
 PCB廃棄物を分解しPCBの無害化処理をするのは、高濃度PCB廃棄物が北海道と北九州の2ヵ所にある環境省の特殊会社JESCO、低濃度PCB廃棄物は環境大臣が認定する無害化処理認定事業者などだ。「PCB廃棄物処理コンサルティング事業」は、JESCO指定の収集運搬業者、大手電気保安企業、電気工事事業者、土木工事業者と提携し、PCB濃度の分析、仕分分別処理や収集運搬の専門業者の手配、JESCOなどへの委託処理手続き、行政への報告手続き、自治体の助成金の活用などまでトータルにサポートする。対象となるPCB廃棄物は、照明器などの安定器、トランス、コンデンサー、変圧器、リアクトル、汚染土壌などで、高所や難所からの搬出、受電設備、照明など工事が伴うケースにも対応する。こうした支援スキームによって、一般的な処分費用より30%~50%削減できるという。実は「PCB廃棄物処理コンサルティング事業」も、発想の連鎖から生まれたものだ。エネルギーソリューションとしてLED照明を中心とした省エネ商材の設計、販売、施工を手がけていたときのことだ。
「LED照明の普及が進み、取付工事を進めていく中、古い照明が置きっぱなしに残っていることがありました。この古くなった照明が廃棄物となるわけですが、この照明にPCBという有害物質が含まれていて、特別な廃棄処理の手順を踏まなければいけません。しかし、電気工事業者はPCBを含む照明を処分できるノウハウを持っていないため、処分ができず困っている企業が多く、企業の負担軽減の支援が商機になると考えたのです」
 稲垣さんは、PCB廃棄物処理に関する仕組みから法律、ノウハウを学び、事業に必要な特別管理産業廃棄物収集運搬業の認可を受けて開始したのが「PCB廃棄物処理コンサルティング事業」だ。 
「環境ビジネスは非常に幅広く、小資本でも差別化されたビジネススキームを構築できるのが大きな魅力です。提案内容に新規性があり、経済合理性があれば採用されるチャンスを秘めています。俯瞰した視点を常に持ちアンテナを張り、新鮮な情報を入手して、時代のニーズに応えるビジネスを見出していきたいと考えています」
 この言葉を裏付けるように、稲垣さんは次のステップとして、既存建築物の施工サービスに付随した様々な問題をトータルで解決できる「総合的な建物ソリューション企業」を目指して準備を進めている。稲垣さんの前進意欲は膨らむ一方だ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 環境技術
TEL/06-6225-7480 
Eメール/inagaki@en-tec.jp
ホームページ 
https://en-tec.jp/


作庭や樹木剪定技術継承に使命感
創業70年超の造園会社の三代目

外構工事にも業容拡大
造園業の盛上げに尽力


「日本が世界に誇れる伝統の作庭や樹木剪定の技術を後世に残していく、誇りを持った庭師でありたい」
 約70年の歴史を刻む『森田造園』三代目代表の森田武寿さんの使命感が伝わる言葉だ。住宅外構工事を中心に業容も拡大、造園施工管理技士や造園技能士、土木施工管理技士などの資格を持つ庭師集団を牽引し、庭を形成し、美しく保つ。
 同社が誕生したのは、戦後、日本が高度成長期へと向かう1955年頃。造園工事を手がける庭師のもとで腕を磨いた初代代表の祖父が独立し、開業したときから始まる。庭園工事、庭木剪定作業を中心に事業を行いながら経営規模を拡大してきた。1977年には、2代目代表の父親が造園工事業、土木工事業、とび・土工工事業、石工事業、舗装工事業、水道施設工事業の三重県知事許可6業種を取得し、一般建設業として公共事業の受注も始める。3代目代表として経営を引き継いだ森田さんは、住宅外構工事を中心に事業と営業エリアを拡大、2020年8月には法人化を果たして経営基盤を固め、前進してきた。
「作庭や樹木剪定の技術は、1000年以上にわたり受け継がれてきた、日本が世界に誇れる伝統技術です。それが、戦後の高度成長期から現在にかけての数十年の間に、需要が減り、技術を必要としない傾向にあります。それは、技術が失われていくことを意味しています。ですが、需要が減ったとはいえ、なくなるわけではありません。当社では、そのようなご依頼があれば、それにお応えできる職人集団でありたいと考えています。時代のニーズに合わせて仕事をすると同時に、その仕事を通して造園技術を後世にしっかり残していく庭師を育てていきたいと思っています」
 同社が手がける事業は、本格的な日本庭園や和風庭園、洋風庭園、坪庭などの造園工事、ガーデニング、外構工事、土木工事などの工事事業と剪定や伐採、芝刈り、草刈り、薬剤散布、施肥、エクステリア商品の施工と販売、管理作業事業が二本柱。相談を受けてから完了までのプロセスは周到だ。
「工事事業では、お電話やメールなどでご依頼いただければ、ご要望等をお聞きするために工事場所にお伺いいたします。現場を調査、測量し、お客様のご要望と予算の両方を考慮して、ファーストプランを作成します。コンピュータ支援ソフトCADで作成した立体的な完成予想図を確認していただき、納得していただいた上で責任をもって施工します。途中で変更したいところが出てきた場合も可能な限りご要望にお応えします。工事完成を確認していただいた後、お引渡しとなります。アフターサービスとして、樹木は1年間、枯補償いたします。定期的なアフターサービスも行っていて、お客様とは長いお付き合いをさせていただいています」
 管理作業もほぼ同じ手順で進め、依頼主の要望と予算の両方を考慮して見積書を作成し、確認してもらった上で日程を決めて作業する。草刈り、草引きなどの年間管理も請け負う。
 こうした仕事を担うスタッフは、二級造園施工管理技士、二級造園技能士、街路樹剪定士、二級土木施工管理技士、二級土木施工管理技士補、ガーデンデザイナーなどの資格保有者が多く在籍し、その専門知識と技術を生かした確かな仕事ぶりは同社に寄せられる感謝の言葉から伝わる。
「四季を感じられる雑木林風の庭づくりという思い通りの庭が完成しました。春には雑木類の若葉のみずみずしい美しさ、夏には苔の緑、秋には紅葉と四季折々の楽しみが続きます」
(60代男性)
「家にあった材料を活かし、狭い空間を素敵に仕上げていただきありがとうございました」
(70代男性)
「新築した家の外構工事をお願いし、CAD図面もとても分かりやすく、素敵なお庭ができました」(30代女性)
「土作りから施工していただき、様々な植物が非常に良く育っており、ガーデニングを楽しんでいます」
 同社には、仕事に関する質問や問い合わせも寄せられているが、森田さんはその一つひとつに丁寧に答えてきた。例えば、「植木屋さんは大きなお庭のあるお家に出入りしていて、小さなお庭はしてくれないのでは」という質問に対しては、「そんなことはありません。大きな仕事から小さな仕事まで、あらゆる依頼に丁寧に対応しております。工事から管理作業まで、どんなことでもお尋ねください」と答え、「植木屋さんに手入れを頼むと高いと聞いたことがあります」という質問に対しては、「木の大小、多い少ない、伸び具合などから判断して、無料で御見積りをさせていただいています。別途料金がかかる場合は、そのことも明確に説明いたします」といった真摯な対応に勤めている。
 森田さんは、業容と営業エリアの拡大に伴って増える受注業務に対応するための人材の採用にも力を入れる。そこでアピールするのが整備された労働条件だ。給与は月給204000円~240000円で、経験、スキルなど考慮して確定する。福利厚生では通勤手当や家族手当が支給され、昇給や賞与もある。雇用保険や労災保険、社会保険、厚生年金などにも加入する。日曜休日が休みのほか、年末年始、ゴールデンウィーク、夏季お盆休みなどの休暇もある。
「当社は、社員が気持ちよく楽しく働ける職場をつくることが、結果として質の良い仕事を提供できることに繋がると思い、そういった環境づくりを進めてきました。これから職人を目指したい、あるいは当社のような仕事に興味がある若い皆様、とてもやりがいのある仕事ですので、ぜひ挑戦してみて下さい」
 この言葉を裏付けるスタッフの感想がある。
「作業内容は幅広く、体力仕事や高所作業が大半です。それだけに達成感もあるのでやりがいのある仕事です」「当社は、社長、従業員共に仲良くて、笑いが絶えない会社です。現場につくと、知恵を出し合って作業します。植物や土、石と触れ合う仕事で四季や自然を感じながらできる仕事です」
 施工エリアは三重県、滋賀県南部を中心に愛知県、岐阜県、京都府にまで広がり、自治体の公共工事にも対応する。営業所を増やし、造園業を盛り上げていくことが森田さんのこれからの目標だ。
(ライター/斎藤紘)

森田造園 株式会社
TEL/0595-28-0385 
Eメール/info@ morita-zouen.net
ホームページ 
https://morita-zouen.net/


全員で保育を見ることを大切に
大きな家の様な保育園

自然な子育てがモットー
伸び伸びと成長促す


 北海道札幌市にある、2020年4月に開園した『まんまる保育園』と2021年4月に開園した『澄川まんまる保育園』は、子どもと保護者と地域に寄り添う大きなお家のような保育園だ。大事にしているのは、「関わっている全員で子どもたちを見守り、一緒に成長していくこと」。そのため、園内のレイアウトにはこだわりがたくさん。保育スペースにはほとんど仕切りを設けておらず、まるで「お家のお茶の間」のように、子どもたちが伸び伸びと過ごせるような雰囲気に。また、雨の日でも最高に楽しめるスペースも備わっているという。どちらも小規模保育園ならではの特徴である家庭的な温かさをじんわり感じられ、子どもたちにとっても保護者にとっても安心して過ごせると地域でも評判だ。
 大切なお子さんを預かりながら、離れている時間の子育てに全力投球をしているのが、運営元である『合同会社むすびや』代表の棚橋亮仁さん。棚橋さんは、以前は全く別の業界に身を置いていたというから驚きだ。元々ゼネコンや人材ビジネス会社に勤めており、働きながら娘を育てる上で保育園の存在をありがたく思っていたという。そして日頃の恩返しの気持ちを込め、園の運動会や発表会などの行事を手伝ったところ、周囲の方たちから感謝され、何より自身も楽しさを感じた。そんな、人から「ありがとう」と感謝される保育事業に魅力を感じて、自ら参画することを決意。当時は保育士資格を未取得だったので、子育てに携わるという意味で、まずは幼稚園バスの運転手を始めた。
 自ら園を創りたいと構想を練る中で出会ったのが、『澄川まんまる保育園』園長の鈴木幸代さんだ。同じ学校法人が運営している違う園の維持者として出会った二人は、教育・保育観の方向性が同じだと気づく。鈴木さんも子どもを預けていた経験があり、保護者としての立場も互いに深く理解していた。二人は、ルールを守った上でできる限り子どもや保護者に本当の意味で寄り添った方針を大切にしつつ、待機児童が増えることのないようにきちんと経営できる園を創ろうと立ち上がったという。
 同園では「自然な子育て(保育)」をモットーに、知育や自然環境にも力を入れている。大人にとっても子どもにとっても、毎日が発見の連続だ。保育の中では、昔ながらの「子どもとのぶつかり合いの子育て」を実施しつつ、幼いからこそ吸収できるであろう学習能力も自然と身に付くように過ごしている。毎日全力で笑い、楽しみ、泣いて、怒って、喧嘩して。そんな子ども同士が、人と人との関わりを素直に学んでいくことができる。「共存共栄の精神で、その時、一人ひとりの良い部分を引き出して、それぞれの個性を〝まあるく集めて〟いろんな色の丸が、たくさん集まればいろんな形に変化、成長できると思っています」
 目指すのは、80点を取り続けること。理想を持つことは大事だが、どんな事業でもあれやこれやと求めすぎては、破綻を引き起こす。なので、「80点を取り続け、それが気づけば100点になっていたら良いな」というスタンスで運営をしている。そんな中、ただ一つブレずにいようと貫くのが、〝子ども、保護者、地域に寄り添い、守る〟という意識を持つこと。
「私たちの保育理念は、『つながる保育・つながる子育て』です。私たち、先生、保護者、子どもたちがいる中で完璧は無理ですが、『共存共栄』の精神で、その時その時の良い部分を選び、全てを丸く収めたい。そういった意味もあり、当社が運営する保育園には『まんまる』という名前が付いているんです」
 今後も、学童保育や子ども食堂の運営など子育てに寄り添う仕事には何でもチャレンジしていきたいと意気込む棚橋さん。ゆくゆくは「ゆりかごから墓場まで」をコンセプトに、地域の集団づくりを手がけたいと話す。
「コンパクトコミュニティの場が増えていけば、地域の人々の暮らしがさらに豊かになるだろうと思うのです。でもまずは、今ある二つの保育園の意地が第一ということを忘れず、邁進していきます」
 一人ひとりの姿に目が行き届くような大きな空間の中、子どもたちが好奇心豊かに全力で遊び、伸び伸びと成長していく『まんまる保育園』『澄川まんまる保育園』。気になる保育園を検討している方、地域の住民の方はぜひ一度見学のご相談を。
(ライター/山根由佳)

合同会社 むすびや
ホームページ 
https://manmaru-kids.com/


子どもの成長促す食育の取り組み
大人との交流も生かす積極的保育

年15回もクッキング
地域で楽しむ夏まつり


「大切なことはみんな保育園で学ぶ」
 生後2〜3ヵ月の0歳児から就学前の5歳児までの幼児を預かる定員105人の幼保連携型認定こども園『大東わかば保育園』の園長山本良一さんが、現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考えて保育に取り組む独自の「積極的保育」を実践する中で追求し、実現してきた目標だ。遊びが学びに進化する園庭での自由遊び、創作劇をみんなで作り上げていく合同遊び、感動する心を育む様々な年中行事などと並んで重視してきたのが食育と大人との交流だ。
 山本さんは2022年に刊行した5冊目の著書「保育に、哲学を! 一人ひとりの子どもを深く見つめる、真の保育とは?」で食育という言葉について解説している。
「20年ほど前から食育という言葉がマスコミや雑誌などで取り上げられ、よく耳にするようになりました。2005(平成17)年6月には食育基本法が公布され、同年7月から施行されました。学校や保育所においても食育に取り組むようにとの指導が活発におこなわれ、多くの通達や各種の印刷物が送られてくるようになりました。保健所には食育を担当する専門職が配置され、その背景になるのは、以前からの健康ブームと地球温暖化や環境問題、食品の安全性への関心の高まりでしょう。特定の集団や階層を対象とした政策ではなく、より広い層への政策として立法化されたものと思います。食育基本法が存在するしないにかかわらず、子どもの育ちにとって食事が大切なことはずっと以前から指摘されていました。一般社会の常識としても栄養学や医学の発展発達としても食の重要性は明らかにされてきたように思います」
 こう指摘した上で、山本さんは『大東わかば保育園』での取り組みを紹介する。
「当園では、1976(昭和51)年の開園のときから、『食事は子どもにとって身体的にも精神的にも重要。カロリー面、栄養面への配慮はもちろんのことですが、味や雰囲気も大切』という考えのもと、初代の栄養士にもよく考えてもらい、全年齢にごはんを中心とした主食と野菜を多く取り入れた副食を数多く揃えたメニューを実現してきました。
 1980(昭和55)年からは、自然食専門店から天塩、小麦粉、三温糖、押麦を購入し、おやつも白砂糖と添加物をできるだけ含まないもの(約7、8割)を使うようにしました。子どもたちが楽しく食事するとともに、『いつのまにか嫌いなものが食べられるようになった』とか、『食事のマナーがいつのまにか身についていた』といった雰囲気になるように、また子どもたちと一緒に食事するクラス担任の先生たちも量的に満足でき、おいしく食べられるような内容になるように配慮してきました。2006(平成18)年3月には、食育推進基本計画が制定されました。そこでは、積極的に食育の取り組みを家族に対して促すように、保育園に求めています。しかし当園でこれまでそれほど積極的に取り組んではいません。毎日の保育と食事の内容をよくすることに力を尽くしている自負があったことと、それぞれの家庭には歴史や事情があり、あまりおせっかいになるようなことはしたくなかったためですが、大人の方にも食育に関心を持ってもらうためクラス懇談会などを通して食事について考えていただく機会を提供してきました」
 ユニークなのは、35年前から5歳児クラスで年15回クッキングを実施していることだ。
「もも組5歳児の子どもたちは、月に1回のペースでクッキングを行っています。ある年の4月のクッキングではお好み焼きを作りました。子どもたちは家から包丁やまな板、エプロン、三角巾を持参し、四つのグループに分かれます。それぞれのグループには先生が一人入り、担任は全体を見る役割で調理を進めます。包丁を使うのは初めての子がほとんどなので、グループ担当の先生は張り詰めた気持ちで子どもたちの手元をよく見て、キャベツやコンニャク、ちくわ、ネギなどを切る様子を見守ります。小麦粉、山芋、だし汁で生地をつくり、自分で切った材料と生地を混ぜ合わせ、一人一個ずつ生卵を自分で割り入れます。その後、子どもたちの目の前で先生が鉄板で豚肉を焼き、その上に生地を広げて焼き上がるのをみんなで見守ります。クッキングは4月から始まり、3月の茶話会のサンドイッチで最後になります。7月のお泊まり保育と2月のレストランごっこでは、グループごとにメニューが異なりますので、一年間を通しておよそ15種類のメニューを作ることになります。クッキングを通して子どもたちはたくさんのことを学びます。玉ねぎとじゃがいもでは硬さが違うこと、そして食材やメニューによって色々な形に切ること、調味料を入れる順番があることなど楽しみながら多くのことを学んでいきます。また、園ではプランターにプチトマトやキュウリなどを栽培しています。その世話をもも組の子どもにしてもらい、自分たちが育てた野菜をクッキングで使うこともあります。これももしかしたら子どもたちにとって食育になっていると言えるのかもしれません」
 一方、大人との交流の象徴が「夏まつり」だ。
「夏まつりは開園二年目から始まり、第一回から園と父母の会との共催というかたちで7月の第一土曜日か第二土曜日の夕方から8時までの時間帯でおこなってきました。プログラムの内容は、園の子どもたちが歌ったり踊ったりするもので、地域の人も自由に参加できます。当日は、園庭の中央に紅白の幕とちょうちんをつるした小さなやぐらを設け、模擬店も出ます。子どもたちは、およそ二週間前からアンパンマン音頭などの踊りの練習をします。そして保護者も炭坑節や東京音頭や河内音頭などの踊りを先生たちから教わります。模擬店ではくじ引き、フランクフルト、ミックスジュース、コーヒー、ヨーヨー、マフィンなどの手作りのお菓子を販売し、大盛況です。子どもも大人もほとんどが浴衣での参加であり、卒園児やその保護者、地域の人も多数参加され、子どもたちと大人が交流する地域にとってはなくてはならない夏の催しになっています。この経験が成長に役立つと思っています」
 こうした取り組みから積極的保育の姿が浮かび上がってくる。
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121


笑顔をもたらす障がい児支援活動
外遊びなど成長を促す様々な工夫

自身の経験がきっかけ
英会話教室なども開催


「どんな理由でも預かってあげられる施設を作りたい」
 障がい児通所支援施設を運営する『社会福祉法人わんぱく福祉会』理事長の射場小百合さんが社会貢献度の高いこの事業を始めた時の決意だ。次男を妊娠中に切迫流産、次男は無事生まれたものの、困難な状況の中で長男の預け先がなく困った経験から始めた事業。健常児と障がいを抱えた児童が一緒に学び、遊べる英会話教室やスポーツ教室、育児相談なども手掛け、2022年5月からは障害者就労支援施設の運営も開始、他に例をみないほど幅広い障がい福祉活動は多くの人たちに笑顔をもたらしている。
 射場さんは、幼稚園教諭の資格を生かして北九州市の幼稚園で6年間勤務した後、1994年から97年まで保育士の資格を生かして埼玉県や千葉県で代替保育市職員として勤務した経験を持つ。障がい福祉事業のスタートは認可外の保育施設、『家庭保育園星ヶ丘わんぱくハウス』の設立から始まる。
「2000年に自宅を開放して始まった小さな家庭保育室は、間もなくして障がいや疾患があって一般の幼稚園へ通うのが難しい子どもたちの駆け込み寺となりました。保護者の方たちから長く続けてほしいとの要望もあり、2006年からは運営体制を強化し、『NPO法人わんぱくハウス』として活動を続け、2021年4月には社会福祉法人として認可を受けて新たにスタートを切りました」
『わんぱくハウス』は、生後6ヵ月から就学前の児童を預かる児童発達支援と、小学生から18歳までが対象の放課後等デイサービスを行う。いずれも、障がいを持つ子どもをはじめ、酸素吸入器が必要な子どもや、てんかんなどの持病があって幼稚園に通えない子どもも預かることができ、一人ひとりの子どもに応じた個別指導プログラムを作成して支援する。その運営で光るのは、利用する子どもたちの成長を促す射場さんの様々な工夫。その象徴が外遊びと行動を習慣づけるルーティンの励行だ。
「障がいのある子どもというのは、公園で他の人に迷惑をかけてしまうことを心配する保護者が少なからずいることもあり、外遊びの経験が少なく、運動能力が低下している傾向にあります。そこで、子どもたちの運動能力をなんとか向上させたいと、園外活動を中心に行っています。もう一つ、私たちが活動のなかで大事にしているのがルーティンです。ルーティンを続けることで、いろいろなことを習慣化できます。例えば、午後3時ころに施設へやってくる小学生の最初のルーティンはトイレ、手洗い、宿題、おやつ、外遊び。子どもたちは宿題をやれば、おやつが食べられる。おやつを食べたら、外遊びができると分かってきますから、習慣的にルーティンをこなすようになるのです」
 苦手を克服したり、自信を持てるようにしたりする工夫が野菜栽培と様々なイベントだ。
「人参、じゃがいも、大根、玉ねぎなど、その季節の旬の野菜を『わんぱくハウス農園』で栽培しています。スーパーでは、どの野菜もほぼ1年中目にしますから、子どもたちは旬の野菜を知らないのです。人参だとカレーライスに入っているものしか見たことがないので、絵を描かせると四角い絵を描く子どもがいます。それで野菜を自分たちで育てることが大事だなと思い栽培を始めました。好き嫌いが多い子どもでも自分が育てた野菜は一口でも食べます。こうして苦手を克服していくのです。また、お花見、遠足、川遊び、芋ほりや節分など、1年を通じて多くのイベントを開催しています。地域の夏祭りに参加してキッズショップというお店を出します。子どもたちが売り子になって、おもちゃやヨーヨーなどを販売するのですが、お客さんに品物を勧めたり、お金をいただいたり、お釣り渡したりしているうちに、『頑張ってるね』と褒められたりして自信を持つようになっていくのがわかります。近隣の方を招待するクリスマス会や餅つき大会は地域の方との大事なふれあいの場になっています。親子ふれあいイベントは、同じ悩みを抱える保護者同士がお互いの悩みを打ち明ける場にもなっています」
 2022年5月から障害者就労支援事業を開始したきっかけは、『わんぱくハウス』の初めての卒業生となった18歳の少女の「私、『わんぱくハウス』で働きたい」というひと言だったという。障がい児が安心して通え、将来は就職の道が拓ける施設にしたいという想いが強くなり、決断した。この少女は現在、『わんぱくハウス』の清掃員として働きながら、施設の子どもたちの希望となっているという。
 障害者就労支援事業の拠点となるのが『おおぞらハウス』。雇用契約を結ぶ就労継続支援A型、雇用契約なしの就労継続支援B型、就労に向けたスキルを授ける就労移行支援、日常生活の介助サービスを提供する生活介護まで行う多機能型施設だ。満15歳以上の義務教育を終了者から65歳までが支援対象だ。
「就労支援施設の多くは、就労継続支援A型、就労継続支援B型、就労移行支援のいずれかのサービスを単独でサポートしているケースが多いのですが、『おおぞらハウス』は3施設を移行できる多機能型施設であるうえに、生活介護まで網羅しているため、一人ひとりの目標やペースに合わせて支援することができます」
 障がい児を持つ保護者に好評なのが、2020年5月から始めた『にこにこ相談室』だ。障がい福祉サービスを利用するにあたって相談ができる窓口で、市指定の指定特定相談支援事業所・障がい児相談支援事業所だ。月曜日から土曜日まで、射場さんと特別支援学校などで特別支援教育コーディネーターや市役所で心理相談員を20年間以上務めた相談支援専門員が子育ての悩みなどの相談に応じる。
 射場さんはさらに、障がい児と健常児が一緒に学び、遊べる場もつくった。『総合型地域スポーツクラブFrech(フレッチェ)』は、野球やバドミントン、サッカーを楽しく学べるスポーツ教室。『わんぱくABCクラブ』は、幼児と小学生が対象の英語教室だ。
 こうした事業全体に保育士や幼稚園教諭、強度行動障害支援者、理学療法士、児童指導員、初級障害者スポーツ指導員、看護師などの資格を持つスタッフが力を合わせて取り組んでいる。
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 わんぱく福祉会
TEL/0949-25-1357 
Eメール/wanpakuhausu@gmail.com
ホームページ 
https://wanpaku-house.com/

製缶加工の精緻な技術に高評価
プラント工事まで一貫体制確立

溶接の腕磨き独立起業
チーム力で迅速に施工


 鉄骨造の高層建築物を建築する現場で重要な工程は、失敗が許されない高所での溶接加工。その作業を担うのが鍛冶鳶、高所で溶接加工を行うスペシャリストだ。その鍛冶鳶として活躍した経験と培った技術を生かし、製缶加工やプラント工事を主軸事業に独立、起業したのが『土井建鋼業株式会社』代表取締役社長の土井優輔さんだ。熟練の溶接工などのスタッフとのチームワーク力で迅速に完工する確かな仕事ぶりで発注元の企業の信頼に応え、着実に前進してきた。
「製缶というと缶詰の缶などを思い浮かべるかも知れませんが、金属業界での製缶は金属板やステンレスを加工し、機械や電気機器などを納める箱のフレームなど立体的な筐体(きょうたい)を造る加工技術で、モノづくりの基礎を支える技術と考えています。工作機の架台やフレーム、カバー、産業用ダクト、水槽などの貯蔵設備、タンクなど屋外に設置するものや高荷重がかかるものが多いため、強度と耐久性が必要となります。設計、切断・抜き加工、曲げ加工、溶接、穴あけ加工、機械加工、研磨加工、表面処理などの工程を経て製造されますが、中でも溶接は製品の精度を左右する非常に重要な工程です。特に板厚が薄い箇所の溶接は、溶接ひずみが発生しやすく、製品全体の精度に大きく影響するため、高度の技術が求められます」
 製缶加工だけでなく、工場などのプラントを構成する設備や部材、機材の自社工場での製缶加工から現地据付まで一貫体制で施工ができるのが同社の強みだ。
「プラント関連の仕事は、一辺数メートルにもなる架台やフレームなど大型の筐体を扱うため、一般的な製缶加工に比べて格段に難しくなりますが、当社は現場調査から設計、製造加工、取り付けまで一貫して施工を行うことが可能です。現地溶接だけでなく自社工場で製缶加工も行うことができ、プラント施設のあらゆるニーズに柔軟に対応します。発注元の企業様が希望される納期を守るため、納品先までの距離や輸送方法、荷下ろしの方法なども頭に入れて設計し、迅速かつ的確に作業を進めます」
 同社は全国をエリアに、製缶加工のほか、溶接工事、建設工事、重軽量鉄骨工事、解体工事、重量物据付工事、塗装工事なども行う。土井さんは、溶接工などをさらに採用し、増える受注業務に対応する方針だ。
(ライター/斎藤紘)

土井建鋼業 株式会社
TEL/072-800-4717 080-5353-0657
Eメール/info@doikenkogyo.com
ホームページ 
https://doiken-kogyo.com/

プラスチックホース製造一筋に60年
広範囲の産業を支える成形加工技術

多種多様な製品を開発
品質管理環境対策重視


 生命維持で重要な役目を担う血管のように、気体や液体を扱う機器や機械、装置の正常な稼働を支えるホースやチューブづくりをリードして60年の歴史を刻み、広範囲の産業を支えてきたのが『十川産業株式会社』だ。高度のプラスチック成形加工技術で生み出す製品は文字通り多種多様。約120人の社員を牽引する代表取締役社長横田郁雄さんは、さらなる成形加工技術の進化と製品開発に力を入れ、海外輸出の拡大を目指す。
「当社のプラスチックホース、チューブの製造販売は、家庭用の散水ホースや農薬散布用ホースから始まり、設備増強や技術開発を繰り返す中で、家電、住宅機器へと市場を広げ、現在は電力、ガス、自動車、食品など多種多様な業界に製品を供給しています。ニッチかつ多品種のモノづくりにこだわってきたことで、リーマンショックなどの経済危機、コロナ禍という未曽有の災禍を乗り越えられたと思っています」
 同社が製造するプラスチックホースは、工場設備配管や各種機械組込み用、工作機械、掘削機、橋梁工事用、バキューム用、船舶やガソリンスタンド、工場、農業、ゴルフ場などの洗浄散水用など各種流体に対応した「工業用ホース」、有害な物質を含まず、耐熱性、耐薬品性にも優れ、幅広い温度範囲で使用できる「食品用ホース」、多層構造ホースの内層や外層に特殊樹脂を使用し、抜群の柔軟性と強さを実現し、多様な塗料に対応可能な「塗装用ホース」、最高使用圧力毎に適したエアー工具や工場内エアー配管に使用できる「エアーツール用ホース」、散水や農業機械組込み用、農薬散布などに対応可能な「農・園芸用ホース」、土木工事の送水や電化製品配線、空調用排出配管などに使う「土木・配線・空調用ホース」など多岐にわたる。特注にも応じる。納入先企業には、電力会社、ガス会社、自動車メーカー、ビール会社、電機会社、電子機器会社、住宅機器会社、建築資材会社、塗装機器会社、化学工業会社など大手企業がずらりと並ぶ。横田さんは、こうした企業の信頼と期待に応えるため、社内挙げて品質保証活動を推進すると同時に、企業の社会的責任として、自社の生産活動による環境への負荷を最小限にし、リサイクル活動も行う環境対策にも力を注ぐ。
「チャレンジ精神あふれる社風と伝統の技術を次世代に繋いでいくための人材を育成し、100年企業を目指していきたいと思っています」 
(ライター/斎藤紘)

十川産業 株式会社
TEL/042-362-4331 
Eメール/o.kanri@togawa-sangyo.co.jp
ホームページ 
https://www.togawa-sangyo.co.jp/

土木技術の進化と併走する人材育成
独特の人・建機一対派遣体制を堅持

最新鋭建機を積極導入
先輩社員の指導で成長


 国土発展に欠かせないインフラ構造物を構築する大手ゼネコンからの依頼を受け、本州各地で構造物の基盤となる土地造成や道路舗装などの土木工事を手がける『株式会社開発工業』代表取締役社長の坂巻美代子さんは、自社事業に対する誇りと社会に貢献する高い使命感を持つ経営者だ。人・建機一対で現場に派遣し、ゼネコンから厚い信頼を得ている機動性、施工性に優れた同社独特の業務推進体制を堅持し、施工工程をしっかり頭に入れて建機をコントロールできる人材の育成を進め、社会経済活動の基盤を造る土木技術の継承に力を注ぐ。
「土木工事は、人手による作業の重要性は変わらないものの、その一方で機械化も進む、建機は進化しています。当社は創業時から常に機械力に注力しており、累計で200台を超える建機を導入してきました。それらを操作するオペレーターも自社で育成し、ハイレベルな人と建機の一体化で作業効率を最大化し、信頼に応えてきました。この施工体制こそ当社の最大の強みであり、進化する建機を積極的に導入しながら、施工の質をさらに高めていきたいと思っています」
 坂巻さんは、人材育成に当たって、若手社員や未経験で途中入社した社員が安心して働けるように、配属先の先輩社員が職人としてのイロハを丁寧に教えるマイスター制度を導入した。その親身さは前職が警備員だったという管理職の回想から伝わる。
「私が入社した当時から社員育成制度が確立されており、先輩方が時には厳しく、時には兄のような存在で教えてくれたことを今でも思い出します。私たち現場監督は常にまわりに気を配り施工手順が適切か、キケンな作業環境になっていないかを注意深く管理します。現場はひとつとして同じ状況はないので、常に創意工夫をしながらチームで仕事をしていきます。その中で指導を受けながら経験を重ねるのに伴い、技術がどんどん自分についてくることを実感できました」
 坂巻さんは、今は亡き夫が同社を創業したときから、工程管理の専門家である国家資格を生かして事業を支え、経営を担ってから23年経つ。その使命感は、経済発展と人間の福祉を支援するための強靱なインフラの開発を目指す国連の「SDGs」の精神と軌を一にするものだ。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 開発工業
TEL/046-241-3364 
Eメール/info@kaihatsu-kogyo
ホームページ 
http://kaihatsu-kogyo.co.jp/


ミスター・パートナー
東京都新宿区新宿2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605
〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605