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スペシャリスト

地縄張りや根切り工事など
様々な工事を請け負う

狭いところこそ
重要になる地縄張り


 神奈川県相模原で長年にわたって基礎工事を手がけている『有限会社信和土建』は、細部にまでこだわった正確で妥協のない施工に定評がある。年間を通して工事依頼が絶えない実力と実績を兼ね備えた建設会社として地元の神奈川県相模原市では有名だ。
 基礎工事とは簡単にいえば、建物の形状に合わせて穴を掘り、そこに砂利を敷き詰めて下地を作り、その上に鉄筋を組んでコンクリートを流して形成して建物の土台を作る工事のこと。工事が終われば見えなくなってしまうが、建物の重さや地震の揺れを地盤に伝え建物の一部分だけ沈んで傾いてしまう不同沈下を防いでくれる地盤と建物をつなぐ重要な役割を果たしている。この基礎工事がしっかりしていなければ、大きな事故につながることもあるといい、まさに建物の基礎を担う極めて重要な工事だ。
 第三者住宅検査機関のホームリサーチ社が卓越した技術を持つ職人を顕彰する制度では最高位の三ツ星の転圧マイスターと配筋マイスターの称号を与えられ、全国工務店グランプリで「匠の盾」も受賞。建物の安定性、耐久性、耐震性に関わる土台造りが正しく行われているかといった基礎工事の理想形を日々追求し、工程一つひとつで発揮される正確さと完成度の高さは、文字通り「匠の技」だ。
 今回は、そんな同社の代表を務める代表の宍戸信照さんに敷地に縄を張って建物の位置を確認する「地縄張り」や基礎工事の際に行われる「根切り工事」についてお話しを伺った。

 地縄張りとは、設計図面上の配置にしたがって、敷地に縄を張って建物の配置を確認していく作業のこと。建物の位置を設計図面上だけではなく、実際の土地においても確認するのが大きな目的。この地縄張りによって実際のイメージが確認できるため、お客様にとっても重要な作業の一つ。また家を建て始める前に工事が無事に終わるように神主を招いて工事の安全祈願をする地鎮祭の際に行われることも多いという。同社では地縄張りの作業も請け負うことも多いというがその際によくあるのが、設計図と実際の土地の大きさの違い。
「昔と今では測量方法が違います。登記されている寸法より大きい土地もあれば小さい土地もあります。そして右左前後ろの境目にブロックが積んであったりもする。そのブロックが自分の土地であったり相手の土地であったりするので、どうしても10〜15㎝の誤差が生じてしまうこともある。なので狭いところほど地縄を張って確認することが重要なのです。例えば、エコ給湯器をおきたかったけど置けない、プロパンを置けないということにも繋がってしまう」
 根切り工事は、基礎工事などの際に地面を掘る採掘工事のことで、建物の基礎部分やピットをつくるために行われる。同社でもよく行われる工事の一つだというが、その際に注意を払わなければならないのが地面に埋まったゴミの有無の確認だ。
「工事の前には地質調査が行われますが、地質調査ではピンポイントで5箇所ほど調査するだけなので、ゴミの有無まではどうしても掘ってみるまでわからない部分が多い。実際根切り工事をしてみると、工事後のゴミが出てきたり、解体現場でのコンクリートが途中で出てきたりもします。やはり解体後に残る二次製品が地面に残っていることが多いですね。水道のパイプなどいろいろあります。なぜゴミが残っているかというと、やはり解体工事が雑だから。こういったところまで気を配れるかが信頼を勝ち得ていくには大事なのかなと思います」
 また、根切り工事において重要なのが凍結浸透層の数値。
「地域によって既定された数値以上を掘らないと、地面の凍結や霜によって建物の構造が歪んでしまうこともあります。例えば、北海道といった寒い地域ではよく聞く事例の一つ。水が硬まって膨張したときに大きな力が発生するから細心の注意が必要です。自然の力というものを常に考慮にいれておかなくてはいけない。根切り工事といってもただ単に地面を掘るというのではない。今回は一つ例を挙げましたが、いろんなことに気を使いながら一つひとつの工程を行うことが重要です」
 地縄張りと根切り工事を例にとってみても気を遣わなければならないポイントが多岐に渡ることが伺える。そのすべての工程において確かな技術力で確実にやってのけるのが同社の強み。そしてどんな工事も気を抜かず丁寧にやり抜くという姿勢がより良い基礎工事、そして同社が絶大な信頼を寄せられる理由なのかもしれない。
(ライター/長谷川望)

有限会社 信和土建
TEL/042-763-4443


心理学×量子力学×脳科学 圧倒的な再現性
DNAレベルからメンタルブロックを取り除く

講座やSNSで手法伝授
4000人のカウンセリング経験


 個人セッションでコンサルティングやカウンセリングを行った人が4000人超、運営する心理セラピストメディアの累計読者も600万人を超え、多くの人の思考方法や人生の歩みに変革をもたらしてきたメンタルセラピストがいる。『株式会社 Central & Mission』代表取締役で『DNAシフトセラピストⓇ』を標榜する西澤裕倖さん。悩みや迷いの原因を「潜在意識に存在するメンタルブロック」と指摘し、独自に生み出した体系的な方法でメンタルブロックの外し方をセッションや講座、SNSなど様々なチャンネルを使いながら伝え、行動変容を促してきた。
 一般的なカウンセリングでは数年かかって問題解決に至るような根深い問題を、『DNAシフトセラピストⓇ』では数分で解決まで導いてしまう。
 その秘密は心理学、量子力学、脳科学など幅広い分野から技術を構築していることにある。西澤さんは、大学時代に学内で学べる心理学では物足りず、プロとして活躍しているカウンセラーの門を叩いた。当時は学びに投資するお金もなかったので、クレジットカードで借入をして、高額の学びに投資をして自分の技術を磨いていった。その後、カウンセラーとして活動していく中で、自身も含め多くの方が問題解決に多大な時間がかかってしまうことを問題視していた。クライアントは月に一度のカウンセリングの中で自分の気持ちをカウンセラーに伝えては対処療法的にその場で気持ちが落ち着き、また翌月には同じような問題をカウンセラーに伝えてくる。この繰り返しを何年も続けている人がいる。「人の人生を変えるためにカウンセリングをしているのに、この繰り返しを続けていてもカウンセラーもクライアントも成長がない」そう感じた西澤さんは、どのようにすれば、早く、深く問題を解決することができるか試行錯誤し続けた。
 その中で心理学だけではなく、脳科学や最先端の量子力学を取り入れることの重要性に気づいた。人のメンタルというものは目に見えないものであり、決まりきった答えやパターンなどが存在していない。そんな中で目の前のクライアントさんが感じていることを素早く察知し、その根底にある問題を癒すために『DNAシフトセラピスト』の技術を開発された。
『DNAシフトセラピストⓇ』の他との大きな違いは、潜在意識に存在している問題の原因を「①両親、②過去、③集合的無意識」という三つの領域に分けて考えて潜在意識の問題を分類していくことにある。
 一つ目の「両親」からの問題とは先祖から代々続く、因縁というものに起因していく。この因縁が強いと親が持つ人間関係、お金、パートナーシップなどの問題を子どもが引き継いでいくことになる。子どもは両親のようになりたくないと思っても気がつくと両親と同じような生き方を生きてしまうことになる。この因縁というものは一般的なカウンセリングで外すことはできない。ただ『DNAシフトセラピストⓇ』」では、この因縁を量子力学と脳科学の見地を活用することによって、数分で取り除いてしまう。クライアントは、何年も取り除くことができなかった問題が数分で書き変わっていることに驚きと喜びで今までにない高揚感を感じることになる。また因縁が取り除かれることによるメリットは、自分自身だけでなく自分の子どもや子孫にも大きい。本来は先祖から受け継ぎ、子どもや孫の代まで続くはずだった因縁が自分の代で取り除かれると、子どもたちは親から受け継ぐはずのティブな因子を受けなくなる。実際に『DNAシフトセラピストⓇ』の受講生は半年間の期間で因縁が取り除かれ、自身の今までにない変化を大きく感じている。
 また二つ目の「時間」の問題とは、一般的にいわれているインナーチャイルドやトラウマといわれている子どもの頃の心理的な葛藤を指している。両親から受けた心の傷以外にも私たちは子どもの頃に友人との間や学校での生活の中で、知らぬ間に心に傷を抱えて、それをそのままにしてしまっていることが多い。この子どもの頃の問題に加えて、生まれる前の前世から問題も『DNAシフトセラピストⓇ』では扱っていく。今では徐々に有名になってきたがヒプノセラピー(前世療法)というものが存在している。この前世療法というのは催眠療法ともいわれ、クライアントが寝た状態で誘導催眠状態をつくり、夢の中で前世からのトラウマを取り除いていく。この前世療法では今まで取り除くことが困難だったトラウマにも前世の領域から深くアプローチすることができる。ただ問題は前世や過去生と言われている深いメンタルブロックにアプローチをするためには、1時間以上の催眠状態が必要になってくる。このヒプノセラピーの欠点を補ったものが『DNAシフトセラピストⓇ』の技術では体系化されいる。つまり、前世からの深いトラウマを短時間で取り除く技術が構築されている。そのためには最先端の量子力学と脳科学を組み合わせる必要性が出てくるというのが西澤さんの考え方だ。 
 そして最後の「集合的無意識」からの問題というものは、多くの方々が抱える共通した領域から出てくる問題のことを指していく。例をあげると私たちは所属している国家や組織によって、その文化的な背景や集団でのルールを背負うことになる。例えば、礼儀、礼節、お金、常識などがその一部になる。この中で多くの人たちが抱える共通したお金の問題や共通して抱える常識的な問題などが集合的無意識からの問題として現れてくる。さらに具体的にいうと、お金をこれ以上儲けてはいけないというのもの集合的無意識からくる問題の一つになる場合もある。多くの方が抱えている想いが集団としての文化となり、私たちの集合的無意識に作用している。この集合的無意識からくる差別や理不尽な文化によって私たちは気がつかぬ間に心に傷を持っている場合がある。このような集合的無意識から深く自分の人生に与えている影響も『DNAシフトセラピストⓇ』では取り除くことができる。さらに『DNAシフトセラピストⓇ』の大きな特徴は距離が離れてても関係がない。つまり電話やZoomなどのオンラインでもカウンセリングが可能になるということだ。『DNAシフトセラピストⓇ』では量子力学を用いたエネルギーワークというものを活用していく。このエネルギーというのは電気信号と同じで、世界の裏側にいる人にも電話で話ができるのと同じような原理で、エネルギーを届けることができる。実施に 『DNAシフトセラピストⓇ』の受講生の中には、海外からZoomのみで受講している生徒も数十名在籍されている。
 またサポートの体制において、セラピスト養成講座を運営している10社の他企業と比較して「サポート充実度」「安心して受講できる」「お客様満足度」これらについてNo.1の調査結果を『DNAシフトセラピストⓇ』はいただいている。これは30人以上のボランティアスタッフの存在があるからである。『DNAシフトセラピストⓇ』を受講した生徒は希望者はボランティアスタッフとして活動することができるが、毎期の受講生の半分以上の方がボランティアスタッフを希望するほど。このボランティアスタッフに向けての勉強会が毎週のように開催され、一人ひとりがボランティアを通じて技術をどんどん引き上げていく環境が用意されている。
 これからも躍進していく『DNAシフトセラピストⓇ』の方々に期待をしていきたい。
(ライター/斎藤紘)

DNAシフトセラピスト
TEL/080-7090-5609(株式会社Central & Mission)
Eメール/mail@central-mission.com
ホームページ 
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92歳の現役保育士の保育方針と重なる
子どもの自主性と遊びを重視する保育

遊びが学びに進化する
積極的保育を長年実践


「同じような考えで保育に取り組んでこられた先輩がおられたことに、保育方針に間違いはなかったと力づけられた思いです」
 大阪府大東市で開園して47年になる幼保連携型認定こども園『大東わかば保育園』の園長山本良一さんが、栃木県足利市の私立保育園「小俣幼児生活団」の主任保育士大川繁子さんの著書「92歳の現役保育士が伝えたい親子で幸せになる子育て」を読んだ感想だ。子どもの自主性とあそびを重んじる姿勢が、山本さんが進めてきた積極的保育と重なるからだ。
 大川さんの著書には、保育方針がわかる記述が随所に出てくる。
「私たちの保育の根底にあるのは、モンテッソーリ教育とアドラー心理学の考え方です。ざっくりとした説明ですが、モンテッソーリ教育は障害者教育がルーツの、『自立した人間』を育てるための教育法。子どもがすべきことを大人が一方的に決めたりしない。むやみに手や口を出したりしないよう気をつけます。 子どもが持つ能力を引き出すため、あくまでサポート役に徹するのです。また、アドラー心理学では、大人と子どもを『対等』の立場におきます。長く生きているからと言って立場が上なわけでもなければ、命令したり怒ったりしていいわけでもない。ただただ子どもを認めて尊重します」
「どんなに小さな子にも、個性は立派に現れています。子どもはみんなそれぞれ思惑があって、それを精一杯表現しています」
「子どもが心ゆくまで、満足するまで打ち込ませましょう。『自由に生きる力』をつけるため、私たちは『自由保育』を取り入れています。『クラスみんなでこれをしましょう』『これに取り組む時間です』といった設定をせず、それぞれが自由に過ごす保育です。毎日朝から晩まで、それぞれの子が、自分がやりたいように遊びます。一人で遊びたい子はそうするし、みんなで遊びたい子は周りに声をかける。遊びを保育士が途中で取り上げることも、切り上げることもありません。 これはマリア・モンテッソーリさんの『子どもには敏感期がある』という考えをもとにしています。敏感期とは、『これがしたい』と強く思う気持ちがあらわれる時期のこと。 モンテッソーリ教育ではこの敏感期の子どもの邪魔をせず、心ゆくまで打ち込ませてあげましょうといわれています」
「とことん遊ぶことが一番の勉強になります。幼児期に大切な知識はひらがなや英単語、ものの名前といった頭で得る知識ではありません。経験の知識です。経験の知識というと小難しい感じがしますか? 何のことはありません、要は遊びです。思いっきり遊ぶことこそ、子どもにとって最高の学びなのです。主体性、 創造性、社会性、集中力、道徳心、好奇心、危険予知能力。欲張りみたいだけどぜーんぶ遊びで育っていきますから。たっぷり遊ぶことこそ将来の自立には欠かせない、というわけです」
 一方、山本さんの積極的保育は「現実的な諸問題にとらわれずに、子どもの力を信じて伸ばしていくことを第一に考え、安心、信頼、感動を重視して保育に取り組むこと」と定義される。この中で重視するのが「あそび」だ。
 その一つ、「自由遊び」は約350㎡の園庭で、年齢ごとにクラス分けした保育とは別に、午前8時半~9時半、午後4時前~4時半の2回、1歳児から5歳児までが一緒に遊ぶ。昼食後も1~2歳児、3~5歳児の順に園庭で遊び回る。
「少子化、核家族化、働く母親の増加、テレビゲームの普及、遊び場の不足など子どもを取り巻く環境は大きく変わり、子どもだけで自由に遊ぶことが少なくなってしまったうえに、子どもが巻き込まれる事故や事件もあり、子どもだけで家の外で遊ばせることに社会全体が消極的になっています。こうした傾向は子どもの成長にいいはずはなく、子どもたちが気持ちの向くままに遊ぶ時間を持つことは大切だと考えて導入したのが自由遊び時間です。年齢の壁を越えて自由に入り乱れて遊ぶと、自然に友達との遊び方を学んだり、危険を察知して避ける力を身に付けたりして、自分を伸ばすことに意欲的な子どもが育っていくのがわかります。何気ない遊びが学びに進化していくのです。自由遊び時間の間、園長や保育士、職員は子どもたちの中で、なるべく干渉しない姿勢で見守るようにしています。1歳児、2歳児が給食後に園庭に出て遊ぶ保育園は公立、民間ともほとんどないと認識しています」
 もう一つが「合同あそび」。運動会では複数クラスの子どもたちが園庭で繰り広げる野外劇として、また生活発表会では、4~5歳児クラスの創作劇として年齢を超えて子どものアイデアを取り入れながら、日常のあそびの延長で年間を通して繰り広げられるユニークな取り組みだ。
 3月中旬ころから内容をどのようにしようかという話し合いが始まり、先生が何冊もの絵本や童話を参考にテーマとストーリーのあらすじを決め、子どもたちや先生の動き、用具の出し入れのタイミングや配置などが綿密に検討され、台本を作り、それに沿って、全クラスや各クラスで何回も練習の合同あそびを繰り返す。9月初旬頃には子どもたちはストーリーを大体理解し流れに沿って動けるようになるが、ストーリーの理解が進むにつれ、年長クラスの子どもたちからはどんどんアイデアが出されるようになり、ストーリーが膨らんだり、変化したりしていき、本番を迎えるというプロセスを辿る。
「『合同あそび』は、準備するプロセスそのものが子どもたちを大きく成長させますし、言葉やストーリーを理解する力も伸び、年齢の壁を越えて絆も強まります」
 中央教育審議は、2005年の答申「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について」で、「幼児は、遊びの中で主体的に対象にかかわり、自己を表出する。そこから、外の世界に対する好奇心が育まれ、探索し、知識を蓄えるための基礎が形成される」と指摘したが、それ以前から「あそび」を重視して保育に取り組んできた山本さんや大川さんの実践例は、パイロット的なモデルともいえるものだ。
 山本さんの積極的保育は、著書「保育に、哲学を! 一人ひとりの子どもを深く見つめる、真の保育とは?」「明るい保育は未来を明るくする 『積極的保育』のススメ」「よい保育の場を求めて 大切なことはみんな保育園で学ぶ」などで詳述している。
(ライター/斎藤紘)

社会福祉法人 弘法会 認定こども園 大東わかば保育園
TEL/072-878-4121


高齢化する在留外国人の課題を直視
国内初の外国人向け介護事業を開始

言語の壁を乗り超える
多文化共生活動の一環


 永住者を含めた在留外国人が増え続け、2022年6月末現在で約296万人にのぼる。2001年の1・6倍だ。この状況下で、日本人も外国人も国籍や文化の壁を乗り越え、共に生きていく多文化共生の実現をライフワークとして取り組む若き経営者がいる。群馬県伊勢崎市で自動車販売、保険代理業、不動産業を展開する『株式会社Aizawa Corporation』代表取締役の相沢正雄さん。1998年に来日したペルー生まれの日系三世。その活動は多岐にわたるが、会社創立から6周年となる2023年3月、外国人の高齢者を対象にした介護事業を行う国内初の会社を立ち上げ、外国人が抱える課題を直視し、解決を目指す活動の奥深さを示した。
 1990年、出入国管理及び難民認定法が改定され、単純労働者の入国や定住は認めないとする以前からの原則を維持しながらも、日系二世、三世やその家族の就労が合法化された。これを受け、合法的な外国人労働者に対する需要が高まり、南米諸国から来日する労働者が急増した。相沢さんは1998年、ペルーの政情不安を懸念した両親や祖母と共に伊勢崎市に移住した。当初は日本語が分からなかったが、バイリンガルだった同級生のブラジル人少女に日本語を教わり、1年半後に両親や知人に通訳を頼まれるようになった。父親が車を講入する際にローンを組めなかったり、アパートに入居できなかったり、外国人という理由で不当な扱いを受ける現実に心を痛め、2015年に自動車販売店「Auto Mirai(オートミライ)」を開業したのを手始めに、多文化共生の実現を目指す活動に乗り出した。
 この過程で、介護事業に結びつく悲しい出来事があった。祖母が認知症を患い、日本語を思い出せなくたったため入所できる介護施設が見つからず、帰国を余儀なくされ、ペルーで息を引き取ったという出来事だ。「祖母は日本人で介護保険料も払っていたのです。言葉の壁を改めて感じました」と振り返り、この時、外国人向けの介護施設をつくろうと心に誓ったという。その誓いが現実化したきっかけは、スペイン語で「いつも元気」という意味の「Siempre Genki(シエンプレゲンキ)」を冠した在日外国人向けの介護予防教室を神奈川県で行っているアルゼンチン生まれの日系二世、小澤エリサさんとの出会いだ。小澤さんは母国でリハビリテーションを学び、30年前日本の技術を学ぶため来日した。当初、外国人向けの相談窓口で勤務したが、外国人から介護について相談を受ける機会が増えていることに気づき、介護の道へ戻り、「在日外国人も孤立せず質の良い老後を送ってほしい」と介護予防教室を始めたという経験を持つ。相沢さんは知人を通じて小澤さんの存在を知り、群馬県で開いたセミナーを聴講、目指す方向が同じと意気投合し、介護事業に向けた動きが本格化した。設立した介護事業会社を「株式会社Seina Corporation」といい、代表取締役を小澤さんが勤め、相沢さんは創立者で株主の立ち場で経営を支える。本社事務所を伊勢崎市に置く。Seinaは相沢さんの愛娘の名前だ。事業の最初のステップは、「多文化共生介護」をコンセプトに掲げ、訪問介護「いつも元気サポート」を開設し、今後デイサービスや介護施設を展開していく予定だ。小澤さんを含め女性二人、男性一人の介護士が要介護状態になった外国人高齢者を対象に身体介護や機能訓練を日帰りで行う予定。スペイン語やポルトガル語での会話も可能だ。定員は20人で、日本人の高齢者も受け入れる。行く行くは、入所型の介護施設を開設する計画だ。
「日本に定住した外国人の高齢化が進んでいます。祖母のように認知症になって帰国を余儀なくされても、介護や医療には日本と違い、驚くほどの高額の費用が必要になり、簡単には帰国できません。といって言語が壁になって日本の介護施設を利用することもままなりません。このジレンマをどうするか、在留外国人が今後益々増え、介護需要も高まっていく中で考えなくてならない大きな課題です。外国人を受け入れる当社の介護事業がその突破口になるモデルとして、国内のみならず、世界に広がっていけばと思っています」
 相沢さんは、多文化共生の実現にかける熱意が評価され、伊勢崎市の多文化共生キーパーソンに認定され、外国人住民の医療通訳や行政手続き、外国人住民が苦労する賃貸住宅の契約手続き、空き家と住居を探す外国人住民とのマッチングなどの支援活動に取り組んできた。自社の店舗にはスペイン語、ポルトガル語、英語など多言語に対応できるスタッフを常駐させ、外国人に対応。コロナ禍では、伊勢崎市の市長と共にポルトガル語とスペイン語で感染予防を促す動画を市のホームページで公開いたほか、日本赤十字の診療活動を支援する思いから寄付もした。多文化共生に取り組む市町村を支援する趣旨で寄付を続け、寄付先は23市町村にのぼる。上毛新聞の一年任期のオピニオン委員として多文化共生に関する情報も発信した。また、ロシアの軍事侵攻が始まった後、難民救済にと国連難民高等弁務官事務所に義援金を寄付したほか、戦火から逃れて日本で生活するウクライナ避難民にハンディ型翻訳機ポケトークを群馬県と静岡県を通じて100台寄贈した。トルコ・シリア大地震では日赤を通じて200万円寄付し、両国の駐日大使に会って義援金各30万円を手渡しするなど、社会貢献活動にも力を注ぐ。さらに、相沢さんは2023年が日本とペルーの国交樹立150周年になる年でもあり、伊勢崎市の「華蔵寺公園遊園地」と「いせさき市民のもり公園」のネーミングライツも取得し、それぞれ「Auto Mirai華蔵寺遊園地」「伊勢崎市みらい公園」と命名、同社が取り組む多文化共生の活動に目を向けてもらうランドマークとして役立てる考えだ。
「多様な価値観を持つ人と触れ合うことで自分の世界は無限に広がっていきます。これから日本には多くの外国籍の人たちが移住してきます。必然的に多くの文化が流入してきます。変わりゆく日本の中で、多様な人が共生できる社会になるようこれからも行動していきます」
 相沢さんの多文化共生にかける決意に揺るぎはない。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 Aizawa Corporation
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健康寿命の延伸に注ぐ医師の情熱
ノルディックウォーキングを推奨

介護予防に最適と指摘
著書で医学的効果詳述


 少子化による人口減少が止まらず、高齢化が加速する国、人生百年時代の声も聞かれる世界屈指の長寿国、この二つの側面を持つ我が国で重要性を増しているのが、介護を必要とせず、自立して生活ができる健康寿命の延伸だ。医師の立場から、この課題に先駆的に取り組み、有効な手段としてスキーのストックに似たポールを持って歩く北欧フィンランド発祥のノルディックウォーキングを推奨し、普及に情熱を注いできたのが『医療法人松徳会松谷病院』院長で医学博士の松谷之義さんだ。2022年11月に刊行した著書「私とノルディックウォーキングとの歩み」は、超高齢化時代の健康を考える上で必携の一冊だ。
「少子高齢化が大きな社会問題になりつつあった2000年、家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支えるために政府が乾坤一擲、出した政策が介護保険制度の創設でありました」
 著書でこう指摘した介護保険制度の根幹をなすのが介護予防だ。介護保険法は「要介護状態の発生をできる限り防ぐ(遅らせる)こと、そして要介護状態にあってもその悪化をできる限り防ぐこと、さらには軽減を目指すこと」と定義、国民の努力義務として「自ら要介護状態となることを予防するため、加齢に伴って生ずる心身の変化を自覚して常に健康の保持増進に努める」ことと規定した。松谷さんは、介護保険制度が始まる2年前に介護サービス計画(ケアプラン)の立案を担う介護支援専門員の資格を取得、2000年には病院にケアプランセンターを、翌年には介護老人保健施設を開設するなど時代の要請に応える体制を構築しただけでなく、2005年には、介護予防に関連して健康寿命を延ばすための方策を示した著書「医師がすすめる介護予防―健康寿命をのばそう」を刊行した。この過程で出会ったのがノルディックウォーキングだ。
「介護先進国フィンランドへ視察に出かけ、なかでも印象に残ったのは、中高年者たちがストックを持って列をなして歩いている風景でした。質問すると『両手に杖を持って歩くので安心で、しかも速く歩けます』とのこと。私もスキーを楽しんでいるので理解できました。帰国後にノルディックウォーキングの研修会、学会、各種講演会をさせていただきました。その経験から、運動器の機能向上に特に注力を注ぎたいと考えたのです」
 松谷さんは、2007年に著書「ノルディックウォーキングのススメ―メタボも介護もこれで解決!北欧生まれの新しいスポーツ」を刊行したが、介護保険制度が始まった2000年に218万人だった要介護要支援認定者が2021年には689万人と3倍強に増えた現状を背景に出版したのが2022年の新著だ。
 2本のポールを使って歩くノルディックウォーキングは、1930年ころからフィンランドのクロスカントリーチームのオフシーズンのトレーニングとして行われたことに端を発するウォーキング運動。人気は北欧からヨーロッパ、アメリカ、世界へと広がり、娯楽的要素を含んだ非常に効果的な有酸素運動として愛好者が増え続けている。
「通常のウォーキングは圧倒的に下半身の筋肉が使われますが、ノルディックウォーキングはポールを使って4足歩行するために上半身から下半身まで全身の90%以上の筋肉を使うといわれています。特に鍛えられるのが上腕三頭筋、いわゆる二の腕や肩から背中にかけての僧帽筋。脂肪燃焼効果が非常に高い有酸素運動でもあり、肩こりの改善やヒップアップ、正しい姿勢のキープにも役立ちます。こうした効果が期待できるうえに、ポールを使用するので膝や腰への負担が軽く、ボールの使い方や歩幅の調整で運動量の負荷を変化させることもできるのも特長です。場所や季節を問わず、ポールとシューズさえ揃えばすぐにでも始められ、一人でも仲間とでもでき、ポールを選ぶ楽しみもあるのがノルディックウォーキングの魅力です」
 松谷さんは、運動機能が低下し日常の生活が満足にできないロコモティブシンドローム、内臓脂肪型肥満や高血圧、高血糖、脂質異常症の中の二つ以上が合わさったメタボリックシンドローム、認知症の予防や改善にもノルディックウォーキングが有効であることも指摘する。
 著書ではこのほか、ノルディックウォーキングの実践法、運動生理学的観点からの実験データ、ノルディックウォーキングの研究成果と医療への応用、虚弱な高齢者にも対応できるディフェンシブウォーキングの提唱、腕の運動量を増やし酸素摂取量を上げて効率よく脂肪を燃焼させる伸縮ポールの開発、さらには医学的な観点から見た健康寿命の現状と対策などを詳述している。多くの紙数を割いたノルディックウォーキングの実践法をみれば、ポールやシューズなど道具や服装の選び方、効率的なポールの突き方がよくわかる。
 最終章では病院のある大阪府枚方市での「ノルディックウォーキングを利用した介護予防の成果」として、その活動を紹介している。具体的には、枚方健活フェスタ「こころの健康・からだの健康まつり」のプログラムにノルディックウォーキングを加えて実行したことや市の介護予防事業の一環としてノルディックウォークを活用した介護予防運動講座を開いたことをその内容や結果を含め詳しく書いている。
「日本が長寿国であることはよく知られていますが、最近では少子高齢化による働き手の不足が懸念されるところです。平均寿命は医療技術の進歩でまだ伸びる可能性はありますが、問題は健康寿命がどれだけ伸びるかです。厚生労働省は2019年に健康寿命の在り方に関する有識者研究会の報告書を公表し、健康寿命の目標を2040年までに男女とも3年以上延伸することを打ち出しました。この目標が達成されると健康寿命は男女とも75歳以上になります。健康寿命が終わる原因は、高齢による衰弱や関節疾患、転倒骨折などの廃用症候群関連であり、この原因をしっかりと捉え予防していくことが健康寿命を延伸させる上で最も重要なことです。そのためにもノルディックウォーキングの有効性に目を向けていただきたいと思っています」
 著書は、健康寿命の延伸にかけた松谷さんの長年にわたる努力の結晶でもある。
(ライター/_0203)

医療法人 松徳会 松谷病院
TEL/072-859-3618

経営努力が使われやすい会社に結実
人と建機一対派遣体制で信頼獲得

8割がゼネコンの依頼
自然環境に配慮し施工


 施工能力、経営管理能力、施工実績、社会的信用、法令順守……。 ピラミッド構造の建設業界の頂点に立つ大手ゼネコンの下請けとして工事を受注するには厳しい基準をクリアすることが条件といわれる中、施工する土木工事の8割が大手ゼネコンからの依頼という受注実績を長年維持している会社がある。神奈川県厚木市の『株式会社開発工業』。土木施工管理技士の国家資格を持つ代表取締役社長の坂巻美代子さんの道を外さない経営管理能力と早世した創業者である夫から引き継いだ、「人と建機一対」で建設現場に派遣する施工体制が信頼を支える事業基盤だ。
 同社が大手ゼネコンから請け負うのは、土地造成や道路改良工事、太陽光発電のメガソーラー用敷地の造成、河川浚渫、建設残土の処理などの公共工事で、施工現場は本州全域で、常時4、5ヵ所で作業する。坂巻さんがこの状態を維持するために重ねた経営努力は大きく分けて四つある。第一が「人と建機一対」の派遣体制。土木施工管理技士資格を持つスタッフ、建機オペレーター、作業員と最新鋭の建機をセットで現場ごとに派遣し、機動力と施工力を最大化する体制だ。第二が進化する土木技術の積極的な導入。5年ごとに建機を最新鋭の高性能機種への更新を重ね、最新鋭の情報通信技術搭載機などを含め約50台を保有、これを含め創業以来導入したマシンは205台にのぼる。重機オペレーターも自社で育成する。第三が従業員との使命感の共有。社内教育で自社業務が社会の発展に欠かせないインフラに関わる重要な仕事であるとの認識を浸透させたうえで、若手社員や未経験で途中入社した社員が安心して働けるように先輩社員が職人として施工手順、安全確保策などを教えるマイスター制度も導入した。第四が環境重視の施工だ。土木工事は環境に影響を与えて建設物を作り出す仕事という認識の下、現場では粉塵や騒音対策も含め、自然環境や周辺環境に影響を与えない工法や作業手順を考えながら作業を進める。
 こうした経営努力が結実した姿が「使われやすい会社」だ。
「会社経営で大切なのは、常に謙虚さを忘れずにお客様からのご要望に柔軟に対応することだと思っています。大手ゼネコン様から工事を依頼されているのも、使われ易い会社としての評価が定着した結果だと思っています」
 1973年の創業から半世紀、確固たる信念が成長軌道を牽引する。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 開発工業
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建物を水から守るプロ集団の実力
防水工事の誠実な仕事ぶりで躍進

専門知識と技術に強み
多様な工法で的確施工


「作業中、見えなくなる部分などで如何に誤魔化さず作業するかで作業する人の価値と同時に建物の価値も決まると思います。材料の質や金額も大事ですが、一番大切なのは誠実さです」
 建物の防水工事を手がけて11年、『株式会社SAKAI』代表取締役の酒井昌彦さんが如何に誠実に仕事に向き合ってきたかを示す言葉だ。この姿勢が投影された仕事ぶりが評判になり、今では防水工事に特化したリフォームの仕事も来るほどだが、その業績の原動力は誠実さに加え、「建物を水から守るプロ集団」としての防水技術に関する専門知識とそれを生かす技術力だ。
「当社が手がける工事は、建物の屋上や屋根、ベランダ、バルコニーなど雨にさらされる場所を水から守る防水工事、劣化した外壁などの塗装を再生させる塗装工事、躯体のコンクリートとその上のモルタルの耐久性低下を防止する下地工事です。それぞれに様々な工法や塗料があり、防水や塗装の専門家である一級技能士の国家資格を持つスタッフが現場の状況を確認し、依頼主様の意向も尊重しながら、最適な工法や塗料を選んで提案し、施工します」
 その工法、防水工事では、液体状の防水材を施工箇所に塗布する「ウレタン塗膜防水」、塩化ビニルシートやゴムシートを下地に貼り付ける「シート防水」、ガラス繊維でできたマットを施工箇所に敷き、ポリエステル樹脂を塗布する「FRP塗膜防水」、アスファルトをコーティングしたシートを貼り重ねて形成する「アスファルト防水」、ひび割れに対する追従性が高く、各種下地に対しても優れた接着性がある「ポリマーセメント系塗膜防水」、サッシや外壁材の目地間などに弾性シーリング材を施す「シーリング工事」などがある。下地工事は、エポキシ樹脂注入工事、鉄筋爆裂補修工事、Uカットシーリング工事、左官工事などがある。塗装工事で使う塗料も、耐用年数3~5年のアクリル塗料、耐用年数5~7年のウレタン塗料、耐用年数7~10年のシリコン塗料、耐用年数10~15年のラジカル塗料、耐用年数15~20年のフッ素塗料、耐用年数15~25年の無機塗料など様々だ。
「防水工事から始まったこの会社ですが、そこから防水に特化したリフォームにも仕事が広がってきています。この流れを生かしてこれからはリフォーム事業も大きく育てていきたいと考えています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 SAKAI
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船舶の装置や構造の最適化で実力発揮
バラスト水の分析やSOx浄化装置設計

レトロフィットに精通
海洋環境の保全に貢献


 海洋環境の保全など海を行き来する船舶に課された国際的な義務を履行するための装置や構造の設計などの事業で声価を高めているのが長崎県佐世保市の『株式会社バラストセブン』代表取締役の佐藤克己さんだ。船舶業界大手で経験を重ね、機械装置の改造・生産性向上技術、レトロフィットエンジニアリングや船舶の構造などに関する専門知識と技術力が事業の実効性に投影される。
 事業の一つが新造船、就航船の「バラスト水サンプリング分析」。
「バラスト水は、船舶が他海域で船体を安定させるために注水し、積地で排出する海水のことで、海洋環境に影響を及ぼす水生生物の越境移動を防止するためにバラスト水管理条約で水生生物を一定基準以下にすることが義務付けられ、総トン数400トン以上の条約適用船舶は国際バラスト水管理証書を所持する必要があります。当社は対象となる船舶を訪ね、採取したバラスト水を当社や国内の研究所で分析を行い、証明書を発行します。また、中国の専門業者と業務提携を結んだことで日本国内のみならず中国全土でのサンプリングも可能になりました」
 もう一つが「SOXスクラバーの設置設計」。
「SOXスクラバーとは、船舶が使用する燃料油中の硫黄酸化物(SOX)を除去する装置です。SOXは、大気環境悪化や地球温暖化の原因になるとして国際海事機関の条約で燃料油中に含まれる量が規制されているため、C重油を使用する船舶には欠かせない装置です。SOXスクラバーを通る排ガスに海水やアルカリ水溶液などの洗浄水を噴射し、中和反応で脱硫するのが大まかな原理で、装置設置のための製作発注用図面、取付工事用図面を作成するほか、各船級への改造図面の承認取得も行っています。また、海外施工造船所への図面説明や工事立ち合い監督派遣も可能です」
 そして「3次元レーザー計測器(3Dレーザースキャナ)を用いた就航船の計測」。
 「当社では、国内、海外問わず、実際に現地へ赴き、船内の複雑な配管や構造物を高性能3Dレーザースキャナで撮影します。データを3Dモデルとして復元し設計に使用することで正確なリバースエンジニアリングが可能です。搭載機器メーカーや機種が決定していない場合でも柔軟に対応します。また、売船前に3Dレーザースキャニングを行い、そのデータを買主にお渡しするといった施工事例も近年増えています」
 佐藤さんは、船舶の機関設計のコンサルティングでも頼りにされる存在だ。
(ライター/斎藤紘)

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