ビジネスヒットチャート 2018


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
 
写真は、1979年科学映画「驚異の生体防御 -インターフェロンとガン-」第23回日本科学技術映画祭優秀賞を受賞作の海老名先生が研究している場面。(監修・指導のもと作られた)
著書「『免疫細胞BAK療法』によるがん治療のパラダイム・シフトーもうがんは怖くない」単行本 近代文芸社刊
その他「免疫細胞BAK療法ーがんと共生しよう」「科学者の心ーセレンディピティ」など著書10編がある。
『免疫細胞BAK療法』の予約:外来でのみの治療のため月2回仙台に通院可能であることが条件。指定した日時に免疫療法センターで説明を聞き、同意書にサインすれば受け付けられる。申し込み時は代理でも可。

代表理事 海老名卓三郎 さん
『免疫細胞BAK療法』開発者。東北大医学部卒。同大大学院修了。医学博士。米ペンシルバニア大留学。東北大医学部助教授、宮城県立がんセンター研究所部長、東北福祉大健康科学部教授を歴任。がんや免疫学に関する著書多数。
がんキラー細胞でがん治療
発明技術で免疫療法を確立

生存率が飛躍的に向上
がんの予防効果も発揮


 がん細胞を攻撃するリンパ球が、がん細胞を殺す瞬間を顕微鏡で捉えた世界初の映像がある。1982年の日本科学技術映画祭で優秀賞に輝いた科学映画「驚異の生体防御 インターフェロンとガン」。監修・指導したのが当時東北大学助教授でこの分野の研究をリードしていた『仙台微生物研究所』代表理事海老名卓三郎さん。研究でリンパ球の一種γδT細胞ががんを攻撃することを世界で初めて発見、「キラー活性を増強したリンパ球」の発明で特許も取得し、『免疫細胞BAK療法』を確立。がん治療にパラダイムシフトをもたらしたと評される。
 BAKは、BRM(生物学的応答調節物質)Activated Killer(活性化キラー)の頭文字を組み合わせたもので「生物製剤活性化キラー」という。
「がん細胞は、体の中で毎日1000個のレベルで発生していると思われますが、リンパ球の一種のγδT細胞とNK(ナチュラルキラー)細胞がそれを認識して殺していると考えられます。それを打ち破って1㎝位のがん組織になるには数年単位が必要。1㎝のがん組織は、10億個のがん細胞からできています。このがん細胞を攻撃する力を増強したγδT細胞とNK細胞を使って治療するのが『免疫細胞BAK療法』です」
 具体的には、がん患者から20㎖の末梢血を採血、同研究所に併設された免疫療法センター内の厳重なクリーンルームで無血清培地を使い、γδT細胞とNK細胞を14日間かけて100億個まで増やし、1時間かけて点滴静脈注射で戻す。
「この療法で1㎝未満のがん組織なら完全に消失させることができると考えています。また、ステージⅢ Ⅳの高度進行肺がんの症例では、手術や抗がん剤、放射線治療だと2年生存率は10%、5年生存率は5%と非常に低いのですが、『免疫細胞BAK療法』では、活性化増殖させたリンパ球が肺に100%到達するので肺がんに最も効果的であり、2年生存率が70%、5年生存率が50%と大きな差を示しています」
 画像診断検査では検出不可能な血中循環がん細胞を検知できるテロメスキャンという検査法と『免疫細胞BAK療法』を併用すれば、早い段階でがん細胞を叩くことができ、がんの予防が期待できるという。
(ライター/斎藤紘)

公益財団法人 仙台微生物研究所
免疫療法センター・仙微研クリニック
TEL/022-303-3044 Eメール/senbiken@mocha.ocn.ne.jp
ホームページ http://www.senmax.net/senbiken/

院長 小菅正義 さん
日本医科大、東京薬科大卒。医師と薬剤師の国家資格を併せ持つ。2007年9月、『池袋シティクリニック』開院。一般社団法人日本旅行医学会の認定医で海外へ行く人への旅行医学診療も行う。日本医科大学大学院脳神経外科学研究生。
飛蚊症・ドライアイ治療で実績
西洋医学・東洋医学の知見動員

高齢化に伴い増える傾向
漢方による改善策も追求


 視界にごみや虫のようなものが飛んでいるように見える飛蚊症(ひぶんしょう)。目が乾くドライアイ。高齢化や生活環境の変化などで増え続けるこれらの症状に、西洋医学と東洋医学の両面からアプローチし、治療実績を重ねているのが『池袋シティクリニック』だ。院長小菅正義さんは、薬剤師の国家資格を併せ持つ医師として、その深い知見と技術を生かして最善の治療法を追求してきた。
「眼球内には、卵の白身に似た透明なゼリー状の硝子体があり、99%以上が水分で、わずかにコラーゲン線維を含んでいます。年齢が進むとともに線維と水分が分離して中に空洞を形成し、それがさらに進行すると眼球の内壁から硝子体が離れて、線維の塊が眼球内をふわふわと浮いた後部硝子体剥離と呼ばれる状態になります。この線維の塊は、ものを見ている本人には影として認識されます。これが飛蚊症の本態で、生理的飛蚊症といいます。硝子体剥離自体は病気ではありませんが、網膜裂孔や網膜剥離という病気を引き起こすことがあるので注意が必要です。飛蚊症自体は、完全に消えることはありません。しかし慣れてくると、普段はその存在に気付かなくなります。問題は、網膜に穴が開いてしまう網膜裂孔や網膜が剥がれてしまった網膜剥離によって自覚される病的飛蚊症です。飛蚊症を自覚した場合には、早期に眼科で後部硝子体剥離の有無、網膜裂孔の有無をチェックしてもらうことが大切です。網膜裂孔だけの時期ですと、光凝固療法という外来で行える治療法で網膜剥離を防ぐことができます」
 ドライアイについては、検査から治療まで対応する。
「ドライアイは、正式には角膜乾燥症といい、涙の分泌量が減ったり、量は十分でも涙の質が低下することによって、目の表面を潤す力が低下した状態をいいます。その症状を調べる検査には、涙の量を調べる検査、目の表面の状態を調べる検査、涙の安定性を調べる検査があり、いずれも外来で行われ、比較的短時間で終わります。治療は人工涙液やヒアルロン酸製剤、涙が目の表面を均一に分布するのを助けるムチンというたんぱく質を産生する点眼薬を用いるほか、目頭の上下にある涙の排出口、涙点を栓で塞いで涙を眼の表面にとどまらせる効果を持つ涙点プラグという治療法もあります」
 西洋医学によるこうした治療のほか、漢方など東洋医学の観点からも検討を加えることができるのが小菅さんの強みだ。
「中国では、古来から多くの眼科書が書かれてきました。ドライアイは明代の医学書に登場しています。東洋医学では、病気を診るときは体全体の異常として捉え、解決策を求めていきます。飛蚊症については、病的飛蚊症の場合は眼科受診が必要ですが、生理的飛蚊症は漢方で改善する可能性を考えます。ドライアイは、五臓の機能のバランスが崩れることによって発症するという考えがあり、その角度から改善策を探っていきます。西洋医学とは違った角度から症状を考えることで治療の選択肢が広がります」
 小菅さんは、東京薬科大学と日本医科大学を卒業。薬剤師歴32年と医師歴16年のキャリアを持つ医・薬のスペシャリスト。大学病院で失明を宜告された患者さんの治療に携わった経験もあり、診療の中核は眼科。飛蚊症やドライアイのほかにも、結膜が黒目に三角形状に入り込んでくる翼状片からアレルギー性結膜炎、角膜潰瘍、緑内障、白内障、テクノストレス眼症、眼瞼痙攣、結膜下出血など様々な症状を診療してきた。
「患者さんの眼から全身、全身から眼への方針で診察し、状態を的確にとらえ、状況が少しでも改善できるように手を尽くしていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

池袋シティクリニック
TEL/03-3982-7373
ホームページ 池袋シティクリニック

上:『ビファインF』『うるおいラクト』
天井・壁オールステンレス張の100坪の新工場内部。
腸内では、よそ者は排除される。16種の菌たちの調和が大切。
『Sixteens®』 複合乳酸菌。企業様向け原料供給ブランド。
乳酸菌生産物質使用菌種(16種):Bロンガム、Bビフィダム、Bアドレスセンティス、Lアシドフィルス、Lブレビス、Lジェンセニー、Lパラカゼイ、Lガッセリー 、Lデルブリッキ、Lヘルベティカス、Lラクティス、Lカゼイ、Lラムノーサス、Lデルブリッキ、Eフェシ-ム、Sサーモフィルス
著書『不老『腸』寿』幻冬舎刊 864円(税込)
著書『『乳酸菌生産物質』に賭けた人生①』
日本シニアリビング新聞社刊 1,200円(税込)

代表取締役 村田公英 さん
電子工学系専門学校在学中に乳酸菌生産物質の生みの親、正垣一義氏経営の義報社に入社、大谷光瑞農芸化学研究所で乳酸菌培養技術を学ぶ。1969年、『株式会社光英科学研究所』設立。乳酸菌生成物とその製造方法、健康食品の製造方法などを発明。
乳酸菌生産物質を主成分に
飲む美容液とサプリを開発

製造を支える発明技術
乳酸菌を凌ぐ健康効果


 善玉乳酸菌が作りだす代謝物で、乳酸菌そのものより健康に有用な「乳酸菌生産物質」の製品で世界的に存在感を高めている『株式会社光英科学研究所』が飲む美容液『うるおいラクト』と腸能力に磨きをかけるサプリメント『ビファインF』を売り出した。主成分は、代表取締役村田公英さんが発明した製造方法で作り出し、精製した「乳酸菌生産物質」。乳酸菌製品に新たな一ページを加える開発だ。
 村田さんが発明した「乳酸菌生産物質」の生成方法は、国産無農薬大豆から作成した豆乳を培養基に、厳選された16種35株の乳酸菌、ビフィズス菌を種菌として植え、腸内温度に近似した状況下で120時間かけて発酵、その過程で分泌される代謝物をろ過して精製するプロセスから成る。慶応大学先端生命科学研究所とヒューマンメタボロームテクノロジー社が「乳酸菌生産物質」を遺伝子解析技術で解析した結果、アミノ酸が結合したペプチドやミネラル、ビタミンなど身体の健康に有用な352種類の発酵代謝物質が確認された。
「乳酸菌は、腸に届けても腸内細菌に排除されて、腸内で定着することが難しいのです。一方、乳酸菌生産物質は生きた菌ではありませんので、腸内細菌のバランスを整え、有用成分がダイレクトに体内に吸収され、免疫作用に直接働きかけて健康をサポートします」
 村田さんは、自社で生産する「乳酸菌生産物質」を『SixteensⓇ複合乳酸菌』と命名し、世界の乳酸菌関連商品メーカーに原料として供給するとともに、自社製品も開発してきた。新商品も主成分は、『SixteensⓇ』。『うるおいラクト』は、それにローヤルゼリーや大豆ペプチドなどの栄養素も配合した飲料。『ビファインF』は、善玉菌のエサとなる食物繊維やオメガ9で知られるオリーブ油、各種ビタミンを配合した。
「当社の乳酸菌生産物質を配合した化粧品は、フランスの化粧品メーカーが中国市場で販売していますが、美容飲料は当社のオリジナル。紫外線で低下した皮膚のバリアー機能の改善作用などが確認されています。いずれの商品も腸内フローラのバランスを整えることに主眼を置いて開発しました」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 光英科学研究所
TEL/048-467-3345 Eメール/btob@koei-science.com
ホームページ http://www.koei-science.com/

因果律に基づいた詳細な運命プログラム『ライトマスターチャート』

代表理事 天河りえ さん
治療師の国家資格取得後、スポーツ医学とリハビリテーションを学び、高校野球、実業団女子バレー部などのメンタル&ボディトレーナーとして選手に携わる。治療師の資格を活かし、世界中を飛び回る経験をし、セラピスト、ヒーラー、カウンセラーなどの講師として2万人以上の人々のカウンセリング、鑑定などを行う。2014年『一般社団法人マスターオブライフ協会』を設立。
「宇宙人生理論」を元に運命の
レベルアップを促す『NE運命解析学Ⓡ』

新時代の
『NE運命解析学Ⓡ』とは


「宇宙人生理論」というコンセプトの下、人生とは何か、運命とは何かを徹底的に研究し、この時代を選んで生れた魂の目的を知り、運命をレベルアップさせるための学問がある。『一般社団法人マスターオブライフ協会』の代表理事天河(あめかわ)りえさんが生み出した『NE運命解析学Ⓡ』。宇宙法則に基づく人生研究の理論との出会いをきっかけに世の中の変化を観察、研究、老子の言う生き方の神髄、世の中の仕組みの裏側、人間を苦しめる思考の構造などを自らの実体験で理解し、その成果を学問として構成した。
「私たちの世界、地球、宇宙は、1日に昼と夜が交互にあるようにすべてを貫く一つの法則で動いています。陰が極まると陽になり、陽が極まると陰になるサイクルを繰り返しながら、全体は次の進化したステージのプログラムへとレベルアップするようになっています。今、宇宙はこれまで2500年続いた夜の時代のサイクルが切り替わり、次のステージのプログラムへと大きくシフトしようとしています。思考、生き方、日常の生活スタイル、幸せになる考え方さえもシフトを促されることになります。この類稀なタイミングの時代に幸せになるための生き方を宇宙人生理論と定義し、過去のパターンに陥る運命から解放されて、これからの時代により良く生きるための認識や叡智を提唱するのが『NE運命解析学Ⓡ』です」
 天河さんは、「宇宙人生理論」に基づく具体的な時代の変化、その中でより良く生きる生き方を学べる『未来塾』や「『NE運命解析学Ⓡ』によって人生に希望やより良い方向性を見出せる『NE運命解析学Ⓡ』の個人セッションを行っている。また、『NE運命解析士』を要請する講座も開設している。講座で使うのが『ライトマスターチャート』。
「『ライトマスターチャート』は、大宇宙の構造を模して作られていて、運命プログラムがすべて書かれています。前世と家系の繰り返しの思考、行動パターンの記録、培ってきた形質、才能、運の傾向など人生に影響する基本情報です。平面に書かれたことのみではなく、立体的に深く読み解くことができます。『NE運命解析士』は、ライトマスターチャートを観ながら、何をどうすれば、シフトしていく時代に、人生が良くなるのかを伝えていきます」
 カウンセラーでも、コンサルタントでも、占い師でもない新たな時代の幸せになる生き方を伝える人生の導き手、それが『NE運命解析士』だ。
(ライター/斎藤紘)

一般社団法人 マスターオブライフ協会
TEL/050-3703-2611 Eメール/info@masteroflife-ne.com
ホームページ https://ne-masteroflife.com/

採用選考のカジュアル面談。
一致団結して地域に貢献。

代表取締役 長田芳郎 さん
1928年創業の『長田建設工業株式会社』代表取締役に2012年に就任。静岡県建設業協会労務委員会役員。伊豆下田法人会理事。
地域貢献意識が鮮明な経営
建設土木で90年の歴史刻む

ブロック塀見直し喚起
リゾートライフに対応


「アットホームで距離を近く感じた」
 90年の社歴を持つ『長田建設工業株式会社』が2018年の採用選考から導入したカジュアル面談を受けた学生の感想だ。会社幹部との会食、観光地巡りも組み込んだ新しい試み。
「楽しく仕事をしていただくには、地域の魅力を知ってもらうことも大事」
 代表取締役長田芳郎さんの思考回路が常に地域に向かう一例だ。
 大阪府北部地震で女児が犠牲になったブロック塀倒壊後には、地域に多くのブロック塀があることに着目、塀の見直しを逸早く呼びかけ、危険な塀の撤去、安全な塀の設置に助成金制度があることを発信した。
 先代の父親の後を継いで経営を担ったのは、2014年。建築士や建築、土木、造園、管工事、舗装の施工管理技士資格保有者を含むスタッフを牽引。民間、公共を問わず幅広く建設、土木工事を請け負い、南伊豆にリゾートライフを求める新築需要にも応えてきた。
「長年にわたって培われてきた確かな技術力でこれからも地域社会に貢献していきたいと思っています」
 創業100年に向けて躍進する決意は堅牢だ。
(ライター/斎藤紘)

長田建設工業 株式会社
TEL/0558-62-0313 Eメール/info@osadakensetsu.co.jp
ホームページ https://www.osadakensetsu.jp/

土木工事、解体工事、自社社員での工事完工を目指し、責任施工で取り組む。
代表取締役 髙木重考 さん
運搬業や産廃の収集運搬、リフォーム関連会社の営業職を経て、2003年独立、2011年『株式会社功樹』設立、代表取締役に就任。外壁塗装工事、土木・外構工事、解体工事、電気・太陽光工事、空き家管理・草刈りを受注。
仕事に向き合う心構え重視
工事の意義を胸に信頼獲得

塗装工程を写真で管理
解体工事を貫く美意識

「誠心誠意仕事に取り組み、相手に感動を与える」
 外壁塗装工事、土木・外構工事、解体工事、電気・太陽光工事などを手掛ける『株式会社功樹』代表取締役髙木重考さんは、仕事に向き合う心構えと工事一つひとつの信頼性を重視して業績を伸ばしてきた経営者だ。
「外壁塗装工事は、自社一貫体制で施工し、工程全てを写真管理して完工後、工程通りの施工が成されたか文章でご説明します。土木・外構工事は、先人が築いた土木技術を大事に進化形も学び、完璧な工事を目指します。解体工事は新たな建物を創り出す起点であり、美意識をもって取り組みます。電気・太陽光工事は、今後の人類のエネルギーと共に成長する企業で在りたいとの思いで多様なニーズに対応しています」
 髙木さんの経営理念は、土木施工管理技術者や電気施工技術者、電気工事士、高圧ケーブル工事技能士、庭園士などの有資格者を含むスタッフに徹底され、その信頼度の高い仕事ぶりが評価され、民間の施主に止まらず、官公庁や自治体などからも高難度の工事の依頼が来る。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 功樹
TEL/O22-797-5194 Eメール/info@kouki46-1.co.jp
ホームページ http://kouki46-1.co.jp/

屋久杉で作ったダイニングテーブル
ケヤキの一枚板で作製したパソコンデスク

代表取締役 三矢昌行 さん
1988年に起業し、大工職人を率いて愛知県の西三河地域を中心に手作りの新築やリフォーム、家具づくりで実績を重ねる。職人育成にも力を注ぎ、弟子の職人が鉋削りの技を競う削ろう会で優勝。
素材・工法にこだわる職人魂
施主の想い叶える手仕上げ

適材適所に国産材使用
空気循環で快適性実現


 鉋(かんな)掛けで1μの薄さを勝負する削ろう会の記録「鉋 削りの技法」が2018年1月に刊行された。この中で檜の節持ち材を削る技を示した『有限会社三矢建築』の代表取締役三矢昌行さんは、「三矢棟梁」として大工仲間に慕われてきた職人だ。施主の想いと建築にかける職人の想いを重ね合わせて進めるこだわりの家づくり、家具づくりは信頼が厚い。
「当社が手掛ける家を『想』のこもった手作りの家といっています。特長は三つ。一つは、手で仕上げるということ。艶が良く、汚れが着き難くなり、木が長持ちします。二つ目は、丈夫で耐久性のある国素材を使うこと。通し柱には、基本的に国産ヒノキ7寸角を使い、構造材も基本的には国産材。一本一本吟味して適材適所に使います。三つ目は、エアサイクル工法。家の骨組みを断熱材で包んで床下、壁、屋根裏を空気が循環する層を形成する工法で、湿気を抑制するので家が長持ちしますし、ランニングコストも換気口の開閉の電気代だけで済みます」
 素材と工法へのこだわりが住まいに潤いと快適性を与える。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 三矢建築
TEL/0563-73-6190 Eメール/mitsuken1975@katch.ne.jp
ホームページ http://mituyakenchiku.com/

代表 伊東伸治 さん
新潟県上越市出身。中学を卒業後、大工仕事の親方に弟子入りし、約4年間、兄弟子と切磋琢磨しながら修業に励み、独立。下請けから始め、今は元請けとして受注。建築一式工事、 住宅基礎工事を手掛ける。
親方に見込まれ大工職人に
匠の技と職人魂で信頼獲得

元請けとして仕事受注
職人との人間関係重視
 中学時代、就職が決まっていた自動車整備会社にアルバイト先の親方が無断で断りの連絡をしてしまったという笑い話のような出来事をきっかけに大工職人の道を歩み始め、今では、家づくりの設計から内装、外装のデザイン、施工までこなす実力派として信頼を集める大工職人がいる。『総合建設業 伊東建築』の代表伊東伸治さん。長年の現場経験で培った匠の技と施工で決して妥協しない職人魂が施主に笑顔をもたらす。
「独立当初は下請け仕事でしたが、今は元請けとして各方面から仕事を受けるまで会社が成長しました。仕事を依頼する塗装や左官、設備工事などの多くの職人との人間関係を大事し、緊密に連携しながら、施主様の想いに沿って快適で暮らしやすい家づくりを心掛けています」
 今、自宅の隣に、息子、伸孝さんの家を建築しているが、後を継がせる気はない。親方や兄弟子の仕事を見て技術を盗み、自ら積極的に学んで腕を磨いてきた来し方を振り返りつつ、「息子は息子で一生懸命頑張ってくれればいい」と成長ぶりに目を細める。
(ライター/斎藤紘)

総合建設業 伊東建築
TEL/025-530-3468


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605