ヒットの予感!! 2019


イギリス生活情報誌 
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飽食の時代と呼ばれて久しい現代に、「豊かさとは何か?」「生きがいとは何か?」を問い続けるための教室「サンクス・マザー」が横浜市にある。この代表である齊藤さんは、かつて自身のストレスや体調不良、ダイエットの失敗から健康を「心・体・お金・人」からトータル的にコーディネートしている。その活動の一つとして経営者専門の健康コーディネーターとして新宿を拠点に全国で活動をしている。自分が倒れたら売り上げがガクンと下がるひとり経営者、日本の生産性を生み出すトップ世代のライフスタイルを変えることにより社会にも大きな変化をもたらすことができると信じ活動をしている。


きっかけはご自身が痛感した健康の重要性



7歳の頃から結婚するまで続けたピアノ。発表会にて。
ー最初に、ご出身はどちらで、どのような所だったのかお聞かせ下さい。
齊藤 東京都下の調布市です。深大寺という有名なお寺が近くにあって、緑豊かな、のどかな環境でした。結婚するまで暮らした場所で、今でも好きですし、懐かしいです。

ー子ども時代の思い出といったようなものは?
齊藤 7歳の時からピアノを習ってまして、勉強やスポーツは、自分では嫌いとか苦手とかいう意識はそれほど持っていなかったのですけれど、なぜか、何をやらせても駄目な子で(笑)、特技と言えるのはピアノだけ、みたいな。

ーそうしますと、将来は音楽の道に進みたかった?
齊藤 中学生の時は、そうですね。音楽の先生になりたいな、と思ってました。高校生の時は、漠然とですが、看護師さんに憧れてました。そのあたりの意識は、周りの女子中高生と何も変わらなかったと思います。

ー部活とか、何かされなかったのですか?
齊藤 高校時代はサッカー部のマネージャーになりました。国立競技場を目指して(注・全国高校サッカー大会の準決勝と決勝、それに開幕戦のみ国立競技場で試合が行われる)みんな頑張ってましたよ。


恩師と出会った高校時代。
ーサッカー部の女子マネージャーと言いますと、男子にモテモテのイメージがありますが(笑)、実際のところはどうでしたか?
齊藤 実際のところをお教えしますと、女子マネというのは、二通り存在するんですよ。ひとつは今おっしゃられた、マドンナ的な存在。もうひとつ、面倒見の良さだけで続く、お母さん的な存在があって、私はズバリ後者だったんです(笑)。女子高生の当時からお母さんキャラだったんですね。

ーその後、大学に進まれたわけですね。
齊藤 いえ、実は高校卒業後、すぐに進学したのは短大でした。本当は看護学校に進みたかったのですが、親の反対があり短大に進むことになったのです。だから、何を勉強したい…モラトリアム期間と考え進学しました。そこで出会った教授の影響で大学への編入を考え進学することになるのです。

ーそうしますと、最初に就かれたお仕事というのは?
齊藤 短大を出まして、そのまま研究室に残って教授秘書をしていました。研究助手という職種でもあり、講義の助手をすることもありました。また、学生に対して勉強や就職への悩みに対する個別相談もしていました。そういった仕事をする中で大学への編入試験を受け大学に進学すると同時に退職をしたのです。

ーその、今までのお話を聞くにご自身のやりたいことをやってきたように思うのですが、いつ健康に強く関心を持たれたのでしょうか? それとも何か他のきっかけが?
齊藤 先ほど子ども時代の夢は音楽の先生だったと言ったと思うのですが、その夢はとても強いものでした。でも、小学5年生の時に原因不明の突発性難聴になり右耳の聴力を全く失ってしまったのです。それをきっかけに音楽の道にいくことを諦めたのです。10歳から約10年間大学病院に通いました。そこで受けた検査は今でも忘れない辛くて苦しい記憶です。大人の私なら理解はできることもありますが、子どもでしたからその検査が実験をされているように感じたのです。もちろん大学病院ですから当たり前なことなのかも知れませんが。きっと、無意識に健康の大切さを意識したのはその頃だったと思います。それから、短大に勤務していた頃、今でいうパワハラがありまして、ストレスから突然歩けなくなるということがありました。その時に、心と体はつながっているのだということに気づかされたんですね。その後結婚し、第一子を出産したわけですが、出産後、半年もしないうちに体調を崩してしまいましてね。私にとっても初めての出産と育児で、さっぱり事情が飲み込めないうちに、難病指定されてしまったんです。40日ほど寝たきりで、薬も大量に投与され、それまで母乳で育てていたのですが、母乳を断つように言われましてね。第二子はもう、あきらめて下さい、とまで言われて、その時のショックは忘れませんよ。そんな思いまでさせられたあげく、最終的には誤診だったと分かったんです。

ー誤診? まったく違う病気だったということですか?
齊藤 どうやら、育児疲労が原因で風邪をこじらせ、その時に飲んだ薬の副作用が問題だっただけなんです。今はこうして、笑い話みたいにお話しできるようになりましたけど、当時はねえ。あの薬漬けは一体なんだったんだろう、お医者さんが信じられないとしたら、一体誰を信じたらいいのだろう、って。やっぱり自分の体は自分でしっかり管理して行かないと駄目なのだろうなと強く思いまして、それがまあ、大きなきっかけということになるかも知れませんね。


20代の頃。
ーご自身の身体を管理していくことに気づかれて、何か具体的にしようと思ったことや、そのきっかけのなるものはあったのですか?
齊藤 まあ、ひどかったことは事実ですよね。おそらく投与された薬の副作用もあり食欲も増進してしまい運動しようにも身体がだるい。そんな生活は3年くらい続きました。そして、娘が4歳になったばかりの頃でしたけど、「ママ、綺麗になって」と一言。紆余曲折じゃなくて、直球が来たんです(笑)。それで、本屋に行けばダイエットの教本みたいなのが山積みですから、買い込んできては色々と試してみたんですね。そんな中で、マクロビオティックと出会いました。あれを我慢しろ、これをやめろ、ではなくて、美味しくいただけて無理なく続けられる。実際に効果も素晴らしかった。たちまちはまって、スクールにも通い、これを広める仕事に就こう、と決意したようなわけです。ここでどうしても伝えたいことがあるのですが、マクロビオティックというと玄米菜食のイメージをお持ちの方が多いのですが、私は単なる食事法を広めたいわけではなかったのです。私が思うマクロビオティックとは生き方を考える物差しのようなもので、食事は単なる手段に過ぎないと思っているのです。もちろん食事を整えることは大切ではありますが、そこにばかり捉われて他のものが見えなくなるリスクは結果的に健康からは遠のいてしまいます。それぞれにあった健康を多面的にみていく必要があると感じたのです。きっかけは食事でもいいのだろうということで自宅で料理教室をすることにしましたが、今では育児や介護に悩む女性たちの生き方教室みたいな料理講座になっています。

ーそのスクールの先生から、強い影響を受けたわけですね。何という方でしょう?
齊藤 虻川吾郎先生です。マクロビオティックの枠にとらわれず、色々なことを学ばせていただきました。九星気学も手ほどきしていただきましたね。これは、生年月日の吉凶と方位学を組み合わせたものなのですが、バイオリズムの先駆的な考え方でもあるのです。それと、高校3年の時の担任だった井草幸夫先生からも、強い影響を受けてます。今そこにないもの、自分に備わっていないものを求めるのではなく、目の前にあるもので何ができるかを考えるべきです、という言葉は、今も私の胸に刻まれています。

ーその教えが、現在の活動にも活かされているわけですね。具体的に、どういったことでしょうか。
齊藤 味もよく健康にもよい料理を作りたい、と。でもそのためには、高価な調理器具を一式そろえないと駄目ですよ、と言われたら、皆さんどうでしょうか。何やらうさん臭い商売じゃないのかと疑われたりしませんか。台所の鍋と包丁だけで、冷蔵庫の余り物を使っても、そこは工夫次第、腕次第じゃないですか、と、こう言われた方が、みなさんやる気になって下さるんじゃないかと思うわけですよ。一事が万事で、人生は、とかく思い通りに行きません。でも、そんな中で自分に今何ができるだろう。そういう考え方から離れないことこそ、本当の意味で、一生懸命に生きて行く、ということなのだろうと。私は先生の教えをそんな風に解釈し、実践しています。


経営者の方へのカウンセリング。
ーなるほど、その料理講座が最初の活動だったのですね。Thanks motherでは料理だけではなく経営者の方向けの疲れない身体を手に入れるための鏡を使った「自己認識型ダイエット講座」「健康診断対策講座」が大好評だとうかがいました。それも齊藤さんが恩師から伝えられた人生観に立脚しているわけですね。でも、なぜ経営者専門に講座をしようと思ったのですか?
齊藤 私自身、ひとり経営者で自分が倒れてしまったら売上げがガクンと下がってしまうわけですよ。集客や経営の悩みを持ちつつ、講座もしなくてはならない。お付き合いの飲み会も週に3回はあるのです。でも、お陰様で健康なんです。この年齢になっても週に2回は徹夜をしても大丈夫だったりします。そんな生活をしていることを知った知人の経営者から、「どうして疲れないのか? なぜ倒れないのか?」と聞かれたんです。そして私の独自の健康法をお話したら自分も実践したいとおっしゃられて、そのノウハウを教えるうちに皆さんの健康への意識が変わっていったのです。それが、単に体が健康になっただけでなく、心にも余裕がでてきたとおっしゃる方がほとんどで、自分が倒れたらどうしようという不安がなくなり、自信をもってビジネスを進めることができるようになったそうなんです。経営者自身の健康は会社の売上げに直結している。日頃の体調管理がしっかりとできていれば、ちょっとくらい飲みすぎても、翌日はしゃっきと目覚めて、また元気に働ける。そういう身体を手に入れてほしいのです。

ーサラリーマン社会では、偉くなればなるほど、接待とかで外食することが多くなるので、なかなか難しいのではないか、と思えますが。
齊藤 そこをどうすればよいのか、というのが私どもが取り組んでいるテーマなのですね。忙しくて外食ばかりの芸能人でも、自己管理がちゃんとできている人は、年を重ねても綺麗じゃないですか。さっきの話にも通じますが、あの人達は生まれつき綺麗なんだとか、綺麗でいるのも仕事のうちなんだとか、そんなことばかり言っていては、何もできずに終わってしまいます。体調管理というのは、何も外見に留まる話ではありませんしね。間もなく今秋11月に、売上げアップのための「ダイエット講座」「健康診断対策講座」を新宿で開講します。

ーなるほど。言われてみればこのごろは、サラリーマンが読む週刊誌でもコンビニで売っている食材の何を食べれば健康でいられるか、みたいな記事を見かけます。
齊藤 そういった記事については、内容を読んでからでないと評価はできませんが、皆さんがそれだけ健康に関心を持つようになったのは、とても良いことだと思いますね。私どもでは、より身近な健康問題にも対応できるよう、花粉症の症状の改善に効果のあるメニューとか、サラリーマンの方向けに、仕事の効率アップに繋がる外食メニュー、といった提案もさせていただいております。私どもの教室で人気のこの2つの講座は受講中の再現性、卒業後の継続性がともに100%なんです。これが私どもの取り組みに対する、皆様からの信頼と評価につながっているのではないかと考えております。


現在のご家族と。
ーさぞやお忙しいことと思いますが、休みの日にはどのようなことを?
齊藤 純粋に自分のための休みというのは、ないですねえ。時間を見つけて、娘たちの買い物に付き合ってあげたり、家族との食事を楽しむ程度で。時間があったら、歴史的建造物とか、神社仏閣を見て回りたいと思ってます。昔から好きなので。それと、実は最近、お付き合いでゴルフを始めたのですが、これが面白くて(笑)。もっとプレーする機会があればいいのにな、と思ってます。

ー最後に、将来のヴィジョンをお聞かせ下さい。できれば仕事とプライベートの両面で。
齊藤 壮大な夢だと思いますが……、日本という国は、幸福度ランキングで、調査対象となった156カ国中、56位なんです。しかもここ数年、順位が下がり気味な傾向がある。これだけ豊かで何でも手に入って、治安も良い国が、一体なんということでしょうか。やはり食生活とか人間関係から、ストレスを抱えてしまっている人が、それだけ多いのですよ。そうした日常生活面での環境を改善することで、幸福度ランキングで1位を争えるような国にして行きたい。具体的には、人と関わることが密接な職場、医療、介護、教育現場…で働く人に、生きがいやりがいを感じながら働ける職場環境をつくる手伝いをしたいと思っています。少子高齢化が進む今後の日本で、この分野での人材の確保は大きな課題であることは間違いないでしょう。そこで働く人々の「心・体・お金・人」すべての面でサポートできるようでありたい……コーディネートして行かないと。多くの専門家とチームで取り組むことになると思います。今夏より税理士、弁護士といった士業の専門家の方や、トレーナーやカウンセラーの方などとパートナーを組み、活動に向けての準備を始めています。プライベートでは、子育てと介護に追われる日々ですが、そろそろ自分たちの老後の過ごし方も考えておかないと、といったことを、夫婦で話し合っています。





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