ヒットの予感!! 2019


イギリス生活情報誌 
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岐阜県のショッピングセンター内に「垂井ファミリー接骨院」を開業している問山さん。「患者さんを家族(ファミリー)のように想い施術していきたい」という意味を込め、垂井ファミリー接骨院と命名した。院長をはじめ、スタッフ一同、アットホームで通いやすい接骨院を目指している。同院では単に痛みをとるだけではなく、なぜその痛みや症状が起こったのかを追求し、日常生活動作のアドバイスを行い再発防止に努めている。夜8時までの受付、スマートフォンの専用アプリで最新情報やクーポンを入手できるなどの工夫で、地元の患者さん達の支持を集めている。


走り続けた末に見つけた柔道整復師の道



0歳時。自宅にて。
ー岐阜県のご出身ですか?
問山 はい。生まれも育ちも養老町です。だいぶ変わりましたけどね。

ーどのようなお子さんでしたか?
問山 いたって普通の子どもでした。近所の子ども達と年中集まっては、空き地でボール遊びをしたり、クワガタとか取りに行ったり。

ーアウトドア派だったのですね。スポーツとか部活は?
問山 小学校では剣道、中学ではソフトテニス。高校では陸上部に所属しました。陸上にハマったきっかけですが、ちょっと笑われそうな話なのですが、テレビや漫画の影響で忍者に憧れまして(笑)。あんな風に走れるようになりたいものだ、と(笑)。で、実家で犬を飼っていたのですが、この犬が柴犬なのですが、散歩に連れ出すと突如として猛ダッシュするクセがあったんです。一緒に走ってるうちに、少しは早くなったような気がしてきたし、いっそのことこれを日課にしよう、と決心しまして。サボることのないように、折り返し地点と決めた神社で、必ずお参りをする。帰りがけには先祖のお墓に手を合わせて水を替えてあげる、ということに決めてました。そうこうするうちに、走ることが大好きになって、高校では陸上部に入ったというわけです。

ーそれもそれで、今時の中学生らしくない、奇特な心がけですねえ(笑)。陸上は、ずっと続けられたのでしょうか?
問山 いや、それが……高校の部活で毎日暗くなるまで走り続けて、帰ったらもう、へとへと。日課と定めていた犬の散歩もできなくなってしまい、色々考えたのですけど、最終的には2年の途中で退部して、日課に復帰しました。


小学生の頃に剣道大会で。(写真一番右)
ー他に何か、子どもの頃の夢と言ったようなものは? つまり、大人になったらこんな仕事をしてみたいとか、ありましたか?
問山 さっきアウトドア派と言われましたけど、本当はそれ以上に、小さい頃から絵を描くのが好きで、漫画家かイラストレーターになりたい、と考えていたんですよ。結構、真剣に。実際に高校を出たら、その方面の専門学校に進もうと思っていたほどなんです。だけど、昔も今も、将来の安定というものがまったく見込まれない仕事じゃないですか。家族全員、大反対。僕自身、それでもやるんだ、と言い切るほどには、自分の才能に自信を持ってなかった。絵の道は泣く泣く断念して趣味にとどめることに決め、三重県の方の大学に進みました。

ー専攻は何を?
問山 学問ではずっと歴史が好きでしたので、その関係です。詳しく語るほど、ちゃんと勉強していませんが(笑)。ただ、就職先に選んだのは老舗の旅館でして。あまり将来を考えず、ただ色々なお客様と接することができて、楽しく働けるんじゃないかと。でも、そういう安易な考えで就職したものですから、非常に苦労しましたよ。4年間そこで働いたのですが、後になってみますと、社会常識やマナーをたたき込まれ、様々な目的で泊まりに来られる、様々な職業のお客様と触れあうことができましたから、大学での勉強以上に、貴重な人生勉強をさせてもらった4年間だったと今は思ってます。


大学生の頃。
ー接骨院を開くことになったのは、何かきっかけでも?
問山 私は長男でもあり、いずれは地元に帰って仕事をするのがよいのだろうけど、でも自分に何ができるのか、そんなことを考えるようになってきたんですが、その頃、整体やカイロプラティックをやっている先生と偶然知り合いましてね。東洋医学に興味を持ったんです。そこで自分なりに勉強し、色々と調べてみた結果、国家資格である柔道整復師の資格を取って開業するのがよいだろうということになって、あらためて専門学校の門を叩いたようなわけです。

ー私のような素人には、接骨院と整体院とカイロプラティックが、それぞれどのように違うのか、よく分からないのですが、今のお話をうかがいますと、どうやら看板が違うだけではないみたいですね。素人にも分かるようにご説明いただけませんか。
問山 そうですね。たしかに名称はまぎらわしいですし、やってることはどこも同じ、というような誤解も広まっています。ごく分かりやすく言いますと、柔道整復師の資格を持つ者が経営する「接骨院」は国家資格として厚生労働省の認可を受けていますので、ケガの治療には保険がききます。スポーツでありがちな捻挫とか脱臼、骨折や肉離れはもちろん保険対象になりますし、交通事故による首の痛みなども、自賠責保険や任意保険を使って通うことができます。


勤務時代、研修にて。
ー我々の業界には、長時間のデスクワークで腰を痛める者が多いのですが、それも保険治療の対象になりますか?
問山 疲れやこりによる痛みの症状はケガではないですので、保険外で対応しております。個別具体的な症例については、医師法との絡みもあって、ここで申し上げられることは限られますが。

ー話を戻しまして、専門学校を出てすぐに開業されたのですか?
問山 いえ。資格のあるなしと仕事ができるできないは、別問題ですから。卒業後しばらくは、愛知県内の大きな接骨院に勤めて、経験を積ませてもらってました。そんな折、実家に近い垂井町、つまりここですが、この土地で開業しないか、と勧めてくれる人がおりまして……。ちょうどその頃、幼い頃から可愛がってもらっていた祖父の体調が思わしくない、という話も聞いたんです。もともと、いずれは地元で働くという気持ちがあったわけですし、祖父にも、自分が成長した姿を見せてあげたい。色々な意味で、これはチャンスに違いない、と考えるに至ったわけです。

ー柔道整復師とか接骨院と聞きますと、ボキボキやられて痛い、というイメージを抱きがちなのですが、先生のところではそうではない、ということですね。本当に、全然痛くないのですか?
問山 まず当院はボキボキする矯正はしておりません。なるべく心地良く安心できて、効果のある施術を心がけております。個別具体的な症例についてまでは、一概にこうだとお答えできませんし、施術も万能ではありません。ただ、からだの色々な不調も、骨盤や姿勢の問題が関係してくる、というのは事実ですし、逆に言えば骨盤・姿勢矯正をすることによって、これまで「運動不足」の一言で片付けられていた症状も含めて、体調を根本から改善して行けます。そのためには、日常動作のクセなど、患者様の意識の改善も必要になってきますので、私どもでは、懇切丁寧なカウンセリングに取り組んでおります。


患者様からの差し入れ。
ーそうした姿勢が、ファミリー接骨院という名前にも反映されているのですね。
問山 おっしゃる通りです。先ほど、柔道整復師とか接骨院と聞くと、痛い目に遭わされるんじゃなかろうか、などと思われがちだと言われましたが、全然そんなことははありません。施術やカウンセリングもそうですが、何よりもまず、ここに来れば実家に戻ったようにリラックスできる、と言われるような場所でありたい。職場の雰囲気としても、フレンドリーを超えたファミリーのようでありたいと考えておりますので。具体的には、キッズスペースを設けて、お子さんを連れて買い物に出たお母様が、帰りにちょっと立ち寄って施術を受けることができるようにしてあります。時間の節約にもなりますけど、そうしてお母様の体調が改善されれば、自然と機嫌も良くなり、それはお子様にとっても幸せなことではないですか。患者様のご家族も、私のファミリー。そういう姿勢を体現した、なかなかよい名前でしょう(笑)。この名前に恥じないようにしていきたいものです。

ーお仕事に対する情熱には感服いたしますが、休みの日には何を?
問山 当院は年中無休ですし、現場の仕事以外に、経営面での仕事も色々あって、純粋な休みなどなかなか取れない、というのが悲しい現実なのですが、時間を見つけては興味のあるセミナーに参加したり、勉強会のようなものにはできるだけ顔を出すようにしています。あと、基本的に好奇心の強い人間ですから、プライベートで訪れたことのない場所に行ったり、食べたことのないものを試すというのは大好きですね。前にも言いましたが、歴史も昔から好きなので、いつかまとまった休みが取れたら、史跡巡りの旅なんか楽しいだろうなあ、などと夢見つつ、今日も忙しく働いています(笑)。


北海道旅行。
ー興味のあるセミナーや勉強会とは、やはりお仕事の関係ですか?
問山 実は今、古武術を勉強しているんです。余計な力を使わずに重い物を持ち上げたり、日常生活や介護などの現場でも応用できると思いまして。将来は、医療・介護の現場に広めるようになりたいものです。

ー他に、仕事の将来像はどのように考えておられますか?
問山 医師会、中でも整形外科の分野と、接骨院業界との間には、治療対象がかぶっているという事情もあって、悪く言えば市場の奪い合いとか、もろもろの対立感情が存在するのが現状なのです。それは決して、患者様の利益になりません。そもそも西洋医学と東洋医学は、それぞれの良さがある反面、単独では患者様への対応に限界があるものですから。

ー具体的に、どういうことでしょうか。

開業時にスタッフと。
問山 たとえばベテランの柔道整復師や整体師になりますと、問診や徒手検査で、椎間板ヘルニアを起こしているな、と分かるようになるんです。けれども、MRIを撮らずにそういう診断を下してしまうのは、非常に危険なことです。可能性は低いのですが、ガン細胞があっても、同じ場所が同じように痛むことがありますしね。一方、椎間板ヘルニアであったとして、西洋医学オンリーの行き方で、まずは痛みを抑えるブロック注射、それで駄目なら手術。これで全てが解決するのかと。やはりああいう病気は、日常生活における姿勢の矯正も含めて、気長に治療して行きませんと、再発率が非常に高いですし。ですから私は、東洋医学と西洋医学、それぞれの良さを組み合わせて、医師会と接骨院業界も対立するのでなく協力しあって「患者様ファースト」の体制を築きたい。医師とも情報を共有して信頼されるようになれたらよいな、と思っていまして、そのためには、先ほどの古武術の応用など、東洋医学をさらに深める一方、関連する西洋医学も、もっともっと勉強しなければ、と思っています。





垂井ファミリー接骨院
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