今の大ヒットはこれだ!! 2019


イギリス生活情報誌 
月刊
ミスター・パートナー
〒160-0022
東京都新宿区新宿
2-15-2岩本和裁ビル5F
TEL.03-3352-8107
FAX.03-3352-8605
 
代表取締役
清武修一 さん
国立有明高専建築学科卒。一級建築士。設計事務所で店舗、事務所、医院などの設計を経験。上場企業の建築ディベロッパー勤務を経て、2002年、父親が創業した『株式会社清武建設』に入社、事業承継し、2004年、一級建築士事務所設立。

下:「親の目が届く、宿題の場」デザイン賞受賞作品
設計に光る明確なコンセプト
快適さを追求し満足度最大化

顧客の幸せをイメージ
建築家集団の力を結集


「親の目が届く宿題の場」
 福岡市の一級建築士事務所『株式会社清武建設』の代表取締役清武修一さんが日本最大級の工務店ネットワーク「JAHBnet(ジャーブネット)」主催のデザインコンテストでしあわせデザイン賞を受賞した作品だ。床高1m以内の中2階で、子どもの勉強する様子を見れるが、リビングより適度に分離し、常に家族の気配を感じられるユニークな設計が高く評価された。この例に限らず、清武さんが設計する家はコンセプトが明確なのが特長だ。
「当社の特長は、①人件費削減のため、営業マンはいません。建築士のみで運営しています。そのことが、建築士に直接相談し、その場で様々な家づくりの疑問を解決するというメリットにも繋がっています。②モデルハウス維持費(建築費)削減のため、ご見学できる完成直前(お引渡し直前)の新築物件が常にあるために、予約制ですが、個別にしっかりとご説明させていただきながらご見学いただき、家づくりのイメージを描いていただきます。③ご家族皆様の家づくりのご希望を、建築士がしっかりと『ヒアリング』させていただき、整理させていただきます。①~③の取り組みにて、建築費用が高額になれば、家づくりの希望が実現することは当然ですが、シンプルな弊社の企業運営で経費削減し、しっかりとした『ヒアリング』で、お客様ご家族皆様の家づくりのコンセプトを固め、ご希望の家づくりを実現させます」
 同社は、一級建築士の清武さんをはじめ、スタッフ全員が一級か二級建築士という建築家集団。一人ひとりのスタッフが施主とマンツーマンで、対応する。また、工期途中で設計の微調整を行うのも特長だ。 
「家づくりのプロセスでは、室内イメージ、外観イメージがわかるように3次元のCG画像も作成していますが、工事中でなければわかりにくい部分もあります。棚の枚数、その位置、ハンガーパイプの高さ、壁内収納、照明の位置、コンセントの位置、スイッチの位置、手すりの高さ、屋外と玄関先の段差など体感して初めて認識できることも多く、そのため、工事過程の現場状況を見て頂いて詳しく説明し、ご要望に即して工事内容の修正や変更も行うフレキシブルな対応で完成後の満足度を最大化します」
 健康的な家づくりも清武さんが追求するテーマだ。シックハウス対策として自然素材を多く使い、ヒートショック対策として、気密性(C値)を高め、高断熱の家づくりを行い、電気に囲まれた住環境は、自然界にない人工的な環境であり、何らかの悪影響があると考え、ご希望されるお客様は、一般住宅でも数百v/mになっているが、スウェーデンの工場施設で義務化されている、25v/m以下の住環境(特に長時間いる寝室環境)になる家づくりも行っている。もう一点、工費についてもJAHBnetによる大量一括共同仕入れによって中間マージンを大幅にカットし、適正価格を実現した。
「自然との繋がりや地域コミュニティーとの繋がり、家族との繋がりなど様々な繋がりによって、人は豊かさを感じるものだと思います。お客様それぞれの思いをしっかり受け止め、豊かさを感じる家づくりを追求していきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 清武建設
TEL/092-201-8201 Eメール/HPのお問い合わせフォームより
営業時間/9:00〜18:00 定休日/火・水曜日
ホームページ http://kiyo.jpn.com/

代表取締役
竹内隼人 さん
職業能力開発総合大学校東京校卒。一級建築士事務所で木造建築を中心に住まい造り一貫の業務を経験。二級建築士の国家資格を取得し、独立。『株式会社ハウジングアーキテクト建築設計士事務所』設立。宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー。
個性が際立つ住空間デザイン
一つひとつ意味のある形追求

独自の建築哲学で設計
千件超のプランを提案


「住まいとは、人が主と書くように、住まうお客様が中心。住まいづくりは、その物語を作り出す仕事。お客様の言葉一つ一つで進化する」
『株式会社ハウジングアーキテクト建築設計士事務所』の代表取締役竹内隼人さんは、こうした建築哲学の下でオリジナリティに溢れる戸建て住宅や店舗のデザインを提案してきた気鋭の建築家だ。その数、1000件超にのぼる。その象徴的な一例が2019年春に竣工し、日本中央不動産株式会社がhausシリーズで売り出した「ガーデン北烏山一丁目」。
 斜線と直線が織りなすモダンな立体的幾何学模様、欧風な外壁、複数のシックなカラ―の使い分けによる見た目の演出。これらの相乗効果で個性が強烈に伝わる木造スレート葺2階建ての住宅だ。立地番所は、東京都世田谷区北烏山一丁目の第一種低層住居専用地域。家族の暮らしの質を上げる家であること、唯一無二の個性的な家であること、経済的な負担を軽減する安価な家であること、斬新に見えてもどこか懐かしく感じるデザインの家であることの4つの条件の下、木造軸組在来工法で建てられたものだ。
「住まいづくりに対するファーストインスピレーションに真剣に向き合う心とワクワクする気持ちを忘れずに一つひとつの階段をあがっていけば、必ず快適で夢のある空間ができます。現下の経済情勢の下、ローコスト住宅に関心が向いていますが、一生に一度の買い物と言われる住まいが身近に感じる魅力ある空間となるか、友達や同僚などに紹介できる空間になるか、今一度踏み止まって見つめてみると、さらに新しいアイデアを踏まえた住まいづくりができます。基本設計からデザインをイメージし、信用される住まいづくりを心がけ、一つひとつ意味のあるカタチに造り上げる家づくりをしていきたい、そういう思いを込めてデザインした住宅です」
 10代から建築の世界に興味を持ち、建築学の基礎を学んだ後、一級建築士事務所での勤務を経て、二級建築士の国家資格を取り、2008年独立、開業した竹内さんは宅地建物取引士の免許も持ち、住宅、店舗の設計のほか土地探しのサポート、リフォームのアドバイス、木造耐震診断など活躍する舞台は幅広い。事務所では、スキル講座「1000万円台で作れる注文住宅の賢い家造り」や基礎講座「二時間で作る自分の理想の間取り」なども開催、建築への理解を深める活動にも力を入れている。また、持続可能な社会へ繋がっていくことを求めてシェアオフィスやコワーキングスペースを計画するなど新たな価値の創造にも積極的に取り組んでいる。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 ハウジングアーキテクト建築設計士事務所
TEL/042-497-8453 Eメール/info@house-archi.biz
Facebook/https://www.facebook.com/housingarchi/
Twitter/https://twitter.com/housingA/

代表取締役社長
田中啓一 さん
1964年、松阪市生まれ。地元工務店にて現場監督、設計業務の経験を経て、 2003年『株式会社エラ・プラン』を設立。木のすまいづくりの最先端の理論と実践を学ぶ『みえ木造塾』のメンバーとして活動し、 三重の木を使った現代的なデザイン住宅を提案し続ける。 趣味はウイスキー(アイラ・モルト)。A型、乙女座、辰年。

上右:ルーフデッキのある家。
撮影 加納準
木・景・風・光・繋・触にこだわり
心地いい居場所の住まい形成

三重県産の木材を使用
設計に光る哲学と個性


「住まいづくりとは、家を建てることが目的ではありません。心地いい居場所をつくることだと思っています」
 建築設計・施工会社『株式会社エラ・プラン』の代表取締役社長田中啓一さんは、住まいづくりに対して明確な哲学を持つ建築家だ。独創性に富む設計でこだわるのは、木、景、風、光、繋、触の6文字。間取りや性能、設備、素材、面積に投影される。
 6つ文字にはそれぞれのコンセプトがあり、田中さんが何を大切にし、何を目指すかが浮き彫りになる。
 〝木〟は「伝統的な木組みを活かした木造軸組工法と三重県の山で育った木材を使うことで長く愛着を持ってお住まいいただける家づくり」、〝景〟は「住宅を建築する敷地だけでなく、周辺環境を読み取り、協調する思いを大切にプランニングすること」、〝風〟は「その土地に合わせて自然に風が室内を通り抜けるような居室のレイアウトや南北の窓の位置を考えプランニングすること」、〝光〟は「軒を深く出すことで、夏の強い日差しは遮り、冬の日差しは室内に取り込むこと」、〝繋〟は「リビングに隣接してウッドデッキを設けて外との繋がりをつくり、楽しみの場としての機能や部屋の広がりを感じさせる視覚的効果を持たせること」、そして〝触〟は「柔らかく足触りがいい杉を床材に使い、快適さを付加すること」をそれぞれ意味するという。
 こうしたコンセプトの下で構築されるのが「美しく、温かい、木の家」だ。使う木材は、じっくり時間をかけて乾燥させ、粘りや色艶、耐久性、殺菌・浄化作用、鎮静作用、調湿効果などの特性を持つ美杉の葉枯らし自然乾燥材や長い年月をかけて育ち、年輪が緻密で油分が多く光沢があり、耐朽性にも優れた尾鷲ヒノキ。地域の林業生産者と信頼関係を築き、加工する前にしっかり吟味し、厳選したものを構造材や床材に用いて、無垢材特有の経年変化が楽しめ、香り豊かな木の家に仕上げていく。
 時代を刻むような建築物を残したいとの思いから、時代を意味するエラを社名につけたという田中さんは、「お客様と共に創る」姿勢も大事にしてきた。
「最高の住まい創りという一つの目標に向かい、お客様と私たち創り手がそれぞれの視点で住まいを考え、共に創る喜びを共有し合うことが何より大切だと感じています。それぞれのご家族の夢や希望に真摯に向き合い、それぞれの土地の光と風を読み、世界で一つの家を創っていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

株式会社 エラ・プラン
TEL/059-238-0955 Eメール/info@eraplan.com
ホームページ http://eraplan.com/

代表取締役
亀谷大輔 さん
大手ダストコントロール会社でルート開拓、商品提案などに携わり、優秀社員に。ヘッドハンティングでハウスメーカーへ移り、営業の第一線で活躍し、営業部幹部を経験。数社を経て、2015年『株式会社アースリンクイノベーション』設立。
食とボディメイクの異次元空間
バリ島スタイルの複合施設誕生

新ビジネスモデル実現
空間にリゾート感横溢


 石積みの門柱、石畳のゲートウエイ、二体の神秘的な石像、ウッディな装いのファサード、ランダムな横格子の外装、ライムストーンなどを配した前庭……。2019年2月、山梨県甲府市にインドネシア・バリ島のリゾートスタイルを取り入れた「美」と「ライフスタイル」を追求する複合施設『アンジャ甲府(ANJA KOFU)がオープンした。プロデュースしたのは、『株式会社アースリンクイノベーション』の社長亀谷大輔さん。世界的にも幸福度が高い東南アジア屈指のビーチリゾート、バリ島の暮らしと文化に魅せられ、その伝統的な建築様式を日本国内で実現する空間プロデュースで注目度を高めている若き経営者だ。
 成功を意味するサンスクリット語を冠したこの施設は、1階に美食レストラン『ANJA DINING(アンジャダイニング)』と同社の本社事務所、2階にパーソナルトレーニングジム『B3fit(ビースリーフィット)』とエステサロンを配した構成。食からカラダ作りまでボディメイクに特化した施設の誕生は山梨県内では初めてだ。 
『ANJA DINING』のメニューは、大きく分けて、動物性タンパク質中心の「美Shoku」、新鮮野菜のサラダの「美Power Salad」、バリ料理を忠実に再現した「Bali Shoku」、日本の素材を生かした「和Shoku」の4種類。メニューには栄養士の計算に基づくタンパク質、脂肪、炭水化物の数値が表記されている。
『B3fit』は、専属トレーナーがマンツーマンで指導するトレーニング方法を採用。それぞれの身体の状態に合わせた、的確なプログラムを組んで運動することができる。無料でカウンセリングが受けられ、体験トレーニング、1回のスポットトレーニングも可能だ。エステサロンでは美容と癒しのダブル効果が期待できる。
「当社の新ブランド『アンジャ』が始動しました。起業時より想い描いていたビジネスモデルを具体化にしたものです。当社のこれまでのビジネスモデルと融合させた新感覚のこの施設は、新しい自分とライフスタイルを手に入れたいと願う方たちの思いに沿うことができると確信しています。バリのリゾート感を感じながら、充実した時間を過ごして頂きたいと思っています」
 亀谷さんは、デザイン、建築設計、コンサルティングの3事業を有機的に結びつけ、一級建築士やデザイナー、バイヤーなど多彩な人材を結集して、バリ島リゾートスタイルの住空間を国内で数多く構築。『アンジャ甲府』は、その豊かな発想力の結晶でもある。
(ライター/斎藤紘)

株式会社 アースリンクイノベーション
TEL/055-298-6196 Eメール/hello@earthlink-i.co.jp
『アンジュ甲府』 TEL/055-267-5099
2F「美ボディ」アンジャ BodyMake
営業時間/完全予約制 定休日/日曜日
1F「美食」アンジャ DINING
営業時間/11:00〜22:30(LO22:00) 定休日/なし
2F「美エステ」アンジャエステ
営業時間/完全予約制 定休日/日曜日
ホームページ http://www.earthlink-i.co.jp/

代表
高野実 さん
松本技術専門校建築科卒。工務店で3年間修行。1998年、独立。工務店の下請け工事を施工 2011年、『たかの建築』設立。建築大工1級技能士、2級建築士、長野県知事認定信州伝統大工1級、長野県木造住宅耐震診断士。

責任施工で段取りよく、整理整頓、きれいな現場、きれいな仕上がりを常としている。
中:目違い入れ腰掛け鎌継ぎ
3段目:金輪継ぎ、車知栓継ぎ
温もりのある木組みの家構築
匠の技と独自の建築思想融合

手刻みと伝統構法堅守
耐久性、快適性を追求


 温もりと香りが心を癒す無垢材を寸分の狂いもなく堅牢に組み合わせて構築する住空間から大工職人の気概と誇りが伝わる。日本古来の伝統構法による「木組みの家」を手掛ける『たかの建築』の代表高野実さんは、木造建築物の大工工事の施工に必要な高度の技能を持つ建築大工1級技能士、2級建築士の国家資格と伝統木構法の広範な知識、技能を有する棟梁であることを証明する長野県知事認定の信州伝統大工1級の資格を併せ持ち、打ち合わせからデザイン、設計、見積もり、施工、管理まで一人でこなせる建築家でもある。
 伝統構法は、神社や仏閣、伝統的な日本民家などの木造建築物を建てる際に使われてきた建築技法。木の特性を活かし、釘や金物を使わずに、仕口、継手という凹凸加工を施した木と木を組み上げる木組みによって建物を構成するのが最大の特徴だ。自然と共生する価値観や自然素材を巧みに活かす知恵や工夫が独特の温もり感と安定感をもたらす。
 高野さんは青春時代、大工職人がこの構法で家屋を建てていく過程をつぶさに見る機会があり、大いに感動したのが大工職人を目指すきっかけになったという。工務店で修行したあと、職人養成学校で鑿(のみ)や鉋(かんな)を使いこなす職人の技や建築技術全般、設計や製図の技術を学び、資格も取り、1998年に、一人親方兼建築家として独立した。
 高野さんは自社工房も持ち、鑿や鉋を使って手刻みで木材を加工する。使う木材は、長野県産の無垢材が中心。建築現場ではボルトや金物を使わずに木材を組み合わせて骨格や床を造り上げる。これに切り妻の大屋根や深い軒の出、漆喰塗の壁など日本民家独特の建築様式も取り入れる。施主の夢や想いを念頭に、信州の風土に合い、耐震性、耐久性、快適性、機能性を徹底追求したオリジナルの住宅を構築する全プロセスを妥協を許さぬ匠の技と独自の建築思想が貫く。
 新築だけでなくリフォームも手掛けるほか、薪置き場や木製の物置小屋の増設、ベランダの補修などの小さな注文も、一人親方ならではの機動性を生かして快く請け負う。
「小回りの利く地域密着型の大工と自負しています。日本の伝統的な建築技法をしっかり守りながら、自分の技術に溺れることなく、最新の建築技術も学び、住まわれる方たちにとって最善の住環境を形成できるよう、考える大工であり続けたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

たかの建築
TEL/0263-55-3033 Eメール/ info@kigumi-takano.jp
ホームページ https://www.kigumi-takano.jp/

代表取締役
宍戸信照 さん
神奈川県出身。『有限会社信和土建』を創建した父親の「仕事は見て覚えろ。ワザは盗むもの」という教えを胸に経験を積み、27歳のとき事業を継承。個人事業主の職人たちと協力し合い施工。基礎工事の配筋マイスター、転圧マイスター。

ガレージの施工など何でもおまかせを。ご相談下さい。
適切な判断で多様な地形に対応
精緻に妥協許さぬ基礎工事の匠

傾斜地崖地も工法工夫
水平垂直を徹底に追求


 丁張り、掘削、砂利引き、防湿シート敷設、コンクリ―ト流し込み、基礎天端均し、鉄筋組み、基礎外周の型枠組み、床の生コン打設、 内部の型枠組み、アンカーボルト設置、立ち上がりの生コン打設、養生、型枠外し、仕上げ。建造物を支える土台を造る基礎工事のおおまかな工程だ。そのどれ一つとっても、手抜きや歪みがあれば、建物自身の重量や地震などの外的な力で建造物が傾いたり、倒壊したりする恐れがあり、建築土木工事の最重要工程ともいわれる。
 その基礎工事の精緻な仕事ぶりで建築家や建設会社、不動産会社などから高い評価を受けているのが、『有限会社信和土建』の代表取締役宍戸信照さん。この道30年超の基礎工事の匠だ。
「基礎工事の基本は図面通り、水平垂直の施工をすることですが、工事現場は平坦な土地だけではありません。急傾斜や崖に面した土地など様々です。標準的な工法では対応できず、現場の状況に見合った工法を考えなくてはならないケースが少なくありません。また、現場ごとに土の硬さが異なり、思うように施工できなかったり、気温や湿度によってコンクリートの固まり方が変わってヒビが入ったり、苦労することも多々あります。ですが、お客様からお金を頂いて仕事をする以上、妥協を許さず、困難をクリアしなければなりません」
 実際の現場では、建物の正確な位置を出す丁張り作業は昔ながらの水糸を使って誤差を最小化する。穴掘りは、建物の型に根気よくスコップで土を切ってから機械で掘削、その後の砂利引きもコンクリートの厚さが変わらないように土質を見極め、砂利の大小を判断しながら引いてゆく。コンクリートの表面をならす作業も兵庫の伝統工芸師の作ったコテで丁寧に進める。鉄筋も既製品を使わず、自社加工場で加工する。その数、大小数千本。継ぎ足しが必要ない7.5mの鉄筋も作っている。工事の周辺への影響にもとことん気を配る。
 基礎工事の後には保証会社の検査が入るが、検査員の評価からその仕事ぶりが浮かび上がる。「スペーサーブロックの沈み込みは見受けられず、均一で良好な転圧状態」「マーキングも細かくされ、規則正しい配筋状態」「立ち上がり部分も整然とした規則正しい施工状態」「アンカーボルトの設置状況も埋め込み寸法に誤差が殆ど見受けられず」「基礎外周部へも養生がされ、汚れへの配慮が窺える」…。
 宍戸さんは、基礎工事以外でも対応できる工事は快く引き受け、仕事の幅は広がる一方だ。職人の面倒をみたり、資材を現場に運んだりして仕事が円滑に進むよう支えてきた妻の直美さんの支えを受けながら、匠の技で目には見えない足跡をしっかり残していく。
(ライター/斎藤紘)

有限会社 信和土建
TEL/042-763-4443

代表
馬渕高広 さん
高校卒業後、12年間塗装会社に勤務。塗装工事についての知識や技術を習得し、経験を積む。2014年、独立し、『馬渕塗工』開業。一級建築塗装技能士、一級樹脂接着剤注入施工技能士、足場の組み立て等作業主任者。
資格が裏付ける高度塗装技術
専門知識と経験を生かし施工

ハイブリッド塗料使用
最新の知識吸収に努力


「費用以上の仕事をする」
 高度の塗装技術保有者であることを示す一級建築塗装技能士と一級樹脂接着剤注入施工技能士の国家資格を併せもつ『馬渕塗工』の代表馬渕高広さんが仕事に向き合う時の姿勢だ。塗装の世界に入って約20年、塗料の種類や性質、塗装方法はむろん、建物の構造、気象条件、費用対効果などに関する専門知識、状況判断力、豊富な経験を生かした丁寧な外壁塗装、屋根塗装、防水工事で声価を高め、相次ぐ工事依頼で予約待ちの状態が続いているという。
「塗装にかかる費用は、決して安くありません。お客様にそれだけのお金を出していただくのですから、費用以上の仕事をするのは当たり前だと思っています。当社は小さな会社ですが、多くのご依頼があるのは、経験豊かな職人が専門家として本当に必要な工事を提案できるという強みをお客さまが理解してくださるからではと推測しています」
 同社の最大の特長は、塗料に耐久性抜群の無機成分に有機成分を加えたハイブリッド塗料「ダイヤスーパーセランフレックス」を用いていることだ。塗料の耐用年数は立地と環境に大きく左右されるが、シリコン系は約12~15年、フッ素系で約15~20年とされるのに対して、「ダイヤスーパーセランフレックス」は25~30年と長い上に、汚れが付きにくく、柔軟性、透湿性にも優れ、外壁に最適な塗料という。同社はこの塗料のメーカー、ダイフレックス社から岐阜で唯一、認定施工店に認定されている。
 工事依頼を受けると、日の当たる時間や周りに家があるか、道路に面しているかどうかなどを調べ、チョーキング現象や苔、カビの発生、クラック(亀裂)、目地の劣化など施工面の傷み具合を見極めて、不必要な工事を排した最善の塗装案を提案する。施工に当たっては、安全に工事ができるよう足場をかけ、塗料の飛散防止ネットをつけ、高圧洗浄、クラックなどの補修、サビ落としなどの処理をし、下塗り、上塗りと進め、雨戸や破風などの付帯部分も丁寧に塗装する。
 高校卒業後、塗装会社に就職して腕を磨き、2014年に独立した馬渕さんは、今でも3ヵ月に1回ほど行われる塗料メーカーの勉強会には必ず参加し、最新の知識を吸収する努力を怠らない。
「塗料は、年々進化しています。知識が増えれば、お客様の要望に応えるための選択肢も増えます。小回りの利く完全自社施工という小規模事業者ならではの強みを生かし、これからも工事の規模の大小にかかわらず、お客さまの要望に応えていきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

馬渕塗工
TEL/058-337-0840 Eメール/info@mabuchi-tokou.jp
ホームページ https://www.mabuchi-tokou.jp/

代表取締役
上村允郎 さん
大学卒業後、大阪の建築事務所に就職、転職を経て大規模修繕工事に出会う。2012年『建築設計事務所』設立。NPO法人集合住宅改善センター設計監理事業部長。耐震総合安全機構会員。

上中上:マンションの大規模修繕
上中下:「タイル面コーティング滑り止め工法」
上右:大規模完成マンション
中左:「タイル色合わせシステム工法」
中右:現タイルと色合わせタイル見本
下左:「タイル面コーティング施工」
下右:「タイル面コーティング材料」

業務提携会社
◎株式会社 非破壊調査SST研究所
 大阪 TEL/06-6944-7177
 福岡 TEL/092-526-3255
◎株式会社 ピュアレックス・テクノロジーズ
 TEL/0725-22-5361
◎株式会社 あつまり暮らすと
 TEL/ 0798-35-5075
◎株式会社 ナカノセラミック
 TEL/ 06-6368-3030
老朽集合住宅再生で示す先進性
アライアンス企業と最適解追求

資産価値の向上に尽力
安全な居住空間を実現


 華麗なるタワーマンションが都市景観を変えていく半面、1960年代以降増え続けたマンションの老朽化という難問を抱えているのがこの時代だ。この課題に早くから着目し、集合住宅を対象にした「大規模修繕工事コンサルタント事業」で数多くの管理組合から信頼を得てきたのが『K15建築設計事務所』の所長上村允郎さん。劣化診断から修繕方法の選定、施工監理まで隙間なくカバーする体制を構築しただけでなく、修繕技術の開発でも先進性を示してきた建築家だ。
「国内のマンションストック644万戸のうち、2018年時点で築30年超が112万戸、40年超が68万戸、50年超が5万戸もあり、20年先には5倍になるという推計もあります。1981年以前の旧耐震基準で建てられたマンションの6割は、耐震性不足が指摘され、また塗装や防水面で深刻な問題を抱えたマンションが少なくありません。そうしたマンションの資産価値の維持向上を図ることを使命と考えています」
 上村さんの事業の特長は、業務提携会社と力を合わせて課題と向き合う点だ。劣化診断で連携するのが1984年創業の「非破壊調査SST研究所」。多くの人が集まる建築物の定期調査で義務付けられた外壁タイル調査で用いる赤外線サーモグラフィや鉄筋コンクリート造の建物などの深部の鉄筋などの状態を調べる電磁波レーダーなど最新鋭の探査器機を用いて、マンションの劣化状況を精査する。
 修繕工法では、機能性コーティング材メーカー「ピアレックス・テクノロジーズ」とタイル張りマンションを対象にした「タイル色合わせシステム工法」を共同開発。タイル表面に弱溶剤フッ素樹脂系の着色剤を塗布して既存タイルの色合いに極力近づけ、フッ素樹脂系光触媒コーティング材料「ピュアコートⓇ」で仕上げ、高耐候性を付与して変色、剥離などを防止する。
 また、降雨時や湿気が多くなると滑りやすくなる土間タイルや石面について、石工事や防水工事を手掛ける「ナカノセラミック」と共同で実施する滑り止め工法でも実績を重ねる。透明硬質骨材と特殊アクリルシリコン樹脂などを混合した液剤を表面にコーティングするだけで仕上がり感は変わらず、5年間滑り止め効果が持続する。
 さらに、修繕の対象を共用部だけでなく、専有部分にも拡大し、水回りの「TOTO」、建材の「大建工業」、窓やエクステリアの「YKK AP」、住設システムの「ノーリツ」の4社と連携して、リフォームをプロデュースする。このほか団地再生のノウハウを持つ「あつまり暮らすと」などと連携し、1960年代に旧耐震基準で開発された団地の再生プロジェクトも先導、熊本地震で被災した新耐震基準の10階建てマンションの改修コンサルティングも担うなど、活躍するステージは幅広い。
「集合住宅で暮らす人々の将来設計も考えながら、安全で快適な居住空間維持のために最善策を提案していきたいと思っています」
(ライター/斎藤紘)

創造と技術のちいさな不思議な会社
株式会社
K15建築設計事務所
TEL/06-6809-4303 Eメール/k15-kamimura@yahoo.co.jp
ホームページ http://www.kei-ichigo.com/


[イギリス生活情報誌]月刊 ミスター・パートナー 〒160-0022 東京都新宿区新宿2-15-2 岩本和裁ビル5F TEL.03-3352-8107 FAX.03-3352-8605